インフィニット・ストラトス〜欲望の王、降臨〜 作:proto
前回の3つの出来事。
1つ、刀奈と共にJACARANDAへ。
2つ、ミッシングエースルートではなく本編ルートであることを確認する。
そして3つ、ワールドが2人と接触、ブレイドとカリスの事を伝えた。
コーヒーとスパゲティを平らげ、店を出る。ヘルメットを手に取った瞬間、「キャァァー!」という女性の悲鳴を聞き、2人はその声の方へ向かった。
悲鳴の主と共に居たのは、異形の怪物だった。
「………トライアル。」
人間が人工的に作り出したアンデットであるそれは、今にも女性に襲い掛かろうとしていた。
「「変身!」」
『タカ!トラ!バッタ!タ・ト・バ!タトバ!タ・ト・バッ!』
『サメ!クジラ!オオカミウオ!』
オーズ タトバコンボとポセイドンに変身。オーズがトライアルの気を引き、ポセイドンが女性を逃す。
オーズはメダジャリバーを、ポセイドンがディーペストハープーンをそれぞれ構える。
トライアルがこちらに接近しようとした時だった。一台のバイクがトライアルに突っ込む。その見覚えのあるバイクの名を、栄司は驚愕した声で叫んだ。
「ブルースペイダー!」
それの持ち主を栄司は知っている。間違い無いということも、ワールドからの言葉を持って確信した。
「あなたは……。」
バイクに跨るその人物はヘルメットを脱ぎ、どこからか出したバックルに、一枚のトランプの様なカードを挿れる。それは赤いカード型のシャッフルラップが射出され、彼の腰に装着される。
それらの事象を見た栄司は彼の名を叫ぶ!
「……仮面ライダー
「ヘンシッ!」
『Turn up!』
ブレイバックル右のレバーを引くと、フロントパーツが回転。そこから、オリハルコンエレメントが現れ、剣崎一真はそこに突っ込む。すると、ライダーシステム2号・ブレイドアーマーを纏った姿へ変身する。
ブレイドはそのままブレイラウザーをホルダーから引き抜き、トライアルを斬る。
「やっぱり、あまり効かない。キングフォームになれれば…。」
どうやら、ブレイドはキングフォームになれないようだ。ジャックフォームにも。
キングフォームになれないことで、トライアルに勝てないブレイドは対抗策を練ろうとする。そんな彼に、トライアルは無慈悲にもその拳を振り下ろす。
「しまった!!」
『スキャニングチャージ!』
「セイヤー!」
ブレイドに当たるはずの拳は、オーズのタトバキックにて防がれる。
タトバキックで怯んだトライアルに、ポセイドンのディーペストハープーンによる一閃が炸裂。距離を置くことに成功する。
「アンタたちは?」
「自分は仮面ライダーオーズ、火乃栄司。こっちは、仮面ライダーポセイドン。」
「更識楯無よ。」
「BOARDのライダーシステムじゃない。まさか、俺や始と同じ……。」
「いえ、自分たちはアンデットじゃありません。
「!?」
「とにかく、今はあいつをなんとかしないと。キングフォームには?」
「ダメだ、アブソーバーが反応しない。」
「使えるラウズカードは?」
「全て使える!」
「でしたら、問題ないです!それでは、かくかくしかじかで。」
オーズは2人に作戦を伝える。
「試してみるか。」
ブレイドもそれに賭けることにした。