インフィニット・ストラトス〜欲望の王、降臨〜 作:proto
前回の3つの出来事。
1つ、宝生永夢の裏方仕事を垣間見る。
2つ、カザリとウヴァはそれぞれ攻撃を仕掛ける。
そして3つ、ウヴァにサゴーゾインパクトが命中、アンクがメダルを奪った。
コアメダル2枚を失ったウヴァの下半身は、セルメンと呼ばれる状態へ変化した。
「クソ!奪いに来たのに奪われちまった!」
「何やってるのさ。……想定外だ、撤退するよ!」
「チィ!」
ウヴァは自身からこぼれ落ちたセルメダルを割り、大量の屑ヤミー煙幕代わりにし、逃げた。
「アイツら、面倒なもの残しやがって!」
「仕方ない!アンク!ガタキリバ!」
「戦いは数ってことだな、栄司!」
アンクは3枚の緑のオーメダルを投げ渡す。
サゴーゾのメダルからガタキリバのメダルへ変える。
『クワガタ!カマキリ!バッタ!ガ〜タガタガタキリッバ!ガタキリバ!』
サゴーゾコンボからガタキリバコンボへコンボチェンジ、ブレンチシェードを発動。50体に増え、それぞれ屑ヤミーを手玉にとる。
オーズは1時間足らずで推定300の内250の屑ヤミーを片付けた。
残り50はポセイドン、アクア、そしてバースで倒した。
特訓の成果が出ている。
突如襲来したカザリとウヴァによる被害はほとんど無く、すぐに授業が再開された。
その日の放課後。
「火乃、今日は特別講師を呼んである。」
「え?」
いつも通りのアップメニュー(第110話参照)をこなしていた栄司に、千冬は唐突にそう告げた。
そして、千冬の後ろから出て来た人物は……
「剣崎さん!?どうして?」
「オーズの武器は剣、遠距離武器がないならそれを極めなきゃいけない。そこで、俺の出番だ。」
「仮面ライダーブレイド、剣の名を持つライダーなら、特訓の相手には最適だろう。私は今日の事後処理で手が離せない。すまんな。」
「いえ、お疲れ様です。」
「それでは頼んだ。」
「わかりました。……それじゃあ、栄司。早速始めよう!」
「はい!よろしくお願いします!」
そう言うと、剣崎はブレイバックルにスペードAのラウズカード〈Change Beetle〉を入れると、自動で腰に巻きつく。
「ヘシン!」
『turn up!』
ビートルマークのオリハルコンエレメントが展開され、剣崎はそれを通り仮面ライダーブレイドへと変身する。
「変身!」
『タカ!トラ!バッタ!タ・ト・バ!タトバ!タ・ト・バッ!』
月曜日はタトバコンボ。それは既に決まっている事である。いつも通りの手順で変身したオーズは、メダジャリバーを構える。
「さて、織斑さんから全力って言われてるから、これを使う。」
そう言ってブレイドが取り出したのは………
ラウズアブソーバーだった。