三人は遺跡の中をどんどん進んでいった。途中に罠が仕掛けられていたのだが三人はレサレサに乗って空中を浮遊しているのでスイッチの床を踏んだり、壁の隠しスイッチに触れたりすることもなく、さらには隠し部屋もレサレサの“すきとおり”で簡単に見つけられてしまっていた。小さくなったことでプラスにはたらくことがあるとは色々仕込んだカメックババも予想外であった。
そんな感じで罠をよけ、たまに現れるバサバサやトコトコを倒していくとやけにしっかりした黒い扉が現れた。
「ここが一つ目の部屋かしら?」
「とりあえず入って…あら?」
扉の前でレサレサが不思議な表情をした。
「どうしたのレサレサ?」
「“すきとおり”ができませんわ」
「普通の扉じゃないってことね、やっぱり一人目の番人がいるのかしら?」
「とにかく入ってみましょうか」
レサレサの上でピーチとデイジーが構える。
「合わせてねデイジー」
「OK!」
「…あまり荒っぽくしないでくださいませね?」
「わかってるわ。じゃあいくわよ?3…2…1…今!」
合図と同時に最小限の動作で二人の同時攻撃が扉に放たれ、扉は壊れながら開いた。ピーチとデイジーは手をぶらぶらさせた。
「力はそのままだけど反動はいつもより大きいわね」
「手がひりひりするわ」
「レサレサは大丈夫?」
レサレサに声をかけるとレサレサは少し険しい顔をしていた。
「あら?痛かった?」
「痛くはないのですが…衝撃が…すごくて…しびれて…」
「あら!ごめんなさい!これでもかなり気をつかったつもりなの!」
「…ふぅ、しびれはとれました。進みますわね」
三人は扉の中に入っていった。
扉の奥は広い空間になっていた。ピーチ城にあった砂漠の絵の世界のピラミッドの中にあった王室に似ていて、部屋の奥に石棺のような箱があった。三人はその箱に近づいていった。すると箱が動き出した。
「な、なに?」
ひとりでに動き出した箱を不気味に思いつつもしっかり観察しているとやがてヒビが入り中から黒い影が飛び出してきた。黒い影は三人の前に着地すると空洞になっている目を向けた。
「カロン…よね?」
ピーチが確信を持てないような言い方をしたのは目の前のカロンがいつもの白色ではなく全身が真っ黒だったからだ。しかも体中から黒いもやのようなオーラがわき出ている。
「普通のカロンではありませんわね」
レサレサが黒いカロンを睨み付けて言う。
「とりあえず殴ってみましょう」
ピーチはレサレサの頭から飛び上がると空中を蹴りながら移動し黒いカロンを狙う。黒いカロンは普通のカロンと変わらないゆっくりした動きでピーチを目で追った。しかしそれ以上のスピードで移動し、アイテムboxからゴルフクラブを取り出し黒いカロンの頭に叩きつけた。体は小さくなってもパワーや魔力は元のまま、黒いカロンはバラバラに砕け散った。
「あら?案外あっさり倒せたわね…あら?」
ピーチは石棺があった所に赤い珠が見えた。
「あれが書いてあった珠かしら?」
ピーチが珠に近づこうとした時、後ろからデイジーの声が聞こえてきた。
「ピーチ!後ろ!」
「え?」
ピーチが振り返ると黒いカロンは元通りになっており、今まさに腕を振り下ろさんとしていた。
「ちょ、やばっ…」
パワードスーツを転送着衣し上がった機動力をいかしてその場から離れると同時に黒いカロンの手がピーチがいた場所におろされていた。間一髪でよけたピーチは驚きの表情を浮かべていた。
「うそ、再生が早すぎない?」
「壊れてすぐに再生してたよ!」
デイジーとレサレサも驚いていた。黒いカロンは視線をピーチに向けると少し早めに走ってきた。
「ならもう一度壊すまでよ!」
ゴルフクラブを握りしめて空中を蹴る。ふりおろされる黒いカロンの指の間をくぐり抜け、後ろに回り込みゴルフクラブをバットのように構えた。
