インフィニット・ストラトス〜欲望の王、降臨〜   作:proto

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第144話 切り札とハーフボイルドとチート骸骨

翔太郎と千冬。ジョーカーとスカルの相手は、ジョーカー、バイオレンス、イエスタディの三体……だった。何故過去形なのか説明すると、ジョーカーメモリが翔太郎の方により強い運命を感じたのか、ドーパントから出て、ジョーカーの手に収まったからだ。

「やっぱり、切り札は俺の所に来るみたいだな。」

翔太郎はT1からT2へジョーカーメモリを切り替える。これは奪われる可能性も危惧してのことだ。

上記のことから、残ったのはバイオレンスとイエスタディ、そこにアノマロカリスにコックローチ、さらにエナジー。アノマロカリスとコックローチは過去にジョーカーが倒している。エナジーはダブルにボコボコにされた。

「イエスタディの方は、少々厄介だ……が、前日に刻印しなきゃ意味ねぇけど……バイオレンスとエナジー、イエスタデイは俺がやるから、残り2体の方頼むぜ。」

「あぁ、任せろ。」

スカルは、コックローチとアノマロカリスにスカルマグナムを撃ち、離れた場所に誘導した。

 

 

 

「さぁて、いっちょハ〜ドボイルドに決めますか!」

ジョーカーは、バイオレンスの大ぶりな攻撃を最低限の動きで避け、カウンターパンチを食らわせ、後ろから奇襲をかけてくるイエスタデイは、ノールックで蹴り飛ばす。

少し遠距離から狙ってくるエナジードーパントのレールガン攻撃を、バイオレンスドーパントを盾にして防ぐ。

「さぁて、時間もねぇ。お片づけだ。」

『ジョーカー!マキシマムドライブ!』

「ライダーパンチ!」

バイオレンスとイエスタデイに紫のオーラを纏ったライダーパンチを放ち、メモリを排出させる。

「もういっちょ。」

『ジョーカー!マキシマムドライブ!』

「ライダーキック!」

エナジードーパントにはより威力の高い蹴りを食らわせる。

結果、エナジーメモリは砕け、使っていた生徒は気絶した。

「さて、そろそろそっちも終わるだろう。」

そう呟いて、メモリを回収した。

 

 

スカルは、他三体から離したコックローチとアノマロカリスを相手にしていた。

「さて、特別授業だ。ありがたく思え!」

スカルマグナムで弾幕をはりながら、コックローチと距離を置き、アノマロカリスに接近。軽く腕をひねり、足を掛け地面に這いつくばらせる。その間に近づいてくるコックローチを目視すると、すぐにスカルマグナムで距離を置かせようとする。が、そんなの御構い無しに突っ込んでくる。

スカルは、致し方なくアノマロカリスを蹴り飛ばし、コックローチ諸共壁に激突させる。

すぐに体制を立て直したアノマロカリスは、自身の歯をスカルへ放つ。が、全てマグナムの弾丸に相殺される。

「あの男も、片付けた頃だろう。こちらも終わらせるか。……こうかな?」

直感でスカルメモリをスカルマグナムに装填する。

『スカル!マキシマムドライブ!』

「ハッ!」

破壊光弾二発がドーパントのヘッドに命中、メモリブレイクへ至った。

「本日の授業は、終了する。」

 

 

双方ドーパントを片付け終わり、合流する。

「両方ともブレイクできたみたいだな。」

「フッ、当たり前だ。」

「んじゃ、サクッとぶっ壊しますか。」

『ジョーカー!マキシマムドライブ!』

「ライダーチョップ!」

二本のメモリを天高く投げ、手刀で破壊しようとした瞬間、赤いバイクがそれらをかっさらった。

「なんだと!」

そいつは、後ろを見ると鼻で笑うかのような動作をして、バイクで姿を消した。


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