インフィニット・ストラトス〜欲望の王、降臨〜 作:proto
前回の3つの出来事。
1つ、オーズはクローズに苦戦を強いられる。
2つ、クローズはクローズマグマへ。
そして3つ、ボロボロになりながらもクローズマグマの変身が解除された。
クローズを変身解除に追い込んだオーズは、そのまま地面に倒れる。
「あーあ、せっかく修理してやったのに。もうちょっと大事に扱えないの?」
「うっせ!これでいいんだよ……。どーせ、天才様は修理してくれんだろ?」
「あったりまえでしょ………とりあえず、お前は栄司を保健室に運んでやれ。俺はサクッとコイツ直してくるから。」
「あぁ、頼んだ。」
万丈は戦兎にクローズマグマナックルを渡し、栄司を担いで保健室へ向かった。
保健室に着くと、永夢とアンクが何か話していた。
「おい!兎からオレンジ色の光が見えた!何かの病か!」
「まさか……ゲーム病!?アンクさん、ちょっと案内して!」
永夢が保健室から飛び出そうとしたタイミングで万丈は声を上げる。
「おい!こいつどうすんだよ!」
そう聞くとアンクがメダルを三枚、万丈に渡す。
「こいつで変身させろ。回復する。」
しっかりとメダルを握らせ、アンクと永夢は保健室から出て行った。
メダルを渡された万丈は、とりあえず栄司にベルトを巻かせ、言われた通りにメダルを入れようとしたが、どれをどこに入れていいのかわからなかった。
「こうなったら……俺の第六感で…。」
万丈は勘を頼りにメダルを入れた。スキャナーを取り、栄司に握らせながらメダルをスキャンする。
『コブラ!カメ!ワニ!ブラカ〜ワニ!』
「どーよ、俺の第・六・感!」
誰に聞こえるわけでもないそれは、保健室の外へも聞こえていたらしく、
「全く、保健室では静かにしろ。」
と、千冬に怒られるのだった。
「すんません。」
「で、なんで変身している?」
「あ、それは片腕野郎がこれに変身させとけ、回復するって。」
「そうか。ところで、宝生先生は?」
「あぁ、ゲーム病がなんとかって、篠ノ之束のとこに行ったぜ。」
「わかった。………私は少し外す。火乃のことを頼む。」
「あぁ。」
そう言って千冬は保健室から出て行った。
千冬が出て行ってから十数分程で栄司は目を覚まし、変身を解除する。
「完敗、ですね。流石は元格闘家。手も足も出なかった。」
「ったりめぇだろ?逆にやられたら自信なくすぜ。一応、お前よりかは先にライダーやってんだから。」
どうやら万丈にも先輩としての意地があったようだ。
「ま、経験も大切だけど、本当に大事なのは諦めない心だぜ。何かを守りたいって気持ち、あるから仮面ライダーやってんだろ?」
「………はい。俺を愛してくれている人たちを、その人達が生きるこの世界を守りたいです。」
「それでいいんだよ。無理に真似しなくたって、戦う理由あんじゃねぇか。」
「え?どうしてそれを…。」
「アッ!っと……。」
「戦兎さんから聞いたんですね?」
と、確信を持った疑問をぶつける。
「はぁ、うまくはぐらかせって、俺にできるわけねぇだろぉ。」
「ハハハ、万丈さん。今日はありがとうございました。」
「おう!またいつでも相手になってやる!」
こうして、栄司の1日は終わった。
本当にサブタイが思いつかなかった。