インフィニット・ストラトス〜欲望の王、降臨〜 作:proto
前回の3つの出来事。
1つ、敗北したオーズを宝生永夢が保健室へ。
2つ、正体不明の恐怖が栄司を襲う。
そして3つ、原因解明のため、アンクはガイアメモリのプロの元へ向かった。
アンクは空からの最短ルートで風都に到着。鳴海探偵事務所のドアを開ける。
「うぉっ!って、お前か。」
「悪いが緊急事態だ。栄司のやつ、ワールドドーパントと交戦してやがった。」
「なんだとぉ!」
「だが、その後からどうにも様子がおかしい。お前らをメモリのプロと見込んで頼む。これが、戦闘データだ。」
「ちょっと待ってくれ、フィリップ呼んでくる。」
地下のフィリップを呼び、戦闘データを確認する。
「これがワールドドーパントか。本来園崎しか使えないゴールドメモリ。財団はこれをスポンサー特権と言って所有していた。まさか、複数所有していたとは。」
かつて、ミュージアムという組織がガイアメモリの製造・販売を行っていた。が、左翔太郎とフィリップ、この2人が組織を崩壊させた。が、財団Xの加頭順は、ミュージアムの目的だったガイアインパクトと呼ばれる計画を続行しようとした。その時立ちはだかった2人に対し使ったメモリが同じくゴールドメモリ『ユートピアメモリ』だった。
そして、戦闘シーンを問題の場面へ。
「これは、別のメモリ?でも…。」
「あぁ、見覚えのあるメモリだ。……おそらくジュエルのメモリだろう。なにか話している?これ、音声は無いのかい?」
「ん?あ、あぁ。これか?」
アンクはリモコンを操作する。
『……いいでしょう。』
『私は、ガイアメモリを複数同時使用する実験で財団の上にのし上がりました。そして、最終テストを自身で行い、ドライバーを使って同時に別のメモリを使うという技術を得ました。まぁ、人型ダブルドライバーとでも言いましょうかね。』
その発言はしっかりと音声が入っていた。
「人型ダブルドライバーって……。」
「まるで、僕らに対抗するために作られたみたいだ。」
「ま、妥当だろうな。」
更にシーンは進む。問題の場面が現れる。
「また別のメモリか。」
「だけど、イニシャルが見えないな。ガイアウィスパーが入っているかもしれない。音を出してみよう。」
戦闘の音がそこそこうるさく、ミュートしていたが、再び音を出す。
『Teller!』
その音を聞いた2人は、なにか…見えてはいけないものを見たような顔をしていた。
「フィリップ、これって…。」
「あぁ、園咲琉兵衛の……父さんのメモリだ。」
「でも!確かにあの時!」
「あぁ、メモリは砕いたはずだ。……まさか、栄司くんは…。」
「あぁ、お前達の反応からしてそうだろうな。」
「なるほど、確かに緊急事態だ。翔太郎、急いでIS学園に向かおう。」
「あの手を試すのか?」
「まぁ、効果があるかどうかは……わからないけどね。」
翔太郎達は学園に向かった。
寝落ちって怖いですね。ホントマジで