インフィニット・ストラトス〜欲望の王、降臨〜   作:proto

62 / 168
第61話 欲望とデータと珍事と。

前回の3つの出来事。

1つ、ドーパント事件が完全に終わり、風都を後にする。

2つ、束から鴻上ファウンデーションの位置を聞く。

そして3つ、鴻上から新造メダルのデータと引き換えの条件を提示される。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「………いいだろう!ただし、条件がある!それは…。」

「それは……?」

「戦いたまえ、この世界で!欲望のままに!」

「……それだけ、ですか?」

「それだけだよ。君の欲望で世界を救いたまえ!それじゃあ里中君、彼らを例の場所へ。」

「はい。」

「それでは、君達の活躍に期待しているよ!(バン!)」

と言って、作りかけのケーキを完成させに消えた。

 

 

 

 

 

里中さんに案内され、とある部屋に入る。

「ここは……。」

オーズのライダーズクレストにしてタトバのオーラングサークルのオブジェがある部屋。栄司曰くオーズの間。そこには、1つの箱がある。

椅子に座りその箱を開ける。するとそこには……

「これ、鴻上さんが?」

「はい、会長手作りのオーズケーキになります。」

赤と緑、そして黄色で彩られたケーキが有った。

「これ、食べていいんですか?」

「もちろん。」

「じゃ、じゃあ。いただきます!」

凄い勢いでフォークを持ち、ケーキに食らいつく栄司。その横でいつも通りアイスを食べるアンク。

普通ならアイスの方が早く食べ終わりそうだが、今はケーキの方が先に無くなりそうだ。

「フゥ〜、ご馳走さまでした!」

「火乃さん、会長からコレを。」

渡されたのはCSMオーズドライバーコンプリートセットに入っていたファイル。だが、中身は違った。栄司自身には少々難解な研究データだった。

「ありがとうございます!………うーん、俺じゃあちょっとわかんないけど、束さんなら…。」

「そうだなぁ、あのウサギならなんとかなるかもない。」

「それじゃあ戻ろう!ありがとうございました!失礼します!」

こうして新造メダルに関するデータを手にし、鴻上ファウンデーションを後にした。

 

 

 

 

 

 

その頃、束のラボ。

「う〜ん、かつて科学とされた錬金術かぁ。束さんでもよくわかんないなぁ〜。」

そんなことをぼやきながら、モニターへと目を移す。

「ん?……なにコレ?」

モニターに映ったのは、虐待されている銀髪の少女。そして束は瞬時にその子が試験管ベビーだと判断した。

「面白そう……行こっと。」

珍しく束が動いたのだ。 そして事件が起こる。

 

 

 

 

 

「あ、居たいた。」

倒れている少女に駆け寄ると、束は周囲に気配を感じた。

「な、なに……コイツら。」

見渡すと、束の周りに得体の知れない怪人が居た。

「これは、束さんでもヘビーな相手かな?」

すると、こんな声が聞こえるのだった。

「さ…、じっk……はj……ようか!」




後4日。

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。