インフィニット・ストラトス〜欲望の王、降臨〜   作:proto

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第153話 鏡と虚像とドラゴンライダー

前回の3つの出来事。

1つ、IS学園が復旧作業のため休校となる。

2つ、黛渚子から取材を受けることになる。

そして3つ、栄司は城戸真司の存在を確かめた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あれから、着せ替え人形が如く、何度も何度も着替えを繰り返し、写真撮影が続いた。

布仏姉妹と栄司以外は手馴れたもので、疲労感はあまり感じられない。

曰く、「代表候補生になったら、この手の仕事もある」そうだ。

 

栄司は少しの空き時間でトイレに行く事にした。手と顔を洗い、気持ちを入れ替える。

諸々を済ませて、トイレから出ようとすると、鏡から黒い物体が現れ、栄司を鏡へ引きずり込もうとする。

「お出ましか!」

鏡に引きずられそうになりながらもオーズドライバーを装着、メダルは予め装填して居たためサクッとスキャンする。

「変身!」

『サイ!ゴリラ!ゾウ!サ・ゴーゾ!サ・ゴーゾォッ!』

サゴーゾコンボに変身し、ゾウレッグで踏ん張りながら、タカカンドロイドとバッタカンドロイドを二缶起動させる。バッタカンドロイドとタカカンドロイドが彼女たちのところに向かう間も徐々に鏡へと引き込まれていく。

『栄司くん!?どうしたの?』

ようやくたどり着いたようだが、ほぼ手遅れだった。栄司は「鏡に……気をつけて。」とその一言を発し、完全に鏡へと引き込まれてしまった。だが、栄司は見たのだ………その姿を。

「変身!」という叫び共に。

 

 

 

 

それは偶々だった。偶然トイレに入ろうとした瞬間、誰かが鏡の中に引きずり込まれそうになってるのを発見した。が、その人物は普通の人では無かった。生々しいわけではない、むしろヒロイックなデザインのヒーローという印象を受けた。が、それはもう鏡へと取り込まれる数秒前。こちらで助けることを諦め、ミラーワールドに再び入ることを決意した。

龍のクレストがあるデッキを鏡に向け、Vバックルを装着する。

「変身!」

それに手に持つデッキを装填、仮面ライダー龍騎へと変身する。

「っしゃぁ!」

気合いを入れ、鏡の中へと入っていく。

 

 

 

オーズは鏡に引き込まれた瞬間、コンボチェンジを行う。

『タカ!トラ!バッタ!タ・ト・バ!タトバ!タ・ト・バッ!』

タトバコンボへチェンジしつつ、自身を引き込んだ怪物を……ミラーモンスターを確認しようとした。だが、そこに居たのはミラーモンスターではなく、仮面ライダーだった。

「仮面ライダー……リュウガ。」

仮面ライダーリュウガ、仮面ライダー龍騎/城戸真司の虚像……城戸真司の影。

「よっ!よかった、間に合った。」

そう言って栄司の隣に立つのは…

 

 

 

 

 

 

 

 

城戸真司/仮面ライダー龍騎本人だった。


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