インフィニット・ストラトス〜欲望の王、降臨〜 作:proto
前回の3つの出来事。
1つ、オーズの作戦が成功。トライアルを撃破するが、霧纏の淑女が中破する。
2つ、束がアブソーバーの修理、剣崎が束マンションへ。
そして3つ、トライアルの実験をしていたワールドは、何か企んでいた。
ブレイドと出会った翌日、朝のHR。
「おはよう。」
「「「「おはようございます!」」」」
「今日は連絡がある。次の日曜日、天ノ川学園高等学校の生徒との交流がある。ISは元々宇宙活動用のマルチフォーム・スーツだったのは知っているな。天ノ川学園高等学校も宇宙と関わりがあるらしい。まぁ、ただの学間交流だ。代表候補生は強制参加だ。それと……火乃!お前もだ。」
「はい。」
「連絡は以上だ。授業の準備をしろ。」
「「「「「「「「はい!」」」」」」」」
こうして天高との交流が決まった。
その日の夜。
栄司の部屋には刀奈と簪がいた。
「そろそろ、制服をクリーニングに出そうかな。」
「そうね〜。天高生との交流前に一度クリーニングしておこうかしら。」
「それなら、近くに新しいクリーニング屋さんが出来たらしいよ。なんでも、速いみたい。」
「なら、そこに持って行こうかしら。」
「水曜日にでも外出届出すよ。」
「「わかった(わ)。」」
特訓で疲れた栄司は眠りについた。
そして、水曜日。
火曜日のうちに外出届は出した。その際に、
「水曜日は私も用事があってな。そうだ、私のスーツも一緒に出してくれ。その日は特訓は休みにする。」
との事だったので、3人で新しく出来たクリーニング屋を訪れた。
「いらっしゃっい。」
「!?」
栄司は驚いた。店で出迎えたのは乾巧……仮面ライダーファイズだった。
「制服3着とスーツ1着、クリーニングをお願いしたいんですけど。」
栄司はそっくりさんである可能性を考え、冷静でいることに努めた。
「あぁ、承るぜ。……この制服はIS学園か。確かにお預かりました。しっかりピカピカにして「いやぁぁぁ!」!?」
突如悲鳴が聞こえる。
クリーニング店から出ると、灰色の怪人が女性に何かを刺していた。
刺された女性は、青い炎を上げながら灰と化した。
「………オルフェノク。刀奈!簪!」
「うん!」「えぇ!」
「「「変身!」」」
『タカ!トラ!バッタ!タ・ト・バ!タトバ!タ・ト・バッ!』
オーズ タトバコンボ、バースそしてポセイドンに変身する。
「あなたは逃げて……え?」
一緒に様子を見に出てきたクリーニング屋の店主。振り向いて避難するよう言おうとしたら、再び店から出てきた。そして、その手に握られていたのは、1つのアタッシュケースだった。そこから、何やらベルトのようなものを取り出し、それに2つ、何かしらのアタッチメント?を付け、自身に装着した。さらに、携帯電話を取り出し『5 5 5 Enter』を入力する。
『standing by……。』
「変身!」
『complete!』
ベルトから発生する赤い光が、店主の体を包み込む。光が消えるとそこには……。