インフィニット・ストラトス〜欲望の王、降臨〜 作:proto
ごめんなさい、最後の個人デート回です。
前回の3つの出来事。
1つ、無事に鈴のゲーム病が治った。
2つ、アンクと栄司が決意を固める。
そして3つ、IS学園 夏休み野球大会が企画された。
野球大会企画提案の翌日。
「いや〜、エイエイ。今日はどこに行くのかな〜?」
「行ってからのお楽しみだよ。」
火乃栄司は布仏本音とライドベンダーに乗っていた。
着いた場所は……
「ほえ〜、ここって?」
「キャンプ用品店!(まぁ、火野さん野宿とかするし、俺も世界回ったとき経験あるけど)」
そう、栄司とのほほんさんが来たのは、キャンプ用品店。
「エイエイ、どうしてここに?」
「ん?まぁ、ここは下準備に来たってだけなんだけどね。一緒に選ぼうかと思って。それに、万が一地震等の震災が来たらキャンプ用品は結構役に立つからね。それも兼ねてだよ。」
そう、主はゆ〇〇ャン△を見て一時期キャンプ用品を買おうとしていた。だが、金が無くて買えなかった。あの時、アレがあればと思ったのだ。
まぁ、僕の個人的な話は置いといて。
「それで、何買うの?」
「えーと、まず……10人用のテント…と4〜2人ようのテント。」
「ほえ?2個も買うの?」
「みんなで行く時用と、少人数で行く用だよ。ほら、少ない人数で10人用は大きすぎるでしょ?」
「たしかに〜。」
「それから〜、ランタンと寝袋と……。」
こうして2時間弱ほどの買い物は終えた。
カンドロイド達に買ったものを運搬してもらい、栄司と本音はソフトクリームを食べていた。
「いや〜、この絶妙な甘さがいいな〜。」
「そうだね。でも、良くこんなお店知ってたね?」
「たまたまだよ〜。」
たまたまあんな強面のあんちゃんがやってるソフトクリーム屋を知ってるのか、と思う栄司だったが、あのソフトクリームを渡して来たときの顔を見れば納得する。あれは、純粋に客の笑顔を見たいってタイプの人間だ。
ソフトクリームを食べ終わると、学園に戻る。そこで一旦栄司は本音と別れる。
栄司は、予め許可を貰っていた場所にテントを張るなど準備を進める。
予定時間の19:30。
本音は栄司に指定された場所に向かった。
「エイエイ〜。おぉ、これはこれは。」
本音が目にしたのは、The キャンプ!と言わんばかりにセットされたキャンプ用品だった。
「今日の晩ご飯は、カレー麺です。」
と、栄司が本音に差し出したのはカップのカレー麺だった。
「いや〜、中々手作りカレー麺ができなくて。今度はちゃんと作るから。」
「気にしないのだぁ〜。」
「そう言ってくれると、ありがたいよ。さ、食べよ。」
「「いただきます!」」
2人は割り箸を割ると、麺を啜り始めた。
「ん
「ホントだね〜。でも、エイエイ?なんで、キャンプなの?」
「あぁ、その理由は簡単だよ。ほら、見上げてごらん。」
そう言うと本音は首を傾げるが、上を見る。すると、
「ほぉわぁ〜、なるほどなるほど。エイエイはこれを見せたかったのかぁ〜。」
「うん。綺麗な星空でしょ?昨日アンクと屋上に行った時に見えたからね。キャンプ気分を味わいつつ、星空も堪能できる。どう?」
「サイコーです!」
グッ!と手を出した本音。だが、いつものダボダボな……萌え袖でグットになってるかはわかりづらかった。
翌日朝一で片付けをして、痕跡を消した。山田先生の許可は下りたが、織斑先生の許可を得るのを、忘れていたのだった。