インフィニット・ストラトス〜欲望の王、降臨〜 作:proto
前回の3つの出来事。
1つ、栄司とアンクはジオウの力を推理、翔太郎に報告する。
2つ、アンクが焦りを感じる。
そして3つ、栄司達が呼ばれた場所にいた人物とは……。
案内された場所にいた人物それは……。
「やぁ、永夢先生から話は聞いてるよ。」
「あ、あなたは……
泊 進ノ介、仮面ライダードライブ!!」
『ふむ。どうやら、我々の事も問題なく知っているようだね。』
「「「「「「べ、ベルトが喋ったぁ!!」」」」」」
「彼はクリム・スタインベルト。元々は普通の人だったんだけど、訳ありでこんな姿に…。彼、泊進ノ介さんを仮面ライダードライブに変身させる。通称“ベルトさん”。」
『まぁ、そう呼ぶのは進ノ介だけだがね。大体の人はクリムと呼ばれている。まぁ、好きなように呼んでくれたまえ。』
「それで、お二人はいつ頃からこっちの世界に?」
「あ〜、それなんだけどな……全員来てるんだ、特状課ごと。」
「え?」
「俺とベルトさん以外にも、霧子にりんなさん、課長に現さん。それから究ちゃんと剛もな。」
「全員集合してる。えーと、こっちの世界じゃ特状課は知られてないし、まともに活動しづらいからここに来たと?」
『それなんだがね。何故か皆我々のことを知っているんだ。ドライブに関して以外ではあるがね。』
(世界の融合に連動して、記憶の書き換えが起こってるのを確認するのは2回目だ。)
移動販売車でドーナツ屋をやっているはんぐり〜があたかも前からあったかのような反応をした山田先生。その時、世界の融合が過去にも影響を及ぼしているのではないかという仮説を立てた栄司は、今回の件で確証を得た。
「で、特状課……特殊安全状態確認課ってこじ付けのような正式名称を与えられて、ここに来たってわけ。」
「確かに、日本の生徒の安全を確認するには都合の良さそうな部署に仕上がってるな。」
「こういう時くらいアイスはやめてくれよ。」
「…チッ。」
「まぁ、栄司くん達と話もしておきたかったから、ちょうど良かったんだけど。」
「わかりました。この後は?」
「まぁ、学園内を回る予定だ。授業風景でも見ながら……ちょっと失礼します。」
発信者を確認すると、少し離れた位置で出る。
「なんだ、剛。なんかあったのか?……え?チェイスと英志が!?どうして……わかった。急いでそっちに向かう。ベルトさん緊急事態だ。すみません、急用が出来ましたので、今日は失礼します。」
大慌てで出て行く進ノ介を栄司は追うのだった。