インフィニット・ストラトス〜欲望の王、降臨〜 作:proto
前回の3つの出来事。
1つ、スーパートリケラがワールドの手によってDr.真木に取り込まれる。
2つ、映司が時を止めたのを踏まえて、ワールドたちは撤退した。
そして3つ、天ノ川学園との学園間交流が幕を閉じた。
学園間交流が終わり、IS学園までの帰路。栄司はスーパーメダルを見つめて居た。すると、メダルにヒビが入り始め、割れた。
「やっぱり……割れちゃったか。」
栄司はこうなる予感して居た。一回の変身で割れなくなった、それが今回使ったスーパーコアメダルの試作品の特徴だ。時を止めるなんて力を使えば容易く砕ける。
「でも、これも新たな進歩の鍵となる!気を落とさないでいこう。」
前向きさを忘れないようにと、メダルの破片を握りしめた。
とある廃墟と化した場所。
「おい!スーパーメダルを奪うぞ!」
「どうしたのウヴァ。突然そんなこと言い始めて。」
「俺は見たんだ。アレを取り込んだDr.の力が増大していくのを!」
「でも、そもそもスーパーメダルはタカとトラとバッタしかない。それに……完成してないんじゃない?」
「うぐっ!だ、だがそれでもないよりマシだろう!」
「ま、確かに僕のコアは一枚無いからね。メダルを奪うっていう事に関しては賛成だよ。
こうしてグリード2人はIS学園へ向かう。
天高との交流の翌日:月曜日の3時限目に事件は起きた。
教室には非常ベルが鳴り響く。
教室内の生徒たちは火事か地震かと騒ぎ立てるが、次のアナウンスで全員の血の気が失せた。
『IS学園に怪人2体が襲撃!一般生は非常用シェルターに避難してください!繰り返します……。』
「不味いな……、今度はなんだ?」
そう思いながら、オーズドライバーを取り出して、腰に巻いておく。
学園正門には既にいつものメンバーが揃って居た。
「カザリ…それとウヴァか。」
「おい!ついで扱いするな!」
「栄司、カザリはまだ完全復活してないが……ウヴァは完全態だ。気抜くなよ。」
「わかってる。アンク……サゴーゾ。」
「別のメダルだが取られんなよ!」
「さぁ、行こう!」
「お〜!」「おー!」「えぇ!」「お、おー!」「フン!」「アイスよこせよ!」「わかってるって!」
「「「「変身!」」」」
『サイ!ゴリラ!ゾウ!サ・ゴーゾ!サ・ゴーゾォッ!』
『サメ!クジラ!オオカミウオ!』
オーズ サゴーゾコンボ、ポセイドン、アクア、そしてバース(+本音)が踏み揃い、突如襲撃してきたグリードの前に立ちはだかる。
「なぁカザリ。仕掛けるタイミング、ミスってないか?」
「……そうかもね。」