インフィニット・ストラトス〜欲望の王、降臨〜 作:proto
前回の三つの出来事。
一つ、神の座より落下しているところを、憧れの存在『アンク』に助けられる。
二つ、突如襲来した篠ノ之束のISとオーズで戦闘を開始する。
そして三つ。コンボを発動した火乃 栄司は、気絶してしまった。
「うぅ、体が重いな。」
コンボ発動の負担で、重くなった体を持ち上げる。
「覚悟はしてたけど、ここまでとは。やっぱり、火野さんはすげぇや。」
見回すと、部屋にいるようだ。すると、突如扉が開く。
「目ぇ覚めたか。」
「アンク……って何やってるの?」
入ってきたアンクは右腕の状態になっていた。
「ア?あぁ、あの
今回のアンクの体はセルで構成されているようだ。どうやら、強引に右手だけ脱出したんだろう。
「そうか。大変だったな。で、普通に会話してるけど何でここに?」
「まずそこからだな。いいか、お前にオーズの力を与えた神は、手違いでグリードまで復活させた。」
「ウヴァ、カザリ、ガメル、メズールか。」
「それだけで済めば良かったな。」
「つーことは……。」
「そうだ。Dr.真木も復活した。まぁ、紫のメダルは……3枚のみだがな。」
「え?残り7枚……火野映司に宿っていたメダルは?」
「……【プテラ】【トリケラ】【ティラノ】の3枚の場所はわかってる。」
「どこ?」
「お前の体内の中だ。」
「……マジかよ。」
「神が誤ってグリードを復活させた際、お前の体内に忍ばせていた。」
「はぁ、グリード化は?」
「その辺は、 大丈夫……と言っていたが、実際どうだかな。」
「そうか。で、復活した理由は?」
「一つは前述した通りだ。アイツらの復活と共に俺も目覚めた。エージと過ごした時間の記憶と共にな。二つ目に、オーズにはサポートがいた方がいい。的確にメダルチェンジさせられる知識がある奴がな。」
「それなら、お前は適任だな。」
「最後三つ目。コアメダルの管理や、セルメダルの管理。それから、ライドベンダーにカンドロイドの、鴻上ファウンデーションが作った管理をさせられてる。」
「神に?」
「あぁ。もちろん、1年分のアイスはお前からもらうがな。」
「もちろん。契約じゃなくてもあげてたさ。」
「それで、大事なことを伝えねぇとな。」
「何だ?」
「奴らは、完全体になってる。早めにコアメダルを回収した方がいい。」
「え?なら、俺らが使ってるメダルって……。」
「それは、神が別で用意した11枚目以降のメダルだ。まぁ、恐竜系以外の話だがな。」
「おk、状況把握した。それで?これからどう動く?」
「奴らも前回のことから学んでな。すでに人間に擬態済み。それから、人間の欲望が詰まったものを見つけ、そこに近づいてる。」
「それって?」
「察してるとは思うが……IS学園だ。」
その言葉と共にメダルホルダーを持った大天災『篠ノ之束』が入ってするのだった。