インフィニット・ストラトス〜欲望の王、降臨〜   作:proto

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第126話 エボリューションとキングと猛者

前回の3つの出来事。

1つ、メダル強奪に来たグリードの内、ウヴァからメダルを奪う。

2つ、事後処理で忙しい千冬の代わりに剣崎が特訓の相手を務める。

そして3つ、ブレイドに変身した剣崎はラウズアブソーバーを取り出した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

束のもとにあると思っていた栄司はそれを見た瞬間驚いた。

「直ったんですか?」

「それを今から確かめる。まぁ、特訓相手しながらの試運転だ。」

そう言いながらブレイドは左腕にアブソーバーを装着。カードトレイを開け、Qのカードを装填する。

『アブゾーブQ(クイーン)……エボリューションK(キング)!』

スペードのKのカードを読み込ませる。すると、ブレイドが所持するラウズカードが上空へ。それらがブレイドに纏わさり黄金の……ディアマンテゴールドの鎧を形成する。

「ブレイド……キングフォーム。」

キングフォームになったブレイドの手元にはキングラウザーが現れる。現れたキングラウザーを栄司に渡す。栄司はそれを持つことはできた。が、振ることは出来なかった。

「その剣はキングフォームの力が無いと使えないんだ。もし、今の姿で使えるようになれば………君の力は飛躍的に上がると思う。」

それを聞いている間に栄司は耐えられなくなり、キングラウザーが地面に刺さった。

「タトバコンボで振れるように……頑張ります!」

「よし、それじゃあ実践練習を始めようか!」

そう言うと地面に刺さったキングラウザーを引き抜き、片手で構える。

「あ、時間停止は勘弁してくださいね。」

「わかってる。」

オーズはメダジャリバーを握り直す。

先に仕掛けたのはオーズ。足をバッタ状に変化させ、前方へと跳ぶ。左斜め下にメダジャリバーを構え、斜め上への斬り上げを仕掛ける。体のひねりなどを加えて、スピード、パワー共に十分な領域な技だ。

 

 

 

 

 

………()()の相手ならば。

相手はレジェンドライダー。しかも、最強フォームだ。歴戦の猛者はその程度では倒せない。

 

ブレイド キングフォームはオーズの一閃を左手だけで受け止めた。そして、そのままメダジャリバーを掴み、オーズごと投げ飛ばす。

「ラウズカードも使わずに……。」

オーズはトラクローを使ってあまり距離を開けずに済んだ。が、メダジャリバーを落としてしまった。すぐにバッタ跳躍で取りに行こうとするが、それよりも早くブレイドが『スペード9 マッハジャガー』の力を使ってメダジャリバーを拾う。

オーズは空中で静止する事ができるわけもなく、そのままブレイドへと突っ込んでいく。が、ブレイドは少しだけ横に逸れる。すると、オーズは頭からアリーナの壁へと突っ込んでいくのだった。


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