インフィニット・ストラトス〜欲望の王、降臨〜   作:proto

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第124話 裏方と嘘と儲け

前回の3つの出来事。

1つ、時を止めたスーパーメダルが割れる。

2つ、ウヴァとカザリがコアメダルの奪取を計画。

そして3つ、ウヴァとカザリの前に学園の4ライダーが立ちはだかる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ウヴァとカザリの襲撃が始まった頃、保健室で宝生永夢が既に動いて居た。

「こっちです!早く、押さないで!」

生徒たちに避難するよういち早く促し、迅速な対応で生徒被害をゼロにしようとして居た。

生徒たちの避難が完了したのを確認して、シェルターから少し離れた位置で待機する。万が一にもこちらに敵が来た場合、ここが生徒たちにとっての最終防衛となるからだ。

(信じてるよ、栄司くん。みんな、ノーコンティニューで学園を、生徒を守れるって。)

こうして宝生永夢は裏で仕事をしているのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

場面は戻り、学園正門。

「なぁ、カザリ。あの2人誰だ?」

ウヴァはカザリに問う。

「……さぁ?」

「まぁいいか。おい!スーパーメダルを渡せ!そしたら、俺たちは何もしない!」

「嘘つけ!んな、小学生でもわかるようなので騙されるか!そもそもメダルを渡すわけないだろ!」

ウヴァのバカのような交渉を、一蹴りにするアンク。

「なら、力づくでも。僕のメダルは返してもらうよ!」

そう言い放つと、カザリたちは戦闘態勢に入り、二手に分かれこちらに接近してくる。

「チィッ!同時に重力に引かれないようにして来たか。」

「だったら、片方ずつやるだけだ!」

『スキャニングチャージ!』

オーズはモードsicを発動、能力解放状態で宙へと浮き上がる。

「させるか!」

落下して重力を操作される前にと、ウヴァは電撃を繰り出す。

「邪魔させると思う?」

ポセイドンは霧纏の淑女(ミステリアス・レイディ)を展開し、アクアベールを使って電撃をガードする。

「かかったな!水は電気をよく通す!」

「フフ、残念。」

ウヴァはアクアベールを通してポセイドンを狙っていたのだ。が、水を扱う彼女が電撃に対して何も策を講じてないわけがない。

「純水はほとんど電気を通さないのよ。」

「なんだと!」

アクアベールはナノマシンこそ使っているものの、純水であるため電気を通さない。多少の電気はポセイドンに変身している彼女には無意味だった。

そして、オーズは落下し終える。

重力を操作し、ウヴァを自身の方へ引き寄せる。

「セイヤー!」

完全態グリードにはスキャニングチャージも偶に効かない場合がある。が、栄司の日々の特訓と能力解放により重力操作が破られることはなく、ウヴァはサゴーゾインパクトをもろに受けてしまう。

そしてアンクはその瞬間を見逃しはしなかった。サゴーゾインパクトによってウヴァのメダル数枚が飛び散った。

「しまった!」

「こいつは儲けたな。」

それをしっかりとアンクは回収するのだった。


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