「ふっ!」
息を吐きながらゴルフクラブを思い切り振り抜くと黒いカロンの首が吹き飛ばされた。
「よし!」
喜んだのもつかの間、ピーチが着地する頃には黒いカロンの首がすごい勢いで戻ってきて元に戻る。
「はぁ!?」
これにはピーチもたまらずデイジーとレサレサの所に後退する。黒いカロンは元通りになるとピーチたちの方へゆっくりと歩き始めた。
「カロンにしては再生が早すぎるわ」
「やっぱりあの色が違うのは意味があるのね」
「どうしましょうか?」
相談している間にも黒いカロンはゆっくりゆっくり近づいてくる。
「だったら粉々にしてみましょう」
ピーチはアイテムboxから小さなボムを取り出した。小さなといっても今のピーチのサイズなら両手で抱えるほどのサイズだ。
「いっくわよー、そーれ!“ピンキーボムズ”!」
連続して放り投げたボムはすべて黒いカロンにピンポイントで降り注ぎ爆発した。粉塵がまきあがり、一瞬視界が隠れた。すぐに視界は開けそこには粉微塵になった黒いカロンがあった。
「よし!これで再生するにしても時間がかかるでしょう」
「じゃあ今のうちに石棺があったあたりを調べましょう」
ピーチたちが動き出そうとした瞬間粉々の骨が動き出した。
「え!もう!?」
驚く間にも骨は集まり一瞬で元の黒いカロンに戻る。いや、再生した黒いカロンには違和感があった。
「あれ?あのカロン、角なんてあったかしら?」
黒いカロンの頭頂部に小さな角が生えていた。ピーチもそれを確認した首をふった。
「いいえ、なかったわ。…まさか再生の度に変化してる?」
黒いカロンの小さな変化を疑問に思っている間にも黒いカロンは近づいてくる。
「とにかく応戦しなくちゃ!いくわよデイジー!」
「おっけー!」
二人はレサレサの頭から勢いよく飛び出した。ピーチは空中を蹴りながら、デイジーは下を走りに抜けて黒いカロンに接近する。先についたピーチがフライパンを取り出した。
「せーの!」
掛け声と共に黒いカロンの頭にフライパンを振り下ろした。すると黒いカロンはやはり簡単に砕け散ったが、すぐに再生を始める。だが今度は再生が完了する前にデイジーがハンマーをぶん投げた。
「せいやー!」
いつも以上の反動を踏ん張りながら投げられたハンマーはパカーンという気持ちのいい音と共に黒いカロンを砕く。
「これでどうよ!?」
フンス!とガッツポーズを決めるデイジーの目線の先ではやはり黒いカロンがすでに再生していた。
「はぁーー!?」
あまりの出来事に苛立ちを見せるデイジー。そんなデイジーにむかって黒いカロンはなにやら投てきのモーションを見せた。ピーチはそれが何か感づきデイジーに警告する。
「骨を投げてくるわよ!気をつけて!!」
「!!」
ピーチの警告と同時に骨を投げてくる黒いカロン。デイジーは投げる寸前に走り出した。が、早く反応したにも関わらずかわすのはギリギリだった。
「危なかったぁ、パワーとかはそのままでも体が小さいからいつもより早く反応しないといけないわね」
「次来るわよ!」
「え!?やば!」
慌ててよけるが間に合わない。
「させませんわ!」
少し離れた場所で様子を伺っていたレサレサがデイジーをすくいあげかわした。黒いカロンはまだデイジーに狙いを定めている。そのすきをついてピーチが背後から波動弾を放った。甲羅に直撃したそれは再び黒いカロンを破壊する。だがすぐに再生し今度はピーチの方を振り向いた。だがピーチもそれを織り込み済みで行動しておりすぐにアイテムを発動していた。
「“かえんだま”」
爆発がおこり今度は骨を焼きながら吹き飛ばし黒いカロンは砕け飛んだ。ピーチも吹き飛んだがレサレサがそれをキャッチする。
「ありがとうレサレサ」
「もう!無茶しすぎですわ」
