インフィニット・ストラトス〜欲望の王、降臨〜   作:proto
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第148話 骸骨vs炎とEのマキシマムと計算違い

スカルはヒートドーパントのみとの戦いだが、苦戦していた。

その理由は、他のドーパント達と違い武器を使わない純粋に肉弾戦の戦闘スタイルというのは、非常にコピーがしやすかったのだ。

ルナの柔軟性や、トリガーの精密性と言った特殊な技能、セルコピーに過ぎないメタルの堅牢さ、そしてサイクロンの天才的な頭脳、どれもコピーが難しいものだった。が、シンプルな身体能力の再現は比較的簡単だったのだろう。

故にスカルに変身した千冬(チート)と渡り合えるのだ。

 

 

 

熱と骸骨の力持つ拳がぶつかり合う。

どちらも譲らぬ近接戦を繰り広げていたが、スカルとヒートの決定的な違いが現れた。

それは、ヒートとスカルの距離が開いた一瞬の出来事だった。スカルはスカルマグナムを手にし、ヒートを撃つ。

そう、スカルとヒートの差は戦術の幅だった。2人とも近接戦闘を得意としている。が、そこに遠距離武器が入れば流れは変わる。もちろん、火炎を飛ばすことはできる。が、いくら高度なコピーとは言え、そこまでの発想は生まれなかったようだ。

スカルマグナムの弾丸を浴びたヒートドーパントは、一瞬ではあるものの視覚が奪われた。

この一瞬の隙が、高レベル戦闘では命取りになる。

スカルが放った弾が当たりきり、ヒートドーパントは前方を確認する。しかし、そこにスカルは居らず、目標(ターゲット)を見失ったヒートは周りを見渡す。

 

 

 

それは突然降ってくる。

 

 

 

『スカル!マキシマムドライブ!』

骸骨型のエネルギーがヒートドーパントの頭上に現れ、スカルが蹴り落とす。

骸骨はその口を開き、まるでヒートドーパントを喰らうかのように向かっていき……爆散する。

ヒートメモリは千冬の手に収まり、セルメダルは吹き飛んでいった。

 

 

 

 

 

他の3人が戦っている間、ダブルはエターナルと戦闘を繰り広げていた。

戦闘データが多いのか、エターナルメモリの力が凄まじいのかはわからないが、やはりダブルも少々苦戦していた。

が、2人は違和感を感じていた。

「おい、相棒。なんか妙じゃねぇか?」

『翔太郎、君もそう思うかい?』

「あぁ、どうしてエターナルのマキシマムドライブを発動させないんだ。」

『僕もそう考えていた。メモリを動かなくすれば勝利は確定したも同然だ。……そうか、ワールドのメモリだ。』

「なるほどな。アイツがマキシマムドライブを発動させるとワールドのメモリも止まっちまう。だから発動させなかったのか。」

『エターナルのマキシマムドライブを警戒していたけど、問題なさそうだ。とことん攻めていこう。』

『ルナ!』

「そうだな、ガンガン撃ちまくる!」

『トリガー!』

ダブルはドライバーからサイクロンとジョーカーを引き抜き、差し替える。

『ルナ!トリガー!』

トリガーマグナムから大量の光弾が放たれ、全てエターナルに当たる。が、エターナルは避けるそぶりなどなく、こちらに突っ込んでくる。

『計算通りだ。』

『ヒート!』

エターナルエッジの横一閃は大ぶりで、ダブルは空中によけ、続けて光弾を発射。地面につくタイミングでメモリを変えた。

『ヒート!トリガー!』

よろけているエターナルの目の前に降り立ち、トリガーマグナムから火炎弾をゼロ距離から射撃。エターナルを大きく吹き飛ばす。

そのまま畳みかけようとした時だった。

ワールドが間に入ってきた。

「そろそろ頃合いですかね。」

「何のだ!」

「彼らが戻ってくるのと……恐竜ドーパントが他のメンバーを皆殺しにするの、ですよ。メダルの力のライダーだけではガイアメモリ三本という彼には勝てない。」

『なるほど。君は………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

どうやら戦力の計算違いをしているようだ。』

フィリップと翔太郎はその仮面の奥で不敵な笑みを浮かべるのだった。



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