インフィニット・ストラトス〜欲望の王、降臨〜   作:proto

38 / 168
第37話 kissと知識と矯正と。

前回の3つの出来事。

1つ、サーベルタイガーヤミーとVTSに飲み込まれたボーデヴィッヒを助け出す。

2つ、束さんが研究所を潰す。

そして3つ、レゾナンスへ行く計画を立てているなか事件?が起こる。

 

 

 

 

教室に大きな音を立て入って来たのはボーデヴィッヒだった。その堂々とした足取りは、クラスの視線を集めた。

そのまま歩みを進め、織斑の元へ向かった。そして、急に胸ぐらを掴みだした。栄司はまたかと思い、立ち上がろうとした時だった。

顔を近づけ、その唇を奪う。教室には誰が流したのか《ズキュウゥゥゥゥゥン!》という効果音が流れた。

その行為を終えると、ボーデヴィッヒは

「お前は私の嫁にする!決定事項だ!異論は認めん!」

「アイツ、頭おかしくなったのか?」

「アンク、多分変な知識入れられただけだと思うよ?」

「ほぅ、例えばどんなのだ?」

「多分だけど、好きな人を嫁にする……まぁ、2次元の女子キャラに対して使われるものだけど。」

「あぁ、〇〇は俺の嫁とかいうやつか。」

「そうそう。」

一通りリアクションし終えたのか、周りが静かになる。

「あの、ボーデヴィッヒさん?」

「ラウラでいい。」

「え?」

「お前には世話になった火乃。いや、お父様。」

「ちょッッット待ったぁ!え?なにそのお父様って!?」

「エイエイ(栄司)、浮気してたの!?」

その言葉がキッカケでこうなった。

「「「「栄司(君/さん)が浮気!?」」」」

全員集まった、瞬時かつ同時に。

「待て待て待ーて、そりゃ濡れ衣だよ、ラウラちゃんもなんでお父様?」

「うむ、尊敬する人はお父様と呼べと、副隊長が言っていてな。」

「どうやら、誤った知識は全部その副隊長とやらのせいだなぁ。」

「ラウラちゃん、その副隊長さんに会えたりしないかな?」

「………だが断る!」

「………栄司、厄介ごとになる前に、コイツとコイツんとこの副隊長矯正した方がいいぞ?」

「そうだね。じゃあラウラちゃん、俺と簪が正しいサブカルチャーを教えるから。」

こうして、ラウラ・ボーデヴィッヒの間違った知識は矯正された。後日、副隊長の知識、認識を改めさせ、矯正した。

 

 

 

放課後。栄司は生徒会室に行く前に職員室に寄っていた。その手には7名分の外出許可証があった。

「わかった。くれぐれも問題なんて起こすなよ。」

外出許可を得たのには3つ理由がある。

1つ、風呂に浸かりたかった。未だ、大浴場の日程調整が済んでおらず、シャワーくらいしかまともに浴びれないのだ。

2つ、今度の臨海学校で水着がいるのに持ってないのだ。

そして3つ、彼女が6人に増えたので、デートも兼ねてだ。

こうして、次の日曜日に学校から出て、買い物に行けるように手配したのだった。


▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。