「ごめんなさい。でもこれでさすがに壊れたでしょう」
粉塵が立ち込める中に影がゆらりと立ち上がる。その影を見て三人は息をのんだ。
「嘘でしょ?」
黒いカロンはすでに再生していた。したも頭部にはクッパのような二本の角が生えており、背中にもトゲが生えている。明らかにはじめの頃より変化している。
「わかってはいたけど、あの黒いカロン普通じゃないわね」
「再生が早いだけじゃなくて再生する度に形が変わってるようだわ」
「それだけではありませんわ」
レサレサが少し声を震わせて補足する。
「あの黒いカロンを取り巻く黒いオーラ、あれは『呪い』の力ですわ」
「『呪い』ですって?」
「えぇ、再生の度に強まっていっています」
「え?じゃあもしかして…」
デイジーがある事実に気づいた時黒いカロンは再び骨を投げつけてきた。レサレサはそれをかわした。しかし、それはさっきまでのものとは違っていた。
「レサレサ!後ろよ!」
「え!?」
レサレサが振り返ると骨がブーメランのように軌道を変えて再びレサレサの方に飛んできていた。
「危ない!」
レサレサは“すきとおり”で体を透明にしてよけようとしたが、骨はレサレサの背中にヒットした。
「あぁ!!」
悲鳴をあげバランスを崩すレサレサ。ピーチとデイジーを寸前で放り投げた。
「レサレサ!!」
「なんで当たったの!?」
フラフラと落ちるレサレサを助けようと二人が走ろうとすると影がかかる。二人が後ろを見るとそこには黒いカロンが立っていた。
「な?」
「早すぎる!」
距離は十分にあった。油断をしたわけではない。それでも黒いカロンはすでにすぐ後ろにいたのだ。二人はすぐに状況を判断した。
「させないわよぉ!」
デイジーがデイジーの花の形障壁で黒いカロンの攻撃を受け止める。
「任せたわよデイジー!」
その間にピーチはレサレサの所にかけより治癒魔法をかけた。レサレサは痛そうではあったが、意識はハッキリしていた。
「油断…しましたわ」
痛みをこらえる様子で悔しがるレサレサ。治癒魔法をかけながらピーチは疑問をなげかける。
「なんであの攻撃をかわせなかったの?」
「それはあの黒いカロンが『呪い』の力で満ちているからですわ」
「『呪い』?さっきもそう言ったわよね?」
「えぇ、わたくしの“すきとおり”はあらゆる物理攻撃と魔法攻撃を回避できますわ。ですが、わたくしたちオバケと近しい力まではよけられませんの。それが『呪い』の力ですわ」
「『呪い』の力…」
ピーチは黒いカロンの方を見た。デイジーが黒いカロンをなるべく破壊しないように防御主体で戦っているが、黒いカロンはかなり脆いようでちょっとしたことで簡単に壊れ、再生している。
「倒される度にその時の恨みやツラミを取り込んで強くなっているのね」
「えぇ、しかもカロンの“壊れやすく、すぐに再生する”という特性がぴったりとかちあってしまっていますわ」
話している間にも黒いカロンは崩壊と再生を繰り返し見た目がどんどん変わっていく。デイジーも障壁をはってはいるが徐々にヒビが入ってきていた。
「このままじゃいずれ私たちの強さを越えてしまうかもしれないわ」
「そうかもしれませんわね」
「でもあれを倒さないと多分ダメなのよね?くぅ~何か策はないのかしら!?」
治療を終え考えるピーチ。ピーチ城の庭では砕いた骨を壺に入れて対処できたが黒いカロンは再生が早すぎて無理だ。仮に入れられたとしても恐らく完全には封じられない。アイテムboxに入れてしまおうとも考えたが、仮になんとかなってもアイテムboxの中にずっとあの黒いカロンがいるとどんな不都合が起きるかわからない…と考えている間にとうとう黒いカロンが投げる骨がホーミング機能を獲得しデイジーを追尾し始めた。黒いカロンの動きも俊敏になりデイジーの回避もギリギリになってきていた。焦るピーチ、その後ろでレサレサはある方法を思い描いていた。
