インフィニット・ストラトス〜欲望の王、降臨〜 作:proto
前回の3つの出来事。
1つ、桐生戦兎がバッターボックスに立ち、物理学的にボールを打ち塁に出た。
2つ、オーズがバッターボックスに立ち、謎の風でホームランコースの打球を飛ばす。
そして3つ、オーズが打ったボールの前に、織斑千冬が立ちはだかる。
今回使用して居るグローブは、IS用に篠ノ之束が作った物だ。それを踏まえた上で次のシーンをご覧いただきたい。
オーズが打ったボールは織斑千冬がグローブを真正面に構えて、止めようとした。が、グローブにヒビが入り、千冬も手を離してしまう。
「………。」
ボールはそのままスタンドにイン。さらに2点得点を重ねた。
「すまない、タイムだ。」
グローブにヒビが入ったことにより千冬はタイムをとる。
グローブを変え、再び守備位置に戻る。
オーズの次のバッターは、山田先生だった。
織斑はそのたわわに実る胸に鼻の下を少し伸ばしている。すると、どこからともなく竹刀と出席簿が後頭部に飛んできた。
切り替えて、ボールを投げる。
山田先生もハイパーセンサーでボールは見えているが、野球経験がないせいか、三振で終わってしまった。
次のバッターは簪。バースに変身して居る。織斑一夏の投球を見事に捉え、打ち返したが、千冬がキャッチし、アウト。
スリーアウトチェンジとなった。
攻守交代。
ピッチャーは桐生戦兎/仮面ライダービルド ニンニンコミックフォーム。
「おーっと、戦くん!武器は反則だよ?」
「これは、攻撃用じゃないの。それ!」
『分身の術!』
そう、ニンニンコミックの武器と言えば、4コマ忍法刀である。
「うーむ、ならセーフ!」
セーフ判定だった。
「いや、アウトでしょ!」
ウヴァから抗議の声が放たれる。が、言葉使いが女の子っぽい。まぁ、セルメダルでいつもの姿じゃなくて、女の子になってるからだろうけど。
「ほら〜、忍術使えない忍者は忍者じゃないからさ〜。」
「た、確かに。」
それで納得してしまったウヴァさんでした。
バッターボックスには、ガメル。
「ガメ……亀留、
「わかったぁ〜。」
カザリからグリードとしての能力を使わないよう指示するあたり、今回はガチで野球で勝ちに来たようだ。
3人のビルドがキャッチャーミット目掛けて、ボールを投げる。
「ど、どれだぁ?」
3つのボールのうち、1つが本物だ。が、それを見分ける術は、ガメルには無かった。ボールがバッター手前で1つになるが、ボールがミットに収まってからバットを振ってしまった。
「この野球大会の助っ人オファーが来た時に、新しく作った忍法刀は上手くいったみたいだな。さすが、天才!」
「自分で言うか!」
「うるさいよ、バカ。」
「バカってなんだ!筋肉をつけろ、筋肉を!」
観客席の万丈から声援、もとい指摘が聞こえる。まぁ、いつものやりとりだった。