インフィニット・ストラトス〜欲望の王、降臨〜 作:proto
前回の3つの出来事。
1つ、簪がアンクから受け取った三枚のメダルを栄司に渡す。
2つ、簪との映画デートに出かける。
そして3つ、庶民的な料理を目指して、栄司はライドベンダーを走らせる。
ライドベンダーをしばらく走らせて行くと、簪が質問して来た。
「栄司、どこに向かってるの?」
「風都だよ。」
「風都!?」
「うん、もう少し待っててね。…うぉっ!」
風都への道のりを走っていると、いきなり目の前に壁が現れた。
「なんだこれ?」
「栄司、多分これ……ヤミーだよ。」
「飛ばすよ!捕まって!」
180°回転し、急速に来た道を戻る。すると、ようやくヤミーの全体を見ることができた。
「うわぁ、これは…」
「推定身長5m。」
「巨大な……ヘラクレス……オオカブト?」
「いや、羽が白い。栄司、これはリッキーブルー。」
「リッキーブルーに対しての欲望が大きすぎたのかな?」
「とにかく、何とかしないと。変身!」
「確かに、変身!」
『タカ!トラ!バッタ!タ・ト・バ!タトバ!タ・ト・バッ!』
メダジャリバーを構えるオーズと、バースバスターを構えるバース。
「とりあえず、機動力をそごう。簪ちゃんは足を根本から。俺は羽を切断する。」
「わかった。」
栄司はバッタの力を使う直前に思いとどまり、mode s.i.c で見た目がリアル調になる。そこから、バッタレッグでリッキーブルーヤミーに飛び乗る。
羽の付け根を攻撃し続け、メダルを削ぐ。
バースはカッターウイングですれ違いざまに足の付け根を攻撃、遠くの足にはバースバスターで攻撃する。
が、全然効果が見られない。
その時だった。
「無駄ですよ。」
その聞き覚えのある声がしたのは。
「真木博士……、何故?」
「このヤミー…いえ、擬似グリードとでも言いましょうか。これはは、メダルとメモリを合わせたもの。財団はコアメダルにスロット処置を行い、ドーパントとグリードのキメラを作ったのです。まだ、実験段階ですがね。」
「どうして、そんな情報を?」
「何故か、と聞かれれば何故でしょうね。まぁ、今私のコアは3枚のみですから。君たちが他のコアを集めてくれれば楽なのですよ。」
「俺たちがそれを聞いて、コアメダルを集めるとでも?」
「えぇ、貴方達は集めざるを得なくなるでしょう。何故なら、コアメダルを収集しなくては、財団のグリード軍団に勝てないですから。おっと、喋りすぎました。失礼します。」
それだけ言い残して、真木博士は消えた。
「そろそろ、限界。」
「と、とにかくコイツをなんとかしないと!」
「バース・デイ、発動!」
『クワガタ!カマキリ!バッタ!ガータガタガタキリバ!ガタキリバ!』
バースはバース・デイを、オーズはガタキリバコンボでブレンチシェードを発動。
『スキャニングチャージ!』
50体のガタキリバがリッキーブルーヤミーを襲う。そこから、バースのドリルアーム突進が追撃、セルメダルは溢れ、メモリも消滅した。
「メダルにメモリを使うと消滅と。まぁ、消滅するなら、マスカレイドメモリを使えばいいだけのことですがね。」
白服の男はそれだけ呟いてその場から消えた。