インフィニット・ストラトス〜欲望の王、降臨〜   作:proto

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アンクの性格とか口調は、映司との記憶が
存在して居るので多少柔らかいです。


第4話 束と無のメダルと嘘

前回の三つの出来事。

一つ、コンボ発動による負担でどこかの部屋に眠っていた栄司。

二つ、復活したというアンクから最悪の状況を耳にする。

そして三つ。大天災、篠ノ之束が現れるのだった。

 

 

扉を開けて出来た篠ノ之束が放った言葉は、

「はいはーい、みんなのアイドル♪篠ノ之束だよ〜。」

と、言うものだった。俺は意表を突かれたが、アンクは二度目だったのか「フン!」と返している。

「さてさて、君が火乃栄司くん?」

「はい、そうです。」

「ならひーくんだね。いや〜、あんなパワーに耐えられるなんて、束さん驚きだよぉ〜。」

「この女は、コアメダルを解析し終えたみたいだなぁ。」

「うん♪似たようなのを分析した時とは逆のパターンが出たんだよ♪」

「なにぃ!」「何だって!?」

コアメダルの逆パターン。つまり、それは無の欲望を意味する。

「え?あー、見る?」

「もちろん!」「ったりまえだ!」

「ほら。」

と、突き出してきたのは、欠けている【プテラ】メダル。

「「!?」」

「あー、ちーちゃんの零落白夜で切ったんだけど、一部しか欠けなくてねぇ。消滅しなかったんだよ。」

俺たちは悪寒が走った。本来なら、人の力では砕けるどころか欠けることもないコアメダルを砕いたというのだ。

「そ、その零落白夜って言うのは?」

「ISのエネルギーを搔き消すみたいな必殺技でね、ちーちゃんしか使えないんだ♪単一仕様(ワンオフアビリティ)っていうの。」

「オーズでいうところの、【固有能力】って考えとけ。」

「なるほど、把握。つまり、その搔き消す……まぁ無に帰す力と、恐竜メダルの無の欲望がぶつかって反発し、欠けたか。」

「そんなとこだろうな。それで?残り3枚は?」

「ISコアに突っ込んだ。」

「それはどこにある!」

「え?えっと……一個はIS学園に。もう二つはここにある。」

「それを寄越せ!」

「まぁまぁ、それ貰えないかな?必要なんだ。」

「まぁ、束さんには使えないし。良いよ。」

「それじゃ、急いで学園に向かう。じゃないと、ギルの野郎が4枚目を手にしちまう。」

「あ!なら、束さんに良いアイデアがあるよ!」

「なんだ?」「なに?」

「それはねぇ〜。」

 

 

 

 

 

キーンコーンカーンコーン。

鐘がなる。見渡す限り女の子しか居ない。この空間は地獄だ。

「はい、みなさんこんにちは。そして、入学おめでとうございます。私はこのクラスの副担任の『山田 真耶』です。どうぞよろしくお願いします。」

「よろしくお願いします。」

と、返したのは俺だけだった。

そう、あの日。束さんは俺が新たなIS男性操縦者であると嘘の宣言をしたのだ。そして、俺は今IS学園1-1に居る。




次回からカウント・ザ・メダルズ始めます。

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