インフィニット・ストラトス〜欲望の王、降臨〜 作:proto
エターナルの校内放送から数分で全員が集合した。
「しかし、エターナル…NEVERか。」
「あぁ、だが彼らは既に死んで居るはずだ。」
「……ワールド。」
「「「「「「「!?」」」」」」」
「アイツの力は、別のメモリを同時に使用して、より強大な力にする。……復元、遺伝子……ジーン!」
「ワールドはジーンメモリを使い、奴らを復活……もとい、復元したってことか。」
「だが、復元するにしても、復元するためのベースがない。NEVERはマキシマムに敗れ、塵に…。」
「……自分自身を、自身のカケラをベースに記憶を埋め込む……違う。なんだ……メモリーメモリ、セルメダル、信長……。」
栄司は思いつく限りのダブル関連の劇場版の記憶を探す。
「まさか……セルメダルにメモリーメモリを使って、メモリを核に……ジーンを使って、……だがエターナルは?……財団XにはNEVERのデータも……そうか、そういうことか!」
「どうやら、推理が整ったようだね。聞かせてもらえるかな?」
「はい、フィリップさん。」
栄司の推測を簡潔にまとめると……
①エターナルを除く5体のドーパントは、各メモリを核にしたセルメダルの集合体である。
②それらにメモリーメモリで彼らの記憶を埋め込んだ。
③エターナルは、財団Xに残されていたNEVERの資料と鴻上ファウンデーションの信長グリードの資料を元に、ワールド本人の遺伝子のカケラをジーンメモリで弄り、作り出された克己グリード(仮称)である。
④その彼にメモリーメモリで記憶を与え、さらにその延長でロストドライバーが付与された。
結論、彼らはメモリとメダルをもとに作られたものである。
と、言うのが栄司の予測だった。
その推測を裏付けたのが彼のセリフだ。
「その通りです。」
全員が一斉に声がした方を……上空を見上げる。
「ドクター真木。」
「お久しぶり、というわけでもありませんか。」
「何故ここに!」
「ワールドに言われましてね、足止めですよ。」
そう言う恐竜グリードは3本のメモリを出す。
『T-REX!』『TRICERATOPS!』『QUETZALCOATLUS!』
「これで私は更なる力を手に入れます。……世界の終末を迎えるための。」
3本のメモリがメダルを掻き分けて入って行く。コアメダルに生体コネクタを刻んだのか、メモリが中心に到達すると紫の光を放つ。
頭部の形状がより生々しくなり、背のマントは大きな翼と化し、胸部のツノが伸びた。上半身に変化が多く観られるが、足も大型化している。
『さぁ、終末へ。』
ノイズがかかった声で、そう告げる。
「栄司くん!ここは私たちに任せて!」
「栄司は先に行って!エターナルを!」
「先生を信じてください!」
「刀奈、簪、山田先生……ご武運を!」
彼女たちを信じて、オーズはダブルになった2人とスカル、アンクと共にエターナルの元へ向かった。
p.sフィリップの体はエクストリームの中です。
お久しぶりです。
少しづつ、元のペースに戻せるよう
頑張っていきたいと思います。