インフィニット・ストラトス〜欲望の王、降臨〜 作:proto
2/14、バレンタインデーの数日前。
…………皆、焦っていた。
作者の場合
作者は焦っていた。そんな美味しいイベントの話を、まだ書いてなかったことを。
そして、作者自身チョコなどもらった経験がほとんど無いことを…。
故に妄想である、許せ。
刀奈の場合
「………手作りの方が良いかなぁ?それとも、既製品の方が……。」
刀奈は迷っていた。生まれてから特段恋愛などしてこなかったので、好きな男子にどんなチョコを渡せば良いのかなど知らなかった。
「………うん、これはやめよう。」
一緒、自身にチョコを塗って行くなんて言う大胆な案を思い浮かべたが、流石に恥ずかしくなったので、取っ払った。
「よし!手作りで行こう!」
手作りチョコにすることをようやく決断した。
その頃、簪は……
刀奈が迷っている頃、既に準備を開始、試作を繰り返していた。
「うーん、もう少しビターな感じでも良いかな?」
何度も何度も試行錯誤し、最高の一品を目指しているのだった。
布仏姉妹の場合
「おねーちゃんは、チョコどうするの?」
「料理苦手だから、既に買いました。」
「ほえ〜、私も買わないとなぁ〜。」
「早くしなさい。もう日が無いから。」
「は〜い。」
そう言って着ぐるみから着替えるのだった。
シャルロットと鈴の場合
……なんと!この2人何もしていなかった。
山田先生の場合
レゾナンスで慌てふためきながらも、着実に候補を絞っていき、これだと思うものを決めた。
それにかかった時間……2時間半。
そして迎えた、バレンタイン当日。
一同栄司の部屋に集まっていた。
部屋は誰が動くかで緊迫して……なんて事は無く、年功序列で渡して行った。
山田先生からは梱包からしてお高めのものを、虚からも同じ良いな感じだ。楯無は自作したチョコを可愛らしいラッピングをして、簪はシンプルなデザインの物を渡した。
シャルロットと鈴は(やっぱり日本に合わせるべきだったかな?)と、若干後悔していた。
全て渡し終えたところで、栄司からアクションがあった。
まず、チョコを渡した彼女らに、それぞれのイメージカラーのアクセサリーを渡した。
そして、シャルロットにはプリザーブドフラワー化されたバラの花束を。鈴には映画のチケットとディナーの招待券を渡した。
そこからは部屋でイチャイチャしていたとさ。
少しだけ部屋から抜け出した栄司は、屋上にいるアンクの元へ。
「ア〜ンク。」
と、アンクに差し出したのはチョコアイスバー。
「最近じゃ、友達同士でもあげるんだってさ。なら、相棒にあげても問題ないよね。」
「そうだな。」
「アンク、これからもよろしくな。」
「あぁ。」
ちょっと番外
「なんか、チョコ貰えそうな気がする。」
と、一夏も箒とセシリアからチョコを貰うのでした。