インフィニット・ストラトス〜欲望の王、降臨〜   作:proto

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第100話 消滅と試合後と風呂上がり

前回の3つの出来事。

1つ、カザリの代わりに織斑千冬がバッターボックスに。

2つ、ビルドがタンクタンクフォームに。

そして3つ、9回表ランナーが1塁と3塁に居るのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

鈴、シャルロットと来て、次のバッターはオーズ プトティラコンボ。

なぜ野球でそんなフォームやこんなコンボを出してくるのかはわからないが、オーズはバッターボックスに立った。

「タイム、ピッチャー交代だ。」

そう言ってマウンドに上がったのは織斑千冬だった。

 

 

 

世界最強(ブリュンヒルデ)と欲望の王。野球による対決。一体どうなるのか、予想がつかない。

 

 

織斑千冬の一投目。

そのボールは下の砂を巻き上げていく。

対してオーズもその球を正確に捉え、その強力な腕で打ち返そうとした。が、ここで物凄い音を立てて砂煙が舞った。

 

オーズは晴れる気配のないそれを、エクスターナルフィンで晴らす。

煙が晴れると、そこには衝撃が走る光景が待ち構えて居た。

無かったのだ。バットとボールが。

いや、ナイトローグの変身ボトルと連邦の丸い棺桶ではない。

そう、消滅したのだ。バットとボールがぶつかり合った衝撃で何も残らないレベルのパワーが生まれたのだ。

 

「織斑先生!いま、学園長から連絡がありました。すぐに野球を中止しろとのことです。」

「ちっ、これが最後の回だというのに。」

「いえ、バットとボールが消滅するのは野球では無いそうです!」

こうして、学園長直々に中止を命令され、この野球大会は幕を下ろした。

 

 

 

その日の夜。

栄司は、チームの仲間と温泉に行った。

といっても、すぐに混浴貸切なんて見つかるわけもなく、普通の温泉だ。

 

 

「ふぅ〜、やっぱり風呂はいいなぁ。」

「そうだなぁ〜。1人場違いな奴も居るけど。」

そう言って戦兎は、サウナの方を見る。いまサウナに入ろうとした人が居たが、中を確認すると、入るのをやめた。

理由は単純明快。筋肉バカ(万丈)がサウナ内で腕立てしてるからだ。

「でも、タンクタンクフォームの投球を打てる彼女は一体何者なんだ。」

「ハハ、織斑先生は軽く人間やめてますから。」

「そうだよなぁ。そうじゃないと説明つかないもん。普通の人間が、いくらISのハイパーセンサーがあろうと、タンクタンクでの投球を捉えられるわけがない。」

そうこう考えて居ると、サウナから万丈が出てきた。水で汗を流し、戦兎たちと合流。

「なぁ、なんでジーニアスにならなかったんだ?」

「まだ元に戻ってないの。それに、能ある鷹は爪を隠す。」

「ふぅ〜ん。」

 

 

温泉から上がってみんなでソフトクリームを食し、今日の日はさよならした。




本当は100話祭とかいうメタイ祭とかやりたかったんや。

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