STRIKEWITCHES ZERO THE ORIGIN   作:アレクサンデル・G・ゴリアス上級大将

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誕生!赤い彗星

機動戦艦「相模」底部艦橋(現代艦のCICに相当)

 

 

 

「第一航空戦隊、第一次攻撃隊発艦完了。」

 

「第二航空戦隊、第一次攻撃隊発艦完了。第一航空艦隊第一次攻撃隊発艦完了、戦爆合わせて64機が出撃。接敵まで70分。尚、第二次攻撃隊発艦準備完了まで後15分。」

 

「大陸駐留軍隷下の航空隊より第一次攻撃隊が出撃。戦爆合わせて167機が出撃。接敵まで50分。第二次攻撃隊は即時待機中。」

 

「K戦隊全隊、出撃準備完了。即時待機中。」

 

「安芸、相模の前方700へ前進。第一戦闘配置。全通常武装展開。次いで魔導陽電子砲発射準備。」

 

「了解。ゴッドフリート、バリアント両舷起動。後部噴進弾発射管、全門対空榴散弾装填。陽電子バンクチェンバー臨界、マズルチョーク電位安定しました。発射口解放。」

 

「総帥、準備整いました。」

 

「ありがとうございます古賀司令長官。私は前線へ出ますので相模、安芸、第一航空艦隊の指揮はお任せします。」

 

「お任せ下さい。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「進路クリア。発進どうぞ。」

 

「ラウ・ル・クルーゼだ。フリーダム、出るぞ!」

 

「アンジェラ・サラス・ララサーバル、プロヴィデンス、発進する!」

 

「竹井醇子、ジャスティス出る!」

 

 

 

 

 

 

「では、作戦第一段階“チェンバロ作戦”を開始する。“星一号作戦”参加各航空隊は対閃光防御を行いたまえ。」

 

「「「了解!」」」

 

「ソーラ・システム、照射開始!」

 

ピカッ グワーン

 

流石はアデス。狙いが正確だ。“山”周辺の雑魚が飴のごとく融けていく。

 

「すげぇ固有魔法だな《ソーラ・システム》って。」

 

「この固有魔法の他にも《ヒエヒエ》と呼ばれる興味深い固有魔法もあるんだがね若本君。」

 

「ヒエヒエ?」

 

「触れたものを瞬時に凍らせることができる固有魔法だよ。今から使用するから見ていたまえ。」

 

 

 

 

 

506のカーラ・J・ルクシックの固有魔法の上位互換《ヒエヒエ》。その名の通り青い海軍本部大将の能力そのまま(攻撃方法のみ)の能力である。アイスサーベル以外の技は試験運用の経験が無いため、氷河時代〈アイス・エイジ〉の運用は今回が初めてだ。ソーラ・システムⅡの照射をアデスが停止し次第、戦闘区域のネウロイ周辺の空気を全て凍結させて生き残った核持ちネウロイ共の動きを一時的に封じ、その隙にK戦隊以外の航空隊が殲滅するのだ。露払いが完了次第、気力・魔法力共に上がっているK戦隊のウィッチ達が“山”に一斉に襲い掛かるのである。

 

 

 

 

「氷河時代〈アイス・エイジ〉!」 パキパキパキパキッ

 

「うわっすげぇ・・・全部凍っちまったよ。」

 

「ラウ・ル・クルーゼよりK戦隊以外の全航空隊に告げる。敵の動きを一時的に封じた。作戦第二段階“シンバル作戦”開始。動けない今の内に敵を殲滅せよ。」

 

「「「了解!」」」

 

ダダダダダッ パキーン パキーン

 

ヒュルルルル バゴーン

 

「総帥、主目標以外の敵の殲滅を確認。残るは主目標のみです。」

 

「了解しました古賀司令長官。航空隊を撤収させて下さい。」

 

「了解。」

 

「作戦第三段階“フルート作戦”開始。K戦隊突撃!目標を破壊せよ。」

 

「「「了解!」」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・ん~クルーゼの奴に指揮は任せたし、作戦も聞いた限り問題はないじゃろうが・・・胸騒ぎがする。妾が直接出向いて戦況を見てくるか・・・。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「(しかし見れば見る程目標がヱ〇ァンゲリヲンの使徒ラミエルにしか見えないんだよな・・・原作の敵は正五面体だったはずだが・・・)」

 

「目標を確認。距離28000。」

 

「坂本君、核は見えたかね?」

 

