インフィニット・ストラトス〜欲望の王、降臨〜 作:proto
前回の3つの出来事。
1つ、栄司の状態異常がメモリによるものだと推定し、アンクは鳴海探偵事務所へ。
2つ、戦闘データの映像と音声からテラーメモリによるものだと、断定する。
そして3つ、ダブルの2人は、IS学園へと急行する。
アンクは飛行で、翔太郎とフィリップはハードタービュラーでアンクについて行く。
学園に着き、ハードタービュラーを寮の目の前に駐車する。
「こっちだ。」
「待て!」
栄司の元に2人を案内しようとしたアンクを、千冬が止める。
「部外者は立ち入り禁止だ。」
「悪りぃが緊急事態だ。そんなもんに構ってられるか!」
「そうか。だが学園の教師として、部外者は学園内に入れてはいけない。」
「翔太郎、先に行ってくれ。すぐ追いつく。」
「あぁ!早くしろよ。」
そう言って、アンクと翔太郎は織斑千冬を避けようとした。
「行かせると思うか?」
翔太郎の方を千冬が向き、持っていたIS用の刀の切っ先を向ける。が、フィリップが割って入る。その刃はフィリップには擦りもしなかった。
「早く行くんだ!」
今度こそ確実に2人は千冬を突破した。
「ほう、まさか貴様1人で私を相手にするのか?」
「まさか。僕はあくまで時間稼ぎをするだけさ。実際、生身の戦いだったら、僕は10分と持たないだろう。」
「では、何故?」
「簡単な話さ、翔太郎……彼よりも僕の方が戦闘離脱しやすいってことさ。」
「ならば、離脱される前に、斬る!」
千冬は速度重視の斬撃を繰り出す。
(おかしい、当たっている感触はあるのに、奴は一切ダメージを負っていない。)
千冬は次の一撃を威力重視で行くと決め、タメに入った。
そして次の瞬間、一瞬で自身の間合いに入り、生身の人間に対してなら即死級の一撃を放つ。
が、直後聞こえた音は、人間を切り裂いた音ではなく、刃が折れるような音。
千冬は刀身を確認すると、刀は根元から折れていた。
「さて、武器が無くなったから終わりだね。僕も行かせてもらうよ。」
「ここからは、生身での戦いだ。」
「………残念だけど、もう呼ばれたから行かせてもらうよ。」
そう言うフィリップの腹部にはダブルドライバーがあった。そして、その体をエクストリームメモリが回収する。
「何!?」
そのまま、エクストリームメモリは栄司の部屋へと向かう。
「フッ。流石にアレは、追いようが無いな。」
千冬はエクストリームメモリを追いかけるのをやめた。
その頃、栄司の部屋に来た翔太郎は……。
「……マジかよ。」
同じ経験をした翔太郎だからわかる。火乃栄司は……。