インフィニット・ストラトス〜欲望の王、降臨〜   作:proto

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第70話 カルカロクレスとポセイドンとシンクロと。

前回の3つの出来事。

1つ、栄司は水中に移動したアノマロカリスドーパントを追う。

2つ、人間に戻ったアノマロカリスドーパントに技を放つ事を躊躇い、反撃を食らう。

そして3つ、刀奈は新たな力を手にする。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

園咲霧彦のメモリ解説。

「画面の前の皆さん、こんにちは。園咲霧彦です。本日ご紹介させていただくメモリはこちら。」

『カルカロクレス!』

「カルカロクレスというのは、メガロドンの正式名称の前の部分。つまり、カルカロクレス・メガロドンという名前の前の部分だけ切り取ったのですね。まったく、メモリ開発部は何してるんだか。」

霧彦は呆れを顔に出さずには居られなかった。

「この名前のせいで、カルカロクレスのメモリは売れにくいんですよね。だってほら、カルカロクレスって一般に浸透してないでしょ?なんの生き物?って聞かれるんですよ?毎回同じ回答をするセールスマン側にも立って欲しいものです。メガロドンで作ればいいものを。」

そう言って、紅茶を一口飲む。

「おっと、それではみなさん。御機嫌よう。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

栄司は、薄れゆく視界の中で接近してくる何かを見つけた。

(アレは……ポセイドン!?)

居るはずのない仮面ライダーポセイドンを見たことにより、栄司の意識は元に戻った。が、カルカロクレス……もとい、メガロドンドーパントの顎の力は強く、どうにも脱出できない。電気を使おうにもポセイドンが感電する可能性も否定できない。タコ足になっても、正直攻撃は難しいだろう。

そんな時、接近して来て居たポセイドンのディーペストハープーンがカルカロクレスドーパントに牙を剥く。

(アレ?敵じゃないのか?)

本来オーズの敵として現れたポイントが自分を助けてくれた事に困惑する。

「栄司くん、お待たせ!」

「その声……刀奈?」

「そう、さっき篠ノ之博士からもらったのよ。このポセイドンバックル!」

「!!、一先ず奴を倒そう。浜に打ち上げるよ!」

「えぇ、わかったわ!」

そう言うと、刀奈はポセイドンの上からミステリアス・レイディを纏う。

ディーペストハープーンと蒼流旋のツインランス。そこから更に…

「ミストルテインの槍!」

ミステリアス・レイディの必殺の槍、自らも危険にさらす技だが、仮面ライダーポセイドンとなって居るため、そんな心配もない。

 

 

カルカロクレスドーパントが栄司たちに向かって高速で接近してくる。それを栄司は上に刀奈は下に回避する。

そして、栄司はウナギウィップで胸ビレを掴み、足をタコ化。そこから回転遠心力で水面に向けぶん投げる。その直後ミストルテインの槍とディーペストハープーンの上段突きをくらい空中へ。

『スキャニングチャージ!』

「セイヤー!」

「はぁぁぁ、ハァッ!」

タコ足ドリル蹴り……オクトバニッシュとディープスパウダーを放つ。

その光景は、シンクロナイズドスイミングのように美しかった。

カルカロクレスドーパントのメモリをブレイクした。

 

 

 

その後、照井さんに身柄を引き渡し、俺たちは無事学園に帰還した。




ジオウの1話面白かったですね。

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