インフィニット・ストラトス〜欲望の王、降臨〜 作:proto
前回の3つの出来事。
1つ、オーズは体力回復のためにブラカワニで一旦距離を置く。
2つ、オーズに牙を剥く篠ノ之を相手しようとした時、誰かの声が聞こえた。
そして3つ、紫色のグリードが現れ、セルメダルを投入。パイロットは射出され救出できた。
栄司は聞き覚えのある声がした方を見ると、そこには4人が立って…浮いていた。
「待たせたな、栄司。」
「ここからはアタシ達が相手よ。」
「最初に言っておくけど、僕らはか〜な〜り、強いよ!」
「さぁ、踊りなさい。私達が奏でる円舞曲で!」
「我がドイツの科学は世界一ィィ!嫁の零落白夜の出力データを基準にぃ!このシュバルツェア・レーゲンは再調整されているのだぁ!」
残りの専用機持ち達が揃っていた。ん?来てた楯無さんはどこ行ったかって?即日、織斑先生に帰されたよ。
「鈴、シャル……みんな。」
「箒の相手は俺たちに任せろ。」
「……頼んだ!」
栄司はそう言い残し、アンクの方へと飛んだ。
「栄司、不味いことになった。」
「アレは……翼竜!」
栄司が目にしたのは、かなり大きな翼竜だった。
「真木が動き出した!まだその辺にいるかもしれない!気をつけろ。」
「わかった!」
「アレはかなり純粋な、そして強い欲望か
生まれたヤミーだ。気抜くんじゃねぇぞ。」
「あぁ!」
メダガブリューを構えなおし、翼竜型ヤミーに接近する。ISから生まれたから人型じゃないのかもしれない。
因みにゴスペルは、セルを挿入されて墜落したようだ。
パイロットも簪が旅館に連れて行っている。ついでに軽く修復してくるそうだ。
現在オーズのコンボはプトティラ。翼竜型とは同族と言える。まぁ、同族にして敵なのだが。
空を飛ぶ翼竜を追うように、氷の恐竜と炎の鳥の王は空を駆る。が、突然急降下を始めた翼竜型に反応しきれず、2人とも海へと落ちる。
「アンク、セル足りてる?」
「あぁ、まだ大丈夫だ。」
「こっちは、コントロールできてるとはいえ、そろそろキツイな。」
「っても、俺らがやらなきゃ全員死ぬぞ。」
「わかってる。アンク、サゴーゾ。」
「攻撃には当たるんじゃねぇぞ。」
「あぁ、わかってる!」
『サイ!ゴリラ!ゾウ!サ・ゴーゾ!サ・ゴーゾォッ!スキャニングチャージ!』
重力操作で翼竜を地に落とす。そのまま、こちら側に引き寄せ、腕力と頭部の角で攻撃を仕掛けるが、片側の翼を削るだけで終わった。そして……、
「くぅっ、……し、しまった!」
限界が来たのか強制的に変身が解けてしまった。
「チィ!絶体絶命か!」
そう諦めかけたその時だった。凄い勢いで迫ってくる水上バイクがあるのだった。