インフィニット・ストラトス〜欲望の王、降臨〜   作:proto

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第39話 先移動と挨拶と預けと。

前回の3つの出来事。

1つ、栄司たちはレゾナンスへ向かう。2つ、臨海学校に合わせ、水着を購入。

そして3つ、無事何事も無かったかのように学園に戻った。

 

 

 

 

 

 

そして迎えた臨海学校当日。

「さっさと乗れ!時間がない!」

大型バスが5台ほど止まっている。IS学園の校外行事なら当たり前らしい。

「しかしすまんな。お前達だけバイクで。」

そう、栄司とアンクはバイク……ライドベンダーでの移動なのだ。

理由は簡単、2組と4組から抜け出して1組のバスに乗ろうとした者が居たからだ。

「いえ、俺たちは問題ないです。」

「ま、しょうがないな。」

「なんなら先に目的地に着いていてくれて構わない。安全にだけ気をつけてくれ。」

「はい。」「あぁ。」

こうして栄司とアンクは到着予定時刻より30分早く着くことになるのだった。

 

 

 

30分後。

暇だったので、アンクとなんのアイスか当てるゲームをして暇を潰しているとバスが到着した。

「待たせたな。」

「いえ、大丈夫です。」

ぞろぞろと旅館に入って行く。

「では、皆クラスごとに並べ!」

軍隊の整列の様にザッ!と足並みをそろえ列を作る。

「今日からお世話になるこの旅館の女将さんだ。みな、挨拶!」

「よろしくお願いします!」

息が合っているのか、全員が揃って挨拶する。

「はい、みなさんお元気で。」

「えぇ。今回は男子のせいで、湯分けが大変になってしまい申し訳ない。」

「いえ、大丈夫ですよ。」

「火乃 栄司です。こっちはアンクです。よろしくお願いします。」

「あ、えっと織斑 一夏です。よろしくお願いします。」

「出来が悪いのが1人いますが、よろしくお願いします。」

こうして臨海学校が始まった。

 

 

 

生徒達は予め配布されているしおりを元に行動する。それは部屋も同じなのだが、男子勢の部屋は知らされていなかった。だから、織斑先生について行った。

「織斑、お前は私と同部屋だ。」

「え?あ、はい。」

「火乃、アンクは山田先生と同部屋となっている……が、実際は2人部屋だ。安心しろ。」

「じゃあ山田先生は?」

「彼女は、女将と飲むからな。あ、他の生徒には内緒だ。では、あとは自由にしろ。」

山田先生が学校行事中に飲むというのはどういうわけなのかは分からないが、きっと教師というのもストレスが溜まるのだろうと納得し、部屋に入った。

 

 

着替えを済ませて外に出る前に、栄司は1つやり残したことを思い出した。

「アンク、これ。」

「あ?なんで?」

「いや、仕舞うところないから。」

「わかった。」

オーズドライバーを預けた。


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