「はい。中心部にあります。」

 

「(それもまんまラミエルじゃん。原作では上の角にあったはずだ。)敵は不気味なほど静かだ。皆さん警戒を解かないように。」

 

「「「了解!」」」

 

「敵、変形を始めました!」

 

「何!?」 フリーダムのカメラで確認する

 

「(不味いあれまんまラミエルの攻撃じゃんか)作戦中止!全機敵から離れたまえ。急ぐのだ。」

 

「え!?せっかくここまで来て撤退なの?勘弁してよ!」

 

 

ガン ウィーーーン ズギューーーン バゴーーン

 

 

 

ワオ!山一つ吹っ飛んだぜ!本物のラミエル並の破壊力らしいな。それとさっきから観察していてわかったが、敵には(少なくとも今は)動く気がないことがわかっている。扶桑へ動き始める前に決着をつけなければ・・・

 

 

 

「君の気持ちは汲むがね穴拭君。今君も見ただろう奴の破壊力を。攻撃は我々の防御を容易く貫き山一つを溶かす程の力があるようだ。君とてむざむざ敵に溶かされたいのかね?(ヱ〇ァをよく知らない私でもラミエルの強さと異様さを知っているのだ。それにATフィールドとウィッチのシールドでは強度が雲泥の差であることは明白。わざわざ犠牲を払う趣味は私にはない。これほどの力は防ぐのではなく弾く方が良い。ならば・・・)」

 

「・・・んもうわかったわよ!引けば良いんでしょ引けば?」

 

「話が早くて助かるよ穴拭君。しかし・・・あの手の敵を倒す方法は限られる。」

 

「どうすんだよ仮面。」

 

「殿下にお願いする。」

 

「「「はっ!?」」」

 

「おいてめぇ言ってることの意味わかっ『呼んだかクルーゼよ?』!」

 

「あれ殿下何故ここに?浦塩の臨時大本営にいらっしゃるはずでは?」

 

「胸騒ぎがしてのぅ。それで来てみればこの有様じゃ。お主の力はやはり最強でも“完璧”ではなかったようじゃな。」

 

「面目次第もございません。」

 

「まぁそれは良い。ところでさっきお主は妾に頼むと言っておったが、どういうことじゃ?」

 

「殿下の御為に私が製作し、殿下が今お使いになられているMSアカツキガンダムのその黄金の鏡面装甲は量産型MSの20倍の製造費がかさむ代わりにネウロイのいかに強力なビームも無効化あるいは跳ね返すことができます。しかし製造費のために殿下の機体の整備用の最低限しか鏡面装甲を生産できていません。それにアカツキガンダムには殿下の生体データが登録されているため、殿下しか動かせません。これを解除するには登録者である殿下の同意と一ヶ月かかる厳重な解除手続きが必要です。」

 

「・・・続けよ。」

 

「はっ。敵は自らの半径約30000以内に侵入した者を片っ端からあの強力無比な攻撃で迎撃する特性を持っています。しかし、一度迎撃してしまえば4分は我々に攻撃してきません。殿下にはまず我々の前に出て奴の攻撃を受け止めていただきたい。」

 

「妾に盾になれと申すか?」

 

「はばからず申し上げればそうなります。殿下に敵が気をとられている隙に私が固有魔法“超加速”で敵の懐に入り、〈アイスタイム〉で凍らせて敵を止めます。その隙にあそこにいるMS・・・竹井少将のお孫さんが乗っているのですが、彼女に仕留めさせます。彼女のジャスティスの背中のリフター、ファトゥム-00なら敵を穿ち核を破壊できるはずです。」

 

「わかった。竹井の孫よ近う寄れ。」

 

「は はい!」

 

「妾達3人であの敵を何とかする。K戦隊の皆の衆は巻き込まれぬよう浦塩の臨時大本営に一旦引くのじゃ。アンジェラよ、クルーゼがいない間のK戦隊の指揮は任せるぞ。」

 

「お任せください。」

 

「では行くかの?」

 

「「はい!」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一方その頃 浦塩 臨時大本営

 

「殿下が前線に!?」

 

「近衛は何をしていた!」

 

「何があったのだ?」

 

「堀井総長、殿下がいつの間にか前線に行ってしまわれまして・・・。」

 

「何!?寝室でお休みではなかったのか?」

 

「近衛の目を潜っていつの間にか出ていかれていたようで・・・。」

 

