インフィニット・ストラトス〜欲望の王、降臨〜 作:proto
前回の3つの出来事。
1つ、メダル強奪に来たグリードの内、ウヴァからメダルを奪う。
2つ、事後処理で忙しい千冬の代わりに剣崎が特訓の相手を務める。
そして3つ、ブレイドに変身した剣崎はラウズアブソーバーを取り出した。
束のもとにあると思っていた栄司はそれを見た瞬間驚いた。
「直ったんですか?」
「それを今から確かめる。まぁ、特訓相手しながらの試運転だ。」
そう言いながらブレイドは左腕にアブソーバーを装着。カードトレイを開け、Qのカードを装填する。
『アブゾーブ
スペードのKのカードを読み込ませる。すると、ブレイドが所持するラウズカードが上空へ。それらがブレイドに纏わさり黄金の……ディアマンテゴールドの鎧を形成する。
「ブレイド……キングフォーム。」
キングフォームになったブレイドの手元にはキングラウザーが現れる。現れたキングラウザーを栄司に渡す。栄司はそれを持つことはできた。が、振ることは出来なかった。
「その剣はキングフォームの力が無いと使えないんだ。もし、今の姿で使えるようになれば………君の力は飛躍的に上がると思う。」
それを聞いている間に栄司は耐えられなくなり、キングラウザーが地面に刺さった。
「タトバコンボで振れるように……頑張ります!」
「よし、それじゃあ実践練習を始めようか!」
そう言うと地面に刺さったキングラウザーを引き抜き、片手で構える。
「あ、時間停止は勘弁してくださいね。」
「わかってる。」
オーズはメダジャリバーを握り直す。
先に仕掛けたのはオーズ。足をバッタ状に変化させ、前方へと跳ぶ。左斜め下にメダジャリバーを構え、斜め上への斬り上げを仕掛ける。体のひねりなどを加えて、スピード、パワー共に十分な領域な技だ。
………
相手はレジェンドライダー。しかも、最強フォームだ。歴戦の猛者はその程度では倒せない。
ブレイド キングフォームはオーズの一閃を左手だけで受け止めた。そして、そのままメダジャリバーを掴み、オーズごと投げ飛ばす。
「ラウズカードも使わずに……。」
オーズはトラクローを使ってあまり距離を開けずに済んだ。が、メダジャリバーを落としてしまった。すぐにバッタ跳躍で取りに行こうとするが、それよりも早くブレイドが『スペード9 マッハジャガー』の力を使ってメダジャリバーを拾う。
オーズは空中で静止する事ができるわけもなく、そのままブレイドへと突っ込んでいく。が、ブレイドは少しだけ横に逸れる。すると、オーズは頭からアリーナの壁へと突っ込んでいくのだった。