インフィニット・ストラトス〜欲望の王、降臨〜 作:proto
前回の3つの出来事。
1つ、栄司、簪は響鬼と対面する。
2つ、束がマンションを建てる。
そして3つ、ディスクアニマルと装甲声剣の修理を束が請け負う。
響鬼と出会ったその次の日から再び修行が始まる。そして、また来る日曜日。
(※修行風景はしばらく描写されません。ご了承ください。)
2回目の日曜日が訪れた。
今日は刀奈が栄司を喫茶店に誘っていた。
喫茶店の名は『
ライドベンダーの後ろに刀奈を乗せ、JACARANDAを目指す。
1時間足らずで目的地に到着した。店の外見自体は完璧にJACARANDAそのものだ。
まずここで分岐が入る。栗原親子がいるかだ。居なければ同じ店で違う世界の店で、居ればまさしく剣の世界のものだろう。
それを確認すべく、まずは入店する。
「いらっしゃいませ〜〜。」
栗原遥香はそこに存在した。最初の分岐は剣ルートだ。そして次、栗原天音がグレているか、いないか。グレてなければ通常本編の剣ルート、グレていれば映画のミッシングエースルートとなる。
「いらっしゃませ!空いてる席へどうぞ!」
グレていない。つまり本編の通常ルートだろう。
4人用の席しか空いてなかったので、そこに2人向かい合って座る。
栄司がここで気になったことがある。ジョーカーアンデッド/仮面ライダーカリス/相川始の存在だ。が、それを確かめるためにはあくまで自然に聞き出さねばならない。
「刀奈、注文どうする?」
「そうね〜、何にしようかな〜。おねーさん、迷っちゃうなぁ。」
「これなんてどう?」
「栄司くんがそれにするなら、おねーさんもそうする。」
「じゃあ、ミートソーススパゲティとコーヒー2つ。」
「かしこまりました!」
10分くらいで、注文した品が届いた。
「「いただきます。」」
刀奈はスパゲティを、栄司はコーヒーを、それぞれ口にする。
「美味い!」「美味しい!」
そう口にした2人は顔を見合わせる。
「お食事中、失礼するよ。」
「「!?ワールド!」
「おっと、いま君たちを襲う気はない。少なくとも今はね。」
「な、何しに来た。」
「君が気になっているであろうことを伝えにね。これはこちら側も計算外だったからね。……君は危惧している。ブレイドとカリスのどちらかがこの世界に存在し、世界が終わる。もしくは、双方が再び出会い、世界が終わるまで戦い続ける。そのどちらをも。」
「……あぁ、その通りだ。」
「それは、無い。まず、ブレイドとカリスは両方こちらに来ている。ブレイドもジョーカーと化してね。しかし、ワールドメモリの能力を使って、2人の闘争本能を抑えている。相見えても問題はない。」
「そ、そうなのか。」
「それでは、失礼。」
「「何しに来たんだ?(のかしら?)」」
こちらに戦闘を仕掛けるわけでもないワールドに対し疑問を抱いた2人だった。
完・全・復・活!
とは、言い難いですが、ある程度まで戻ったので
再開します!