インフィニット・ストラトス〜欲望の王、降臨〜 作:proto
前回の3つの出来事。
1つ、仮面ライダーダブルがFJへと変身する。
2つ、2人の必殺技でヤミードーパントを撃破する。
そして3つ、栄司の意識が途絶えた。
栄司が目を覚ますと、そこは見覚えのない天井だった。Xの目的と添い寝と。
「あれ?ここは……。」
「お、目が覚めた。」
「翔太郎さん?ここは…。」
「ここは事務所、更識さんが言うには…コンボ疲労でぶっ倒れたそうだ。」
「あぁ、怒りの一撃でぶっ倒れたんですね。ハハハ、情けない。」
「いや、そうではない。むしろ、よく卒倒しなかったものだ。」
と、翔太郎の後ろからフィリップが出てくる。
「地球の本棚でも、正直曖昧なところがあるそのメダルだけど……、欲望の力で変身するみたいだね。」
「そうですね、900年前の王が錬金術師たちに作らせたメダル……それがこのコアメダルです。」
「しかも、君が使っていたその恐竜のメダル……まぁプテラは恐竜ではなく、翼竜だけど……かなり強力なものだ。それ故、人体に及ぼす影響もまた絶大。そんな物をよく体内に入れて居られるね。……ほう、神によってグリード化はしないのか。」
本を読んで勝手に納得している。
「さて、そろそろ本題に入ろうぜ。地球の本棚でわかったことは?」
「あぁ、その件についてだけど。」
どうやら、財団Xはこの世界のどこかにメモリとコアメダルの量産工場を作っているようだ。それに加えて、コズミックスイッチも量産体制に入っているらしい。
「さらに、この世界の産物……ISを利用するみたいだ。ドーパントやグリードといっても全員が高火力や飛行できるわけじゃないからね。」
「なるほど、厄介な敵ですね。」
「おっと、君たちはもう帰ったほうがいい。コンボ疲労もあるだろうし、それに…。」
「それに?」
そう言うとフィリップが栄司の耳元で、
「彼女たちが待っているんだろう?」
「はい、ありがとうございます。お世話になりました。」
「なぁに、そのうちまた会うことになる。」
「そうだね。じゃあ、気をつけて。」
「「はい、お邪魔しました!」」
こうして、栄司と簪は風都を離れた。
IS学園への帰路の途中で、ソフトクリームを食べたり、2人でプリクラを撮ったりと、少しだけでもデートの雰囲気を味わい、学園寮へと戻った。
そして、今日会ったことを話すと、山田先生と楯無さんが一緒に寝ることになった。
「ところで、何故お二人なんですか?」
「それはですね…。」
「ジャンケンに勝ったから。」
「なるほど。では、寝ましょうか。おやすみなさい。」
「「おやすみなさい。」」
こうして、良い思いをした2人と、ハンカチを噛みしめている5人でした。