インフィニット・ストラトス〜欲望の王、降臨〜   作:proto

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第129話 空席とドーナツと絶望

前回の3つの出来事。

1つ、アンクはウヴァのメダルを束に託す。

2つ、栄司は剣崎に戦闘中の説明をする。

そして3つ、剣崎、栄司は宝生永夢に怒られる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

保健室に行った次の日から、栄司は問題なく授業を受けて居た。が、その日クラスを見渡すと、空席が1つ…織斑一夏が居なかった。

クラスメイトたちの話を聞く限りだと病欠になっているということだった。

栄司はあの日見た光景が脳裏に浮かび、すこし嫌な予感を覚えた。

 

 

 

 

 

 

 

その週の日曜日。

栄司は真耶に連れられすこし遠くのドーナツ屋に向かっていた。

「栄司くんは、ドーナツとか食べますか?」

「一時期すごく食べてましたね。」

「一時期?」

「あ、ミ〇ドでバイトしてた友人がいたんですよ。それで…。」

「あぁ〜、なるほど。」

「今日行くところはどんなお店なんです?」

「あ、移動販売車で営業してるドーナツ屋さんで、店員さんがとても良い人だったんですよ〜。」

「へぇ〜移動販売車で……(まさか、いやでも……この世界の現状を考えるとあり得る)。」

「あ、見えてきました!」

そう言って真耶が指差した移動販売車は、ピンク色の見覚えのあるものだった。

「あら、真耶ちゃん。いらっしゃ〜い。」

「あ、てんちょ〜。こんにちは〜。」

見覚えのあるインパクトの強い店主、はんぐり〜と書かれたのぼり。間違いない、ウィザードだ。

「ここのドーナツはどれも美味しいんですよ。」

「うんうん。うちのはどれも美味しいわよ〜。ほら、このはんぐり〜特製、スペシャリングなんてオススメ〜。」

「ん〜、じゃあ……プレーンシュガー。」

「はい、プレーンシュガー……え?」

「プレーンシュガー。」

え?という疑問符が返ってきたので、栄司は注文をもう一度言った。

「プレーンシュガー、ね。フフ、晴人君みたい。」

「え?晴人君って、まさか…操真晴人?」

「あら?知り合いなの?」

「いえ、自分が一方的に知ってるだけで。」

「ふぅ〜ん。はい、プレーンシュガーね。真耶ちゃんは?」

「私も同じので。」

「じゃあ、はい。もう一個ね。」

「ありがとうございます。」

ドーナツ片手にベンチに座る栄司の隣に、真耶も座る。

「うーむ、なかなかちょうどいい味ですね。」

「そうですね。シンプル・イズ・ベストってこういうことを言うのかもしれません♪」

こうして2人がドーナツを食べていると、

「イヤァァァ!」

という悲鳴が聞こえる。

2人はドーナツを口に放り込み、声のした方へ駆け出す。

そこ居たのは……

「絶望から生まれる魔力の怪物……ファントム。」

「さぁ、お前も絶望してファントムを生み出せ!」

「させない!」「させません!」

「なんだぁ、お前たちは?俺の邪魔をするなら容赦せん!」

「ん?通りすがりの欲望の王さ。変身!」

「同じく通りすがりの先生ライダーです。変身!」

『タカ!トラ!バッタ!タ・ト・バ!タトバ!タ・ト・バッ!』

オーズ タトバコンボとアクアは絶望の怪物へと立ち向かう!


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