インフィニット・ストラトス〜欲望の王、降臨〜 作:proto
メモリ二本が砕けたのを確認し、恐竜グリードの方へ向き直る。
「やはり、少々無茶な使い方をしたせいか、セルメダルの消費が酷いですね。」
左腕にキヨちゃん人形を乗せ、平然と立っているDr.真木に驚きを隠せない。
「まぁ、言われた通り時間稼ぎはしました。私は帰ります。」
「そう簡単に帰すと思うか?」
「ほう。」
「ガイアメモリ違法所持、およびその使用でお前を拘束する。」
「それは無理な相談です。」
そう言うと真木はグリード態になり、空へと逃げる。
「待て!」
飛行して逃げようとする恐竜グリードを追跡するため、アクセルメモリに強化アダプターを差し込む。
『アクセル!アップグレード!ブースター!』
アクセルブースターになり、空に逃げる恐竜グリードを追う。バースもカッターウイングを再展開。アクセルの後を追ったが、真木は紫のエネルギー弾を乱射、2人の視覚を奪い、逃走した。
4人は変身解除する。
「怪我はないか?」
「はい。」「えぇ。」「は、はい。」
「そうか。」
「あ、あの。どうして、ここに?」
「俺に質問をするな……まぁ、いい。フィリップから連絡があってな。」
どうやらフィリップはこうなることを予見していたようだ。
「それで、仕事を押しt……早々に終わらせて来た。」
そして、刃野刑事と真倉刑事に仕事を丸投げして来たようだ。
「と、とにかく、栄司のところへ行かないと。」
「その必要はなさそうだ。見ろ、もうすぐ決着する。」
そう言われ屋上に目をやると、黄金の光が一筋見えるのだった。
アクセルが到着する少し前……。
現在ダブルはヒートジョーカー。拳に炎を纏わせ、フィリップの冷静な観察・的確な分析で、翔太郎の戦闘センスを引き出し、エターナルと互角以上の格闘戦を行なっている。
「そろそろ変えよう。」
「OK」
『サイクロン!ジョーカー!』
ダブル基本フォームの中で、最も適合率の高いそれは、究極への鍵。
『エクストリーム!』
左翔太郎とフィリップ、2人の心と体が一つになり、究極のダブル サイクロンジョーカーエクストリームは生まれる。
「「プリズムビッカー!」」
クリスタルサーバーから専用武器を取り出し、『プリズム!』プリズムソードの持ち手部にメモリを装填、ビッカーシールドから引き抜く。
その間にエターナルは行動に出た。
『アクセル!マキシマムドライブ!』
加速の記憶を使い向かったのは、ダブルと合流しようとしていた3人のところだった。
突如猛スピードで現れたエターナルに驚愕し、反応が遅れた3人。
エターナルはすぐにメモリを入れ替える。
『ユニコーン!マキシマムドライブ!』
螺旋状のエネルギーを纏った拳をガードしようとしたのはスカル。ボディ前に腕をクロスしてガードしようとするが、狙いはボディではなくロストドライバー。
マキシマムドライブのパワーをもろに受けたロストドライバーは壊れ、スカルメモリはエターナルに奪われるのだった。
明日はとうとうCSMブレイバックルの情報が出ます!
なまら楽しみっすわ!