インフィニット・ストラトス〜欲望の王、降臨〜 作:proto
前回の3つの出来事!
1つ、凰鈴音の欲望からトラヤミーが生まれる。
2つ、カザリがコアメダルを狙って襲撃、アンクが応戦。
そして3つ、アンクに助力すべく、トラヤミーを片付けた。
トラヤミーを片付け、カザリと対峙しているアンクの元へ駆けつける。
「あん時、セルは削れたがコアまでは無理だった。出来れば、コアは奪っておきたい。無理なら壊せ!」
「あぁ、わかった。」
体内から紫のメダルを出す。
『プテラ!トリケラ!ティラノ!プ・トティラ〜ノ!ザウル〜ゥス!』
これで3度目。なんとかコントロールは効くようになった。
アンクが空から火炎球を、オーズが地上から冷気で攻撃する。が、やはり完全体、たてがみを触手のように使い、弾いたり避けたりと、攻撃をしっかり捌いている。
だが、突然予想外のことが起こる。これは、アリーナで戦っている3人やバース達にも予測できなかっただろう。カザリ目掛けて青龍刀が飛んできたのだ。
「よくも、やってくれたわね。せめてもの、お返し……よ。」
おそらく簪あたりが説明したんだろう。己を操ったやつに一矢報いようと、持てる力の全てを使って青龍刀を投げたのだ。
この事に対して最も早く反応したのはオーズだった。攻撃パターンが変わった事により、カザリの反応が若干だが遅れたのだ。ワイルドスティンガーをカザリに撃ち込む。
「しまっ……「油断したな!」グゥッ!」
そのままアンクが後ろからメダルを抜き取る。
「人間相手にしてやられたなぁ、カザリ。」
コアメダルを抜き取られた事により、セルが落ち、下半身が不完全になる。
「クッ!僕のメダル、預けとくよ!」
そう言って、カザリは撤退した。
アリーナの外壁はボロボロ、観客席もかなりの被害が出てるが、幸い怪我人は居なかった。まぁ、コンボ疲労でグッタリしたり、ギリギリの状況でブレストキャノンを撃ったりした簪に、完全体グリード相手に一矢報いようとした凰以外は、だが。
とても状況などを話せる状態でないが、当事者である3人に話を聞かないのは無理があると、後日話をする事に。
で、その後日。
「さて、改めてこの間のことを聞こうか。」
「監視カメラの映像は見ました?」
「あぁ、とりあえずはな。だが、あんな特撮じみた化け物がこの世に存在するとは思えない。」
「ですよね。……えーと。」
「残念ながら、居るんだよ。わかりやすく示してやる。」
アンクは、何時もの擬態体から怪人体に変身する。
「「!?」」
「わかったか。信じられないじゃない、信じるしかないんだ。」
そう言うと人間体に戻った。
「一から説明するとややこしい、俺たちのことを軽く話す。俺たちは800年前……この時代に合わせるなら900年前か。大陸を支配しようとして居た王が錬金術師によって作られたメダルの塊、欲望の名を冠する『グリード』だ。そして、グリードは俺以外にも、昆虫系ウヴァ、水棲系メズール、重量系ガメル。ほして今回俺たちが戦った猫系カザリ。それから……。」
「現存しない生き物のメダルの……恐竜系グリードDr.真木。」
「あ、あの?」
「あ?なんだ?」
「えっと、アンクさんは何の生き物なんでしょうか?」
その疑問を抱いたのは山田先生だった。
「アンクは、鳥の王。つまり、鳥系グリード。」
「なるほど、だから飛べたんですね。」
「俺たちの体は、メダルで出来てる。それが無くなれば弱体化する。」
「アイスで例えると、棒がコアでアイスが本体ですね。」
「なるほど。」
と、こんな感じに説明し、納得してもらった。
高評価をつけていただいたり、コメントしてくださって
いつもありがとうございます。皆さんのコメントや高評価、
お気に入りが、自分の創作意欲をさらに掻き立てます。
皆さんのために、自分も楽しみながら、書いていくので、
応援よろしくお願いします!