インフィニット・ストラトス〜欲望の王、降臨〜   作:proto

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第45話 ソーマ・ヴェノムと無のコンボと無のグリードと。

前回の3つの出来事。

1つ、銀の福音との戦闘開始直前、篠ノ之が攻撃を仕掛けてくる。

2つ、篠ノ之の相手を簪が買って出た。

そして3つ、ゴスペルとの戦いの最中、謎の人物?が戦いを見ていた。

 

 

 

銀の福音と、オーズ&アンクは銀の福音が若干ではあるが優勢だった。

理由は簡単だ。オーズは強化されているタカアイを使い、パイロットがいる事を確認している。故に破壊力の高い攻撃が使えない。

銀の福音がシルバー・ベルを放てば、クジャクフェザーで撃ち落とす。が、やはり全部というわけには行かず、スピナーでガードする。

こうしてる間にもコンボ疲労が溜まり、栄司の体力は奪われていく。

「栄司!これに帰ろ!体制を立て直せ!」

「わかった!」

『コブラ!カメ!ワニ!ブラカ〜ワニ!』

ブラカワニの固有能力で生成されるソーマ・ヴェノムで体力の回復を図る。その間戦闘はアンクだけになる。が、アンクも完全体グリードだ。強くないはずがない。攻撃を避けては、あまりパイロットにダメージが行かないような場所に火炎を放つ。

「チィ!これ終わったら、たらふくアイス食わせねぇと割にあわねぇ!」

栄司も回復し、タジャドルにコンボチェンジし直し、高く舞い上がる。

 

ちょうどその時だった。バースのクレーンアームの解除で遠心力を使われ吹き飛ばされた篠ノ之は、そのまま銀の福音に激突する。銀の福音は、予想外だったようで体制をかなり崩した。篠ノ之もだが、機体性能に助けられ、すぐに立て直した。

 

 

体制を崩した銀の福音からパイロットを救出するために一時的にコンボを変えた。

『プテラ!トリケラ!ティラノ!プ・ト・ティラーノ!ザウル〜ス!』

そして、砂浜に激突しながら手を突っ込みメダガブリューを生成する。

その間にアンクは背後に回り、銀の福音を抑えている。

再び空へと上がり、メダガブリューで軽く叩こうとした時。エネルギーの刃が飛ばされて来る。それをガブリューで叩き落とす。バースと交戦していたはずの篠ノ之の攻撃だった。

「か、簪!」

「大丈夫、私はこっち。」

声がした方を見ると、ゴスペルのアーマーにドリルアームを当てているバースがいた。

「よかった。」

「ごめん、栄司。もう私なんて眼中に無いみたい。」

「わかった。こっちでなんとする。」

「その必要は無いよ!」

その聞き覚えのある声がした方を向く。

そこに居たのは……。

 

 

栄司が声のした方を向いた瞬間だった。

紫の怪人が現れたのは。

「これで、終末に近づきます。」

そう言って銀の福音にセルメダルを入れる。

アンクも気が付いたがその時にはすでに遅かった。

そして、セルメダルの投入により、福音のシステムが崩壊し、それにより保護機能が作動したのかパイロットは銀の福音から離脱、救出できた。


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