インフィニット・ストラトス〜欲望の王、降臨〜 作:proto
前回の3つの出来事。
1つ、五反田食堂で業火野菜炒めを平らげる。
2つ、ゲーセンでレースゲームをする。
そして3つ、鈴の手がオレンジ光った。
クレー射撃ゲームが終わると、着信音がなる。
「チッ、またあのジジイ達か。ごめん栄司、中国政府からだわ。ちょっと出てくる。」
「あぁ、うん。待ってる。」
そう言って鈴はゲーセンから出て行った。
五分後。
鈴が戻ってくる気配が無かったので、ゲームセンターから出る。と、人集りが出来ていた。前へ前へと進んでいくと、鈴が倒れていた。
「鈴ちゃん!?」
「えっと、あなたは……?」
「この娘の彼氏です。火乃栄司で……す?……ホウジョウエムゥ!?」
「うわぁ!い、いきなりなんですか。」
「あ、ごめんなさい。天才ゲーマーMとこうして出会う形になるとは思ってなくて。」
「なんで、僕のことを…。」
「と、とにかくゲーム病の治療お願いします!」
「わかりました!」
そういうと、バグスターユニオンが出現した。
宝生永夢はピンク色の何かを取り出し、ボタンを押す。
『マイティアクションX!』
「患者の運命は俺が変える!変身!」
『ガッシャット!レッツゲーム!メッチャゲーム!ムッチャゲーム!ワッチャネーム?アイム ア カメンライダー!』
「仮面ライダー……エグゼイド。」
「ノーコンティニューでクリアしてやるぜ
!」
三頭身のポッチャリ体型なライダーは、バグスターユニオンに向かって、突撃する。
それを見ている栄司は自分の無力さを呪う。
(俺は、ゲーム病に対抗する手段を持ってない……何もできないのか……。)
「諦めるのは早いぞ!」
「!?アンク!どうして…。」
「カンドロイド達が異常を探知してなぁ。ちょっと待ってろ。」
そう言ってアンクは自身の腕を飛ばす。そして、エグゼイドの体に手を突っ込む。
「うっ!」
抜き取ると、そこにはピンクのメダルがあった。
「エグゼイドメダルか。栄司ぃ!バースドライバーで変身しろ!」
そう言うと、アンクはエグゼイドから抜き取ったメダルとバースドライバーを投げてきた。
「伊達は医者だったからなぁ。相性は悪くないはずだ!」
「わかった、変身!」
栄司はバースドライバーを巻き、エグゼイドコアメダルをドライバーに入れる。レバーを回す。すると、いつも通りカプセルが出てくる。が、カラーリングが若干変わっていた。
外見としてはプロトバースなのだが、赤のラインがピンクに変わっている。カプセルの緑はゲーマドライバーのような蛍光グリーンになっていた。
「よし、これなら。はぁっ!」
いつものオーズ構えから、バグスターユニオンに突っ込んでいくのだった。