「わたくしならアレをどうにかできるかもしれませんわ」
「え?」
「それにはお二人に危ない思いをしていただかなくてはいけませんが…」
「大丈夫よ!言ってみて!」
レサレサはピーチに思い付いた作戦を説明した。それを聞いたピーチは悩むことなく了承した。
「あなたをあれに近づかせるために時間を作ればいいのよね?わかったわ!」
「いいんですの?確実に成功するとは言えませんのよ?」
「大丈夫よレサレサなら!」
信頼を込めた微笑みを向けられたレサレサはそれだけで自信がわいてきた。
「絶対に成功させますわ!」
「えぇ!デイジーと二人でチャンスを作る!」
ピーチはデイジーの元に向かい、レサレサは姿を消した。
デイジーと合流したピーチはデイジーに作戦を伝えた。デイジーもその作戦を了承した。
「はぁはぁ、ふふっ!わかったわ!…ぜぇ、ちょうど体が暖まってきたところよ!」
「無理しすぎないでね、私が前に出るわ!」
ピーチが前に出て黒いカロンが狙いを切り替え攻撃を繰り出す。ピーチはデイジーのように障壁で受け止めるが受けた衝撃は先程より強くなっている。
「ぐっ、かなり強くなっているわね」
ピーチとデイジーの目的は黒いカロンの動きを止めること。動きを止めてレサレサが近づく隙を作ることだ。
「とりあえずロープで縛ってみるわ!」
ピーチがロープを取り出しデイジーと二人で巻き付けようとするが、ロープが触れるとその部分が砕けてしまい、すぐに再生して強くなってしまう。黒いカロンはさらに鋭くなったかぎづめで攻撃してくる。そのスピードはさらに早くなる。
「うわぁ!?」
「だめね、黒いカロンの防御が脆すぎて壊しちゃう」
「強引にいけば壊しちゃうし…どうすればいいの?」
「う~ん…あ、そうだ」
ピーチは何かを思い付いたように黒いカロンに近づいていき魔法を唱えた。
「付加魔法!『材質強化』!」
「え?ピーチ??」
敵に向かって強化魔法をかけるピーチ。デイジーははじめはその行為に困惑したが、その意図に気付きさっきのロープを手に取った。
「準備いいわよ!」
「わかったわ!」
ピーチが下がると同時にデイジーがロープを投げると今度は壊すことなく黒いカロンに引っ掛かる。
「よし!」
ピーチの魔法によって黒いカロンの体をあえて固く強化し耐えられるようにしたのだ。ピーチはキャンプに使うような杭を何本か取り出した。
「デイジー!ロープの先を輪っかにして杭を打ち込んで!」
「まかせて!」
二人は輪っかを作り杭をどんどん打ち込んでいった。黒いカロンは二人を捕らえようと動いたが、ロープで縛られ動きが鈍り簡単に回避されてしまう。自ら壊れようにも防御力を上げられて容易に壊れない。そんなこんなしていると動きが完全に止められてしまう。
「よっし!完璧ね!」
デイジーが満足そうに腕組みをしていると、黒いカロンは先ほどのように骨を一本投げてきた。
「おっと」
二人はその骨をなんなくかわした。骨はピーチとデイジーを追いかけることなく弧を描いて黒いカロンの元に戻っていく。
「空振りね♪」
ニヤリと笑うデイジー、しかしピーチは違和感を感じ、その違和感の正体に気づいた。
「!しまった!!」
慌てて黒いカロンの方に戻っていく骨を追いかける。しかし、身体能力や魔力がそのままでも体が小さい今は同じ距離でも普段の数倍の手間がかかってしまう。破壊が間に合わず、弧を描いた骨は黒いカロンにぶち当たった。その瞬間黒いカロンは砕け散った。
「しまった!」
黒いカロンが投げたのはピーチによって強化された自分の骨。同じ硬度のものでも投げられた骨は移動することで威力を増していき本体の骨より少しだけ強くなる。それが本体に当たれば当然…
ばきゃああああ!
