インフィニット・ストラトス〜欲望の王、降臨〜   作:proto

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第105話 悪寒と恐怖と専門家

前回の3つの出来事。

1つ、オーズ プトティラコンボとワールドドーパントがぶつかる。

2つ、ワールドドーパントがオーズを圧倒する。

そして3つ、情報を聞き出したオーズはその場を撤退した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

オーズはワールドドーパントとの戦いから撤退した。が、そのダメージは容赦なく栄司を襲い続ける。

その証拠に、今も飛行が安定していない。

 

学園に到達した瞬間に、オーズは体勢を崩し、地面に激突……クレーターを作った。

 

 

 

 

 

地面に落下し気絶していた栄司は、目を覚ますと見たことのある天井を眺めていた。

「………俺は、………負けたのか。」

「いや、まだ引き分けってところだ。」

「アンク。」

「奴の情報をかなり聞き出せたからなぁ。まぁ、早く対処しないとマズイことになるだろうが……。」

「そうだな。ところで、俺はどうして保健室に?」

「それは「僕が運んできたんだ。」……。」

「永夢先生…。」

アンクの後ろには、栄司に微笑みかける宝生永夢が居た。

「学園に来る途中で、落下して来る君を見つけてね。」

「そうだったんですか。ありがとうございます。」

そう言って立ち上がろうとした瞬間(とき)だった。背中に妙な悪寒が走る。

「栄司、お前……。」

「ん?どうかした、アンク?」

「……いや、何でもない。」

アンクは、栄司の状態に気付きかけたが、栄司の何でもないと言う言葉を信じた。

 

 

永夢に礼を言って保健室を後にし、部屋に戻る。

「た、ただいまぁ〜。」

「え〜い〜じ〜くぅ〜〜ん。」

ドアを開けた先に待って居たのは、仁王立ちの刀奈だった。

「あは、あはは〜。」

なんとか笑って誤魔化そうとした時だった。再び悪寒が走る。否、そんなものでは無かった。栄司は突然震え上がった。

「うっ!かはぁ!………(ガタガタガタガタガタ。う、うわぁぁぁぁぁ!」

今栄司を支配しているのは、恐怖。頭の中にある1つのイメージ。自身がグリードへと変わり果て、全てを破壊し、彼女たちを殺してしまうという、最悪な負のイメージ。

「え?えぇ?わ、私のせい?」

突然のことに刀奈は困惑する。

すると、アンクがテレビレコーダーの電源をつけた。

「タカカンドロイドから送られてきた映像がある。」

映像はオーズとワールドドーパントの戦いの一部始終だ。

「あのプトティラをこうもあっさりと!」

あの恐ろしさを一番知っている簪が驚いた。

「能力解放した!プトティラでこれを決断させた、ワールドドーパントって。」

冷静に状況を判断しようとしているのは刀奈だ。

「べ、別のメモリ!?一体、いくつもってるのよ!」

メモリを複数持っていたことに鈴が声あげる。

「またメモリ。でも、手のひらを火乃くんに向けてる?」

直接攻撃でないことに山田先生が疑問を持つ。

「俺たちじゃ、わかんないか。仕方ない、俺は専門家のところに行ってくる。栄司を頼んだ。」

そう言って、アンクはデータを持って部屋を出て行った。




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という事が気になってます。

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