インフィニット・ストラトス〜欲望の王、降臨〜 作:proto
前回の3つの出来事。
1つ、サーベルタイガーヤミーとVTSに飲み込まれたボーデヴィッヒを助け出す。
2つ、束さんが研究所を潰す。
そして3つ、レゾナンスへ行く計画を立てているなか事件?が起こる。
教室に大きな音を立て入って来たのはボーデヴィッヒだった。その堂々とした足取りは、クラスの視線を集めた。
そのまま歩みを進め、織斑の元へ向かった。そして、急に胸ぐらを掴みだした。栄司はまたかと思い、立ち上がろうとした時だった。
顔を近づけ、その唇を奪う。教室には誰が流したのか《ズキュウゥゥゥゥゥン!》という効果音が流れた。
その行為を終えると、ボーデヴィッヒは
「お前は私の嫁にする!決定事項だ!異論は認めん!」
「アイツ、頭おかしくなったのか?」
「アンク、多分変な知識入れられただけだと思うよ?」
「ほぅ、例えばどんなのだ?」
「多分だけど、好きな人を嫁にする……まぁ、2次元の女子キャラに対して使われるものだけど。」
「あぁ、〇〇は俺の嫁とかいうやつか。」
「そうそう。」
一通りリアクションし終えたのか、周りが静かになる。
「あの、ボーデヴィッヒさん?」
「ラウラでいい。」
「え?」
「お前には世話になった火乃。いや、お父様。」
「ちょッッット待ったぁ!え?なにそのお父様って!?」
「エイエイ(栄司)、浮気してたの!?」
その言葉がキッカケでこうなった。
「「「「栄司(君/さん)が浮気!?」」」」
全員集まった、瞬時かつ同時に。
「待て待て待ーて、そりゃ濡れ衣だよ、ラウラちゃんもなんでお父様?」
「うむ、尊敬する人はお父様と呼べと、副隊長が言っていてな。」
「どうやら、誤った知識は全部その副隊長とやらのせいだなぁ。」
「ラウラちゃん、その副隊長さんに会えたりしないかな?」
「………だが断る!」
「………栄司、厄介ごとになる前に、コイツとコイツんとこの副隊長矯正した方がいいぞ?」
「そうだね。じゃあラウラちゃん、俺と簪が正しいサブカルチャーを教えるから。」
こうして、ラウラ・ボーデヴィッヒの間違った知識は矯正された。後日、副隊長の知識、認識を改めさせ、矯正した。
放課後。栄司は生徒会室に行く前に職員室に寄っていた。その手には7名分の外出許可証があった。
「わかった。くれぐれも問題なんて起こすなよ。」
外出許可を得たのには3つ理由がある。
1つ、風呂に浸かりたかった。未だ、大浴場の日程調整が済んでおらず、シャワーくらいしかまともに浴びれないのだ。
2つ、今度の臨海学校で水着がいるのに持ってないのだ。
そして3つ、彼女が6人に増えたので、デートも兼ねてだ。
こうして、次の日曜日に学校から出て、買い物に行けるように手配したのだった。