インフィニット・ストラトス〜欲望の王、降臨〜   作:proto

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第137話 マグマと燃える魂とギリギリ

前回の3つの出来事。

1つ、栄司は織斑一夏に妙な違和感を覚えた。

2つ、仮面ライダークローズと特訓を開始。

そして3つ、オーズはクローズの一撃に膝をつくが、再び立ち上がった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

オーズはクローズの動きに必死に食らいつくが、元格闘家として接近戦に慣れたクローズの身のこなしは、やはり流石としか言いようが無い。

「オラオラァ!どうしたぁ!」

オーズは守りに徹していた……いや、徹さざるをえなかった。

いくら視認できても、スピードとパワーを兼ね備えたクローズの攻撃をいなして躱す他ないのだ。

なんとかカウンターを狙おうとするが、直感なのかギリギリで避けられる。

「守ってばっかじゃ、なんも守れねぇぞッ!ドォラァッ!」

クローズの蹴りが炸裂する。

オーズはまともに食らってしまうが、なんとか踏みとどまる。

「はぁはぁはぁはぁ。」

オーズの呼吸は更に荒くなって行く。それでも、立ち上がる。

「いい根性じゃねぇか。」

そういうと、クローズは修理が終わったばかりのクローズマグマナックルを出す。ドラゴンマグマボトルを取り出し、軽く振ってナックルに挿す。

『ボトルバァ〜ン!』

ナックルの持ち手を前方に倒し、ビルドドライバーへ。

『クローズマグマ!』

レバーを回す。

『Are You Ready?』

ナックルのような坩堝型のマグマライドビルダーが出現。

「………力がみなぎる。」

そこからヴァリアブルマグマを万丈の頭上にぶちまける。

『極熱筋肉!』

「………魂が燃える。」

足元からヤマタノオロチのような龍の頭が伸び、冷え固まる。

『クローズマグマ!アーチャチャチャチャチャ チャチャチャチャアチャー!』

冷え固まったものを、マグマライドビルダーが砕き、仮面ライダークローズマグマが生まれる。

「俺のマグマがほとばしる!今の俺は……負ける気がしねぇ!!!!!」

そう言い、再びオーズへ接近する。

クローズマグマの攻撃は、マグマのようなエネルギーを纏いながら繰り出された。

それらを食らったオーズは、正直立っているのが精一杯だった。

「これで、終わりだぁぁぁ!」

今までで1番勢いのある拳が突き出される。腰のひねりや、腕自体の回転など、威力は間違いなく高い。

意識朦朧としかけているオーズだが、自身に向けて放たれているその拳に向けて、残った力の全てを乗せ、拳を前へ伸ばす。

 

2人の拳がぶつかる寸前だった。

 

オーズは膝から崩れ、その拳はマグマナックルへ。いくらフラフラな状態のパンチとはいえ、変身している者のパンチだ。

マグマナックルにスパークが走り、万丈の変身が解除された。


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