インフィニット・ストラトス〜欲望の王、降臨〜   作:proto

99 / 168
第97話 ヒビと下心と反則!?

前回の3つの出来事。

1つ、桐生戦兎がバッターボックスに立ち、物理学的にボールを打ち塁に出た。

2つ、オーズがバッターボックスに立ち、謎の風でホームランコースの打球を飛ばす。

そして3つ、オーズが打ったボールの前に、織斑千冬が立ちはだかる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今回使用して居るグローブは、IS用に篠ノ之束が作った物だ。それを踏まえた上で次のシーンをご覧いただきたい。

 

 

 

 

 

オーズが打ったボールは織斑千冬がグローブを真正面に構えて、止めようとした。が、グローブにヒビが入り、千冬も手を離してしまう。

「………。」

ボールはそのままスタンドにイン。さらに2点得点を重ねた。

「すまない、タイムだ。」

グローブにヒビが入ったことにより千冬はタイムをとる。

グローブを変え、再び守備位置に戻る。

 

 

オーズの次のバッターは、山田先生だった。

織斑はそのたわわに実る胸に鼻の下を少し伸ばしている。すると、どこからともなく竹刀と出席簿が後頭部に飛んできた。

 

切り替えて、ボールを投げる。

山田先生もハイパーセンサーでボールは見えているが、野球経験がないせいか、三振で終わってしまった。

 

次のバッターは簪。バースに変身して居る。織斑一夏の投球を見事に捉え、打ち返したが、千冬がキャッチし、アウト。

 

スリーアウトチェンジとなった。

 

攻守交代。

 

ピッチャーは桐生戦兎/仮面ライダービルド ニンニンコミックフォーム。

「おーっと、戦くん!武器は反則だよ?」

「これは、攻撃用じゃないの。それ!」

『分身の術!』

そう、ニンニンコミックの武器と言えば、4コマ忍法刀である。

「うーむ、ならセーフ!」

セーフ判定だった。

「いや、アウトでしょ!」

ウヴァから抗議の声が放たれる。が、言葉使いが女の子っぽい。まぁ、セルメダルでいつもの姿じゃなくて、女の子になってるからだろうけど。

「ほら〜、忍術使えない忍者は忍者じゃないからさ〜。」

「た、確かに。」

それで納得してしまったウヴァさんでした。

 

バッターボックスには、ガメル。

「ガメ……亀留、能力(ちから)は使っちゃダメだよ。」

「わかったぁ〜。」

カザリからグリードとしての能力を使わないよう指示するあたり、今回はガチで野球で勝ちに来たようだ。

 

 

3人のビルドがキャッチャーミット目掛けて、ボールを投げる。

「ど、どれだぁ?」

3つのボールのうち、1つが本物だ。が、それを見分ける術は、ガメルには無かった。ボールがバッター手前で1つになるが、ボールがミットに収まってからバットを振ってしまった。

「この野球大会の助っ人オファーが来た時に、新しく作った忍法刀は上手くいったみたいだな。さすが、天才!」

「自分で言うか!」

「うるさいよ、バカ。」

「バカってなんだ!筋肉をつけろ、筋肉を!」

観客席の万丈から声援、もとい指摘が聞こえる。まぁ、いつものやりとりだった。


▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。