インフィニット・ストラトス〜欲望の王、降臨〜   作:proto

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第150話 逃走と加速の記憶と破壊

メモリ二本が砕けたのを確認し、恐竜グリードの方へ向き直る。

「やはり、少々無茶な使い方をしたせいか、セルメダルの消費が酷いですね。」

左腕にキヨちゃん人形を乗せ、平然と立っているDr.真木に驚きを隠せない。

「まぁ、言われた通り時間稼ぎはしました。私は帰ります。」

「そう簡単に帰すと思うか?」

「ほう。」

「ガイアメモリ違法所持、およびその使用でお前を拘束する。」

「それは無理な相談です。」

そう言うと真木はグリード態になり、空へと逃げる。

「待て!」

飛行して逃げようとする恐竜グリードを追跡するため、アクセルメモリに強化アダプターを差し込む。

『アクセル!アップグレード!ブースター!』

アクセルブースターになり、空に逃げる恐竜グリードを追う。バースもカッターウイングを再展開。アクセルの後を追ったが、真木は紫のエネルギー弾を乱射、2人の視覚を奪い、逃走した。

 

 

 

 

4人は変身解除する。

「怪我はないか?」

「はい。」「えぇ。」「は、はい。」

「そうか。」

「あ、あの。どうして、ここに?」

「俺に質問をするな……まぁ、いい。フィリップから連絡があってな。」

どうやらフィリップはこうなることを予見していたようだ。

「それで、仕事を押しt……早々に終わらせて来た。」

そして、刃野刑事と真倉刑事に仕事を丸投げして来たようだ。

「と、とにかく、栄司のところへ行かないと。」

「その必要はなさそうだ。見ろ、もうすぐ決着する。」

そう言われ屋上に目をやると、黄金の光が一筋見えるのだった。

 

 

 

 

アクセルが到着する少し前……。

現在ダブルはヒートジョーカー。拳に炎を纏わせ、フィリップの冷静な観察・的確な分析で、翔太郎の戦闘センスを引き出し、エターナルと互角以上の格闘戦を行なっている。

「そろそろ変えよう。」

「OK」

『サイクロン!ジョーカー!』

ダブル基本フォームの中で、最も適合率の高いそれは、究極への鍵。

『エクストリーム!』

左翔太郎とフィリップ、2人の心と体が一つになり、究極のダブル サイクロンジョーカーエクストリームは生まれる。

「「プリズムビッカー!」」

クリスタルサーバーから専用武器を取り出し、『プリズム!』プリズムソードの持ち手部にメモリを装填、ビッカーシールドから引き抜く。

その間にエターナルは行動に出た。

『アクセル!マキシマムドライブ!』

加速の記憶を使い向かったのは、ダブルと合流しようとしていた3人のところだった。

 

突如猛スピードで現れたエターナルに驚愕し、反応が遅れた3人。

エターナルはすぐにメモリを入れ替える。

『ユニコーン!マキシマムドライブ!』

螺旋状のエネルギーを纏った拳をガードしようとしたのはスカル。ボディ前に腕をクロスしてガードしようとするが、狙いはボディではなくロストドライバー。

マキシマムドライブのパワーをもろに受けたロストドライバーは壊れ、スカルメモリはエターナルに奪われるのだった。




明日はとうとうCSMブレイバックルの情報が出ます!
なまら楽しみっすわ!

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