インフィニット・ストラトス〜欲望の王、降臨〜   作:proto

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第136話 違和感とクローズと元格闘家

前回の3つの出来事。

1つ、3ライダーは空中戦を繰り広げる。

2つ、必殺技がぶつかる直前に織斑千冬が止めに入る。

そして3つ、タジャドルへの自己判断の変身が新たな成長であること千冬は告げた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

翌日。

教室には織斑一夏の姿があった。

「織斑、ここ数日欠席していたが、もう大丈夫なのか?」

「うん。多分……大丈夫な気がする!」

「そうか。それではHRを始める。」

栄司は妙な違和感を感じたが、とりあえず気にしないことにした。

 

 

 

 

 

放課後。

アリーナで待っていたのは仮面ライダークローズ/万丈龍我だった。

「よっ!」

「万丈さん!今日のお相手は万丈が?」

「あったりめーだろ!じゃなきゃこんな所に居ないって。」

「それじゃあ、よろしくお願いします!」

「おう!任せとけ!それじゃ、さっさと始めるぞ!」

「はい!」

そういうと、万丈ばスクラッシュドライバーではなく、ビルドドライバーを装着する。

万丈が手を空にかざすと、小さな機械のドラゴン『クローズドラゴン』がそこに収まる。それを折りたたみ、青いフルボトル『ドラゴンフルボトル』を振って、折りたたんだクローズドラゴンの背中に挿し、ボタンを押す。

『ウェイクアップ!』

それをビルドドライバーにセット。

『クローズドラゴン!』

レバーを回して、ファイティングポーズを取る。

『Are you ready?』

「変身!」

『Wake Up Burning!get CROSS-Z Doragon! Yeah!』

「今の俺は、負ける気がしねぇ!!!」

「やる気十分……むしろ、カンストしてる?まぁいいや。変身!」

『タカ!トラ!バッタ!タ・ト・バ!タトバ!タ・ト・バッ!』

オーズ タトバコンボvsクローズの一戦が幕を開ける。

 

 

 

 

開始の合図の代わりかゴングが鳴る。

クローズはボクシングのような構えを取る。

(万丈龍我は、確か元格闘家だったもんな。)

万丈に関する記憶を引っ張り出してくる。そんなことをしていると、クローズが真っ直ぐ接近してくる。

オーズはそれをタカアイで確認できてはいたが、バッタレッグで後方に飛ぶ暇は無く、腕をボディの前でクロスさせ防御姿勢をとる。

が、クローズはだからどうした、と言わんばかりに、左アッパーを繰り出す。オーズの防御は崩れて、ガラ空きになったボディに右ストレートをぶちかます。

鳩尾に入った拳の威力は、オーズを数メートル後方に追いやるものだった。

思わずオーズは膝をつく。

「はぁ……はぁ……はぁ……。」

どうにも整わない呼吸を、強引に押し止め、リズムを元に戻そうとする。

どうにか深呼吸をし、オーズは立ち上がる。

「そうこなくっちゃな!っしゃぁ!行くゼェ!」

「うぉぉぉぉ!」

両者の拳が激突した。


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