インフィニット・ストラトス〜欲望の王、降臨〜   作:proto

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カウント・ザ・メダルズ!現在オーズの使えるメダルは…
【タカ】【クジャク】【コンドル】
【クワガタ】【カマキリ】【バッタ】
【ライオン】【トラ】【チーター】
【サイ】【ゴリラ】【ゾウ】
【シャチ】【ウナギ】【タコ】
【プテラ】【トリケラ×2】【ティラノ×2】


第5話 自己紹介と交差と偽り

前回の三つの出来事。

一つ、篠ノ之束はコアメダルのパワーの解析を終わらせ、栄司を認識する。

二つ、行方知れずになっていた4枚恐竜系メダルのうち、2枚を入手。1枚を破棄する。

そして三つ、栄司とアンクは学園に入学するのだった。

 

 

山田先生から自己紹介が開始。

「あ」から始まり現在「お」に至るが。

「り……らくん?おり…らく…?織斑君!」

「ウェェイ!」

「ひぁ!」

「え?あ、すみません。」

「あ、あのね?い、今自己紹介してるんだけど、してくれるかな?」

と、涙目になる。しかし、織斑も緊張し過ぎているのだろう。ガチガチだ。

「は、はい。えーと、織斑一夏です。」

名を名乗るが、そんなもんは皆知っている。有名人だからな。

「え、えーと、以上です!」

この締めの言葉で、周りの生徒たちは狙っていたかのようにズッコケた。それもそうだ。趣味や好みが判明すれば、取っつきやすいからな。そう言う情報を期待していたので、皆このような有様になる。

 

そんなクラスの雰囲気の中、織斑の頭上に硬い何かが振り下ろされ、

《バチィン!》

と、工事現場か?と言いたくなるような音が教室に響き渡る。

叩かれた方を見た織斑一夏の反応は。

「ゲェ!エボルト!」

「誰が、星を狩る者だ!バカモン!」

と、2発目が放たれる。その手にあるものは出席簿であることを知った俺は、正直怖かった。

「全く、お前はまともな自己紹介も出来んのか。火乃、手本を見せてやれ。」

「あ、はい。えーと、火乃 栄司です。趣味は世界を旅すること。色んな国を見て回ってきました。右も左も分からない状態ですが、どうぞよろしくお願いします。それから…。」

クラスの後ろにいるアンクを指差す。

「そっちにいるのがアンク。俺の……まぁ相棒…だ。取っつきにくいけど、悪い奴じゃない。アイスが好物だ。合わせてよろしく。」

「「「「きゃぁぁぁぁ!」」」」

俺が自己紹介を終えると、音爆弾が投下された。

「2人とも、かなりのイケメン!」

「片方は、優しい紳士系!」

「もう片方は、オラオラ系!」

「栄×アンクね!」「いや、アンク×栄よ!」

なんか聞きたくないものを聞いてしまった気がする。

「静かにせんか!全く…。」

鶴の一声……と、言うのがベストだろう。一瞬で静かになった。

それから、織斑先生の自己紹介があり、再び黄色い歓声が巻き起こり、織斑先生は呆れていた。

 

HR直後。

「よう。俺、織斑一夏。よろしく。」

「火乃 栄司だ。まぁ、よろしく。」

「いや、しかし男1人じゃなくて良かった。さすがにキツくてさ。」

「そうか。だが、それは少々失礼だと思う。ここでは、俺たちが異端なんだ。」

「そ、そうだよな。」

「ほら、鐘が鳴る。席に着いた方がいいぞ。」

「あぁ、それじゃあまた。」

こうして、男性操縦者と偽りの操縦者は交わった。




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