インフィニット・ストラトス〜欲望の王、降臨〜   作:proto

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第33話 容態確認と餌付けとタッグマッチと。

前回の3つの出来事。

1つ、ボーデヴィッヒを相手に苦戦、オーズは能力解放を使用する。

2つ、織斑千冬が乱入し、戦闘が中断する。

そして3つ、ボーデヴィッヒにカザリが干渉した。

 

 

 

 

戦いが終わり、急ぎで保健室へと向かう。ドアの前で深呼吸をし、落ち着いてノックして返事を聞いてから入る。

「失礼します。えーと…あ、鈴…ちゃん?」

その光景に目をひん剥いた。ベットに寝てる鈴が側にいるアンク(怪人体)の羽を撫でているのだ。世にも奇妙な光景10選に選ばれてもいいと思う。

「鈴ちゃん、手懐けたんだ。」

「アイスと引き換えだ。」

「そうそう、アイス強しってね。」

アンクが餌付けされていた。

「よかった、傷自体はなんともなさそう?」

「うん!もちろんよ。」

「でも、機体は……。」

「あー、それなんだけどね。ダメージレベルDで学年別トーナメントは出れそうにないわ。」

「そっか。」

そんな話をしていると、外がバタバタとうるさくなる。その音は次第に大きくなっていき…その音の最高潮の時と保健室のドアが開いたのは同時だった。

「「「「火乃くん!」」」」

先頭にいた女子が紙を突きつける。

「何なに、えー学年別トーナメント概要変更のお知らせ?今回学年別トーナメントは専用気持ちが多いため、より実践的な戦闘になるよう、タッグマッチトーナメントに変更になります。へー、そうなんだ。」

「「「「私と組んでください!」」」」

「え、えーと。そのー。」

栄司が困り果てたその時だった。

『えー、生徒会役員は生徒会室に集待ってください。』

「あ、呼ばれた。行かないと、ごめんね。あ、鈴ちゃんまた来るから。」

そう言って、急ぎ生徒会室へ向かった。

 

 

生徒会室に着くと、栄司ヒロインズ(鈴除く)とアンクが揃っていた。

「俺が最後?」

「えぇ。と、言っても……栄司君以外は最初から揃ってたんだけどね。」

「で、何かあったの?」

「えぇ、タッグマッチトーナメントについてよ。実はね、あなたは単独出場にする、もしくは同じく通常形態で飛行できないバースと組ませるか。って話になってね。」

「あ〜、なるほど。ならアンクと出るっていうのは?」

「「「「「あ!」」」」」

そう、彼女たちは忘れていた。一切戦闘しない事を条件に、アンクと出場させる事を。楯無は急ぎ千冬に連絡を取り確認する。

「それでいいそうよ。」

こうして、学年別タッグマッチトーナメントはアンクと共に出場することとなった。

 

 

 

所変わって、廃屋。

「カザリのやつ、またIS 学園に行ったか。」

「オーズの坊やに3枚盗られたみたいね。」

「そりゃ、躍起になって取り戻しにかかるか。」

「動くの?」

「まさか。盗られたのはカザリだからな。完全体になっている今、他のメダルにがっつく必要はない。」

ウヴァとメズールがそう話してる中、ガメルはいつも通り、椅子と机で城?を作っていたとさ。


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