インフィニット・ストラトス〜欲望の王、降臨〜   作:proto

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トライアル?アクセルじゃないですよ?


第115話 トライアルとスペードと作戦

前回の3つの出来事。

1つ、刀奈と共にJACARANDAへ。

2つ、ミッシングエースルートではなく本編ルートであることを確認する。

そして3つ、ワールドが2人と接触、ブレイドとカリスの事を伝えた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

コーヒーとスパゲティを平らげ、店を出る。ヘルメットを手に取った瞬間、「キャァァー!」という女性の悲鳴を聞き、2人はその声の方へ向かった。

 

 

 

 

悲鳴の主と共に居たのは、異形の怪物だった。

「………トライアル。」

人間が人工的に作り出したアンデットであるそれは、今にも女性に襲い掛かろうとしていた。

「「変身!」」

『タカ!トラ!バッタ!タ・ト・バ!タトバ!タ・ト・バッ!』

『サメ!クジラ!オオカミウオ!』

オーズ タトバコンボとポセイドンに変身。オーズがトライアルの気を引き、ポセイドンが女性を逃す。

 

オーズはメダジャリバーを、ポセイドンがディーペストハープーンをそれぞれ構える。

 

トライアルがこちらに接近しようとした時だった。一台のバイクがトライアルに突っ込む。その見覚えのあるバイクの名を、栄司は驚愕した声で叫んだ。

「ブルースペイダー!」

それの持ち主を栄司は知っている。間違い無いということも、ワールドからの言葉を持って確信した。

「あなたは……。」

バイクに跨るその人物はヘルメットを脱ぎ、どこからか出したバックルに、一枚のトランプの様なカードを挿れる。それは赤いカード型のシャッフルラップが射出され、彼の腰に装着される。

それらの事象を見た栄司は彼の名を叫ぶ!

 

 

 

 

「……仮面ライダー(ブレイド)、剣崎一真!」

「ヘンシッ!」

『Turn up!』

ブレイバックル右のレバーを引くと、フロントパーツが回転。そこから、オリハルコンエレメントが現れ、剣崎一真はそこに突っ込む。すると、ライダーシステム2号・ブレイドアーマーを纏った姿へ変身する。

ブレイドはそのままブレイラウザーをホルダーから引き抜き、トライアルを斬る。

「やっぱり、あまり効かない。キングフォームになれれば…。」

どうやら、ブレイドはキングフォームになれないようだ。ジャックフォームにも。

キングフォームになれないことで、トライアルに勝てないブレイドは対抗策を練ろうとする。そんな彼に、トライアルは無慈悲にもその拳を振り下ろす。

「しまった!!」

『スキャニングチャージ!』

「セイヤー!」

ブレイドに当たるはずの拳は、オーズのタトバキックにて防がれる。

タトバキックで怯んだトライアルに、ポセイドンのディーペストハープーンによる一閃が炸裂。距離を置くことに成功する。

「アンタたちは?」

「自分は仮面ライダーオーズ、火乃栄司。こっちは、仮面ライダーポセイドン。」

「更識楯無よ。」

「BOARDのライダーシステムじゃない。まさか、俺や始と同じ……。」

「いえ、自分たちはアンデットじゃありません。

「!?」

「とにかく、今はあいつをなんとかしないと。キングフォームには?」

「ダメだ、アブソーバーが反応しない。」

「使えるラウズカードは?」

「全て使える!」

「でしたら、問題ないです!それでは、かくかくしかじかで。」

オーズは2人に作戦を伝える。

「試してみるか。」

ブレイドもそれに賭けることにした。


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