インフィニット・ストラトス〜欲望の王、降臨〜   作:proto

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第26話 嫌な予感と意思とバースプロジェクトと。

前回の3つの出来事。

1つ、栄司が大量の書類の処理を始める。

2つ、長くなりそうなので、諸々の回想が始める。

そして3つ、来日していたフランスデュノア社のレムから異常なヤミーが生まれた。

 

 

 

白ヤミーが早々に成長した。

「嫌な予感がする。栄司、さっさとカタをつけろ!!」

「あぁ!」

『スキャニングチャージ!』

「セイヤー!」

チーターの高速移動からサイのツノとゴリラの剛力で攻撃しようとする。

が、それを空を飛ぶ事で避けられる。

「チィ!ありゃなんだ?」

「あれは……ゴキブリ?」

ゴキブr……コックローチヤミー……というか、テ〇フォー〇ーに近いものだ。

仕留め損ねたそれは、周りを見渡すと真っ直ぐに、布仏姉妹が側についているシャルロット・デュノアの方を見た。

「不味い!」

チーターの脚力を使い、コックローチヤミーと布仏姉妹の間に入る。

庇う形で、コックローチヤミーに背を向け、攻撃を受ける。しかし、そこからのカウンターで、体を捻りコックローチヤミーの頭頂部から拳を放ち、潰す。する

と、簡単にセルメダルに変わった。

「ふぅ、意外とあっけなかったな。」

「あぁ、そうだな。」

被害こそ多少出たが、何とか事なきを得た。セルメダルがそこまで溜まっていなかったのか、あまり出てこなかった。

 

 

 

倉持技研に到着した。技研内は警備が強化されてる為少々休憩を貰えた。

「エイエイ、さっきはありがと〜。」

「え?エイエイ?」

「うちの妹は、他人に変なあだ名を付けます。それから、先程はありがとうございました。」

「いえ、助けられる命があるのに、手を伸ばさないのは自分の……あの人の信念に反しますから。」

「「?」」

現実が甘く無いことを知ったのこの時、この瞬間だった。

「キャァァァァ!」

「「「!?」」」

「栄司!さっきのやつだ!あの女、攫って行きやがった!」

「まさか!」

「やたらセルメダルが少ないと思ったが。早く行くぞ!」

技研の入り口前にあるライドベンダー二台に乗り込み走り出そうとしたその時だ。

「私たちも連れてってください!」

「え?ダメだよ。あいつは人間相手に何とかなる相手じゃない。」

「それでも!更識の名に泥を塗るわけにはいかないんです!」

「……わかった!でも、あの娘を助けたらすぐに戻るんだよ!」

「はい!「待って。」簪お嬢さま。」

「どうしたの、かんちゃん?」

「私も連れてって。逃げるまでの時間稼ぎくらいはできる。」

「それこそダメだよ。メダル相手にはメダルでしか戦えない。」

「お姉ちゃんの顔に泥は塗れない。それは私も同じこと。」

「だけど…「栄司、急ぐぞ。それから、簪……だったな。乗れ。」アンク。」

「どのみち、束が作ってるバースシステムのテストパイロットが必要だ。お前がテストしても意味がない。戦う意思があるんだ。俺たちにとって得な選択をするべきだ。」

「そんな……っていうかバースシステム作ってるの?なんで?」

「……寝言でバースバースうるせぇから。」

「……マジかよ。」

こうして、簪、布仏姉妹、アンク、栄司の3人はシャルロット・デュノアの救出に向かった。




バースを作るきっかけは、寝言でした。

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