「相模からの映像、出ます!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「うぉーーっ!!負けるわけにはいかぬのじゃー!」 アカツキでラミエル擬きのビームを受け止める

 

「今じゃ!行けぃクルーゼに竹井の孫よ!」

 

「「はっ!」」

 

「超加速・・・・・・からの・・・アイスタイム!」 パキパキパキ

 

「今だ醇子さん!核を破壊したまえ!」

 

「はい!行ってファトゥム-00!」

 

 

 

 

このファトゥム-00はオリジナルと異なり、翼とMA-4B フォルティス・ビーム砲からビーム刃が形成できるようにしてあり、オリジナルより高い貫徹力を誇る。

 

 

 

 

「いっけぇー!」 ズガガガガガッ カチーン(核の破壊音)

 

キィーーーーーーッ パーン

 

「(叫び声までラミエルじゃねぇか。)終わった・・・ようだね?」

 

「はい!勝ちましたよクルーゼ司令官!」

 

「ふぅ~暑かったのぅ。やっと終わったか。」

 

「殿下、今回はわざわざ御親征いただきしかも囮までやっていただきありがとうございました。そして危険な前線で御手を煩わせてしまった御無礼を平に陳謝いたします。」

 

「いや構わぬ。むしろお主には感謝しておるぞクルーゼよ。」

 

「?」

 

「今後の学校の扶桑史教科書には妾が大々的に載るからの。親征を行った史上初の天皇としてな。母上はお主の治癒魔法でなんとかまだ大丈夫じゃが、役割を果たせぬこの身が許せぬと仰ってな。退位され上皇となって隠居、位を妾に近々御譲りになられる。」

 

「申し訳ありません。私の治癒魔法がもっと強力であれば・・・。」

 

「良い・・・このような辛気臭い話はやめじゃもう。帰って東京で戦勝祝賀会をやるぞクルーゼよ。無論お主の奢りでの。」

 

「ゑ?私が払うのですか?」

 

「樋口がのう、お主に借りがあるから自分の代わりに有効活用して欲しいと妾に言ってきての。」

 

「(樋口中将余計なことしないでくださいよぉ。)わかりました。で具体的にどこで開くのですか?」

 

「皇国ホテル2日間貸し切りじゃ!」

 

「あ あの皇国ホテルを2日間!?一体いくらするんでしょうかクルーゼ司令官?」

 

「K戦隊の者達と浦塩の臨時大本営に詰めていた者達、内閣の臣達全員じゃから・・・100万円あればなんとかなるじゃろ。」

 

「・・・念のため150万持っていきます。」

 

 

 

 

 

 

 

そして、浦塩に帰ってみたら大本営組の方々から軽率な行動を咎められ、殿下共々3時間正座で堀井総長からきっちり絞られました。そしてなんやかんやで戦勝祝賀会も無事終わりました。(アンジェラが酔いつぶれて寝た隙に酔った醇子さんが私を押し倒して逆レされかけたなんて嫉妬深いアンジェラには口が裂けても言えない。)結果として原作と違い陸海軍共に犠牲者ゼロ。大陸領にネウロイを認めず。ちゃんちゃん・・・とはいかなかった。殿下が樋口中将の借りを口実に無理難題を押し付けてきたのだ。

 

 

 

 

 

 

「撮影班の皆さん、私が陸軍の装束を着て撮影ですと?どんな冗談ですか?」

 

「良いじゃないですか総帥。それに英雄たる者軍の宣伝には積極的に協力しなきゃ駄目ですよ!」

 

「それだったら上半身裸の写真の方がまだマシですよ。」

 

「それやっちゃったら扶桑どころか世界中の女が鼻血だして倒れちゃいますよ!」

 

「だったらなおのことやりましょう。どうせ殿下と樋口中将の思い通りにされるなら、多少の意趣返し位させていただきませんと・・・。」

 

 

 

 

ちなみに余談だがこの撮影で撮られた写真が貼られた軍の広報雑誌を先行してK戦隊の面々に売ってみたら、ニュータイプ以外皆鼻血出してぶっ倒れた。そしてその日の夜穴拭君と樫田君が私に夜這いしてきた。無論待機していたアンジェラが問答無用で締め上げたが。

 

 

 

 

 

 

 

次回、STRIKEWITCHES THEORIGIN 最終話「終わらない明日へ」 君は刻の涙を見る。

 




長らくお待たせした上に締まらない終わり方で申し訳ありません。次作にもどうぞご期待下さい(←もう終わったつもりでいるバカ)。
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