インフィニット・ストラトス〜欲望の王、降臨〜 作:proto
前回の3つの出来事。
1つ、アイスコンテスト開始間際、織斑一夏は巻紙礼子に部屋へと引き摺り込まれる。
2つ、白式のコアを引き剥がされた一夏の前にオーズが助けに入る。
そして3つ、零落白夜を発動する白式と敵ISアラクネの間に光線が走る。
空から降ってきた光線は、天井から青色が見えるようにした。
「チェッ!なんだよM。」
「スコールから帰還命令だ。」
「わーったよ。じゃあな、オーズ!」
「ま、待て!」
「あ、ちょっと!」
飛行した3人をバッタレッグで追いかけようとした。だが、
「これでも食らっときな!」
コアを外したのか、アラクネを落下させてきた。それを避ける頃には上空へと逃げられ、アンクがこの場に居ない今、プトティラになる他なかった。
『プテラ!トリケラ!ティラノ!プ・ト・ティラ〜ノ・ザウル〜ス!』
エクスターナルフィンで空へと上がろうとするが、
「深追いしないで!」
「……刀奈。どうして?」
「タカカンドロイドにあの2人を追跡させてるの!アジトが分かれば一気に叩けるわ!」
そう聞き栄司は地に脚をつけ、変身解除した。
体育館に戻ると、もうすぐでアイス戦も終わりそうだった。そこに近づいていき、
「はい、アンク。」
と、いつものアイスキャンデーを渡す。
『時間しゅーりょー!TIME UPです!では、アンクさん!1番美味しかったアイスは?』
「……勝者 火乃 栄司。変わらぬ味を提供した、俺をよく知るアイツの勝ちだ。」
こうして、アイス戦の勝者と今年度アリーナ優先使用権は栄司の手に渡った。
その日の晩。
織斑一夏は織斑千冬の部屋に来ていた。
「アハハハハ、そうかそうか。渾身のアイスが普通のアイスキャンデーに負けたか。」
「笑わないでくれよ。そこそこ好評は貰ったんだぜ。」
すこし間を開け、キリッとした表情を作ると、
「『ま、程良い甘さに食べやすさだが……彩りが足りないなぁ。最近の女子はインスタ映えとか気にするからなぁ。』」
アンクのモノマネをしながら自身のアイスの評価を姉に告げた。
「しかし、亡国機業か。この先も警戒せねばならんな。」
「俺ももっと強くなる。箒を守る為にも。その為にも、白式を調整しないとな。」
さらに強くなることを誓う一夏だった。
同じ夜。
「え?財団Xを見た?」
「あぁ、白服にケースを持っていた。間違いない。」
財団X……最先端技術を軍事兵器に利用している死の商人。かつてはガイアメモリやオーメダル、アストロスイッチにライダーガシャットといったものへ投資を行っていた。栄司の最後の記憶だと、エニグマを使い不老不死と平行世界の帝王となろうとした男「
「日本はあんまり見て回ってなかったからなぁ。探してみるか、風都を。」
こうして、夏休みに風都を探す事を定めた。
さぁ、csmオーズドライバー到着まで
あと10日といったところでしょうか。