大きな音を立てて黒いカロンは砕け散った。そしてすぐに再生する。繋がれていたロープは完全にちぎれ飛んだ。
「失敗したわ!」
「くそつ、もう一回」
「その心配はいりませんわ」
ピーチとデイジーが次の行動を考えている途中、どこからともなくレサレサの声が聞こえてきた。
「レサレサ!?」
「一体どこから?」
「ここですわ」
黒いカロンの顔のちょうど真横に現れたレサレサ。その表情は勝利を確信していた。
「近づければこちらのものですわ」
レサレサは黒いカロンの方に顔を近づけるとまだレサレサの存在を認識できていない様子の黒いカロンのほっぺに当たる部分に口づけした。作戦の最終的な目的を聞いていなかったピーチとデイジー思わぬ行動にピーチとデイジーは口をあんぐり開けて固まった。
「え?え?レサレサ?」
「なにやってんの!?」
混乱するピーチとデイジー。口づけされた黒いカロンもさすがにレサレサの存在に気付き振り払おうとするが
「もう遅いですわ」
そう言った瞬間レサレサは一気に
ズオオオオオオオオ!
レサレサは表情や体型を変えていないがカービィ並みの吸引音を響かせている。
「な、なに?」
ピーチとデイジーは何が起こっているのかわからない。音はするが黒いカロンは特に何か変わった様子はない。
「デイジー、見て!」
何かに気づいたピーチが指差した先を見てみると黒いカロンの体から生えていたトゲがどんどん引っ込んでいた。
「どういうこと?」
みるみるうちに黒いカロンの姿が元の姿に戻っていく。黒いカロンもそれに気づいて抵抗するが何かを吸われている影響か動きが鈍くなっている。
その間にもレサレサの吸引は止まることなく続きすっかり元の姿に戻った黒いカロン、しかしそこで止まらず今度は体の色がどんどん白くなっていく。黒いカロンが白くなるにつれてレサレサの力が高まっているように感じた。
そしてとうとう黒かったカロンは真っ白になり普通のカロンと同じ色になってしまった。レサレサも口を離してどこからともなく取り出したハンカチで口許を拭った。
「ごちそうさまでしたわ。さて」
ハンカチをしまって今度は愛用のお嬢様センスを取り出し容赦なくカロンをうちすえた。カロンは木っ端微塵に吹き飛んだ。
「レサレサ!?なんで壊してるの!?」
「そんなことをしたらまた再生を…あれ?」
黒かったカロンはすぐに再生しなかった。それどころか再生そのものが行われなかった。
「どういうこと?」
ピーチとデイジーがはてなマークを浮かべているとレサレサが説明してくれた。
「安心してくださいな、もうこのカロンは再生しませんわ。わたくしが力の源を吸いとりましたから」
「力の源ってさっき言ってた…」
「『呪い』ですわ」
「え?そんなの吸って大丈夫なの?」
「問題ありませんわ、わたくしは“おばけ”ですし、その中でも高位の存在ですから。オーッホッホッホ!」
得意気に笑うレサレサ。理由がざっくりしているが本人が「大丈夫」と言っているから大丈夫なのだろうと判断した。三人は黒い棺があった場所に近づくとその奥にある石の台座のうえの珠が光輝きだした。
「きゃ」
「なに!?」
「眩しいですわ!」
暗い部屋で急に強い光が発せられ三人は目を塞いだ。すぐに光はおさまり台座を見ると赤い珠が置いてあった。三人は恐る恐るそれに近づいた。
ピーチはその珠を掴んだ。その瞬間赤い珠は再び強く輝いたかと思うとピーチの手の中から消えていた。
「なくなっちゃったわ」
「え?ニセモノ?罠?」
「ん?いえ、お二人とも少し大きくなっていませんこと?」
「「え?」」
レサレサがゆっくり二人に近づいていき大きさを比べた。小さくなったはじめの頃はレサレサと比べて1/3くらいだったが、今はレサレサの半分くらいの大きさに戻っていた。
「おぉ~本当だ少し戻った!」
「本当に3つ集めれば戻れるみたいね」
「よーし、じゃあさっさと行きましょう!」
確かな手応えを感じた三人は次の部屋を探しに行った。
一応捕捉しておきますと本文にでてきた“トコトコ”はマリオランド1にでてきたモアイみたいなやつです。カロンについては設定はオリジナルです