インフィニット・ストラトス〜欲望の王、降臨〜 作:proto
【タカ】【クジャク】【コンドル】
【クワガタ】【カマキリ】【バッタ】
【ライオン】【トラ】【チーター】
【サイ】【ゴリラ】【ゾウ】
【シャチ】【ウナギ】【タコ】
【プテラ】【トリケラ×2】【ティラノ×2】
前回の三つの出来事。
一つ、篠ノ之束はコアメダルのパワーの解析を終わらせ、栄司を認識する。
二つ、行方知れずになっていた4枚恐竜系メダルのうち、2枚を入手。1枚を破棄する。
そして三つ、栄司とアンクは学園に入学するのだった。
山田先生から自己紹介が開始。
「あ」から始まり現在「お」に至るが。
「り……らくん?おり…らく…?織斑君!」
「ウェェイ!」
「ひぁ!」
「え?あ、すみません。」
「あ、あのね?い、今自己紹介してるんだけど、してくれるかな?」
と、涙目になる。しかし、織斑も緊張し過ぎているのだろう。ガチガチだ。
「は、はい。えーと、織斑一夏です。」
名を名乗るが、そんなもんは皆知っている。有名人だからな。
「え、えーと、以上です!」
この締めの言葉で、周りの生徒たちは狙っていたかのようにズッコケた。それもそうだ。趣味や好みが判明すれば、取っつきやすいからな。そう言う情報を期待していたので、皆このような有様になる。
そんなクラスの雰囲気の中、織斑の頭上に硬い何かが振り下ろされ、
《バチィン!》
と、工事現場か?と言いたくなるような音が教室に響き渡る。
叩かれた方を見た織斑一夏の反応は。
「ゲェ!エボルト!」
「誰が、星を狩る者だ!バカモン!」
と、2発目が放たれる。その手にあるものは出席簿であることを知った俺は、正直怖かった。
「全く、お前はまともな自己紹介も出来んのか。火乃、手本を見せてやれ。」
「あ、はい。えーと、火乃 栄司です。趣味は世界を旅すること。色んな国を見て回ってきました。右も左も分からない状態ですが、どうぞよろしくお願いします。それから…。」
クラスの後ろにいるアンクを指差す。
「そっちにいるのがアンク。俺の……まぁ相棒…だ。取っつきにくいけど、悪い奴じゃない。アイスが好物だ。合わせてよろしく。」
「「「「きゃぁぁぁぁ!」」」」
俺が自己紹介を終えると、音爆弾が投下された。
「2人とも、かなりのイケメン!」
「片方は、優しい紳士系!」
「もう片方は、オラオラ系!」
「栄×アンクね!」「いや、アンク×栄よ!」
なんか聞きたくないものを聞いてしまった気がする。
「静かにせんか!全く…。」
鶴の一声……と、言うのがベストだろう。一瞬で静かになった。
それから、織斑先生の自己紹介があり、再び黄色い歓声が巻き起こり、織斑先生は呆れていた。
HR直後。
「よう。俺、織斑一夏。よろしく。」
「火乃 栄司だ。まぁ、よろしく。」
「いや、しかし男1人じゃなくて良かった。さすがにキツくてさ。」
「そうか。だが、それは少々失礼だと思う。ここでは、俺たちが異端なんだ。」
「そ、そうだよな。」
「ほら、鐘が鳴る。席に着いた方がいいぞ。」
「あぁ、それじゃあまた。」
こうして、男性操縦者と偽りの操縦者は交わった。
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