STRIKEWITCHES ZERO THE ORIGIN 作:アレクサンデル・G・ゴリアス上級大将
「・・・という訳で言い訳を聞こうか穴拭君、樫田君。」
「あんたがあんな写真載せるのが悪い!あれじゃ私達に襲えって言ってるようなものよ?」
「欲望ダダ漏れな上に弁解ですらないが・・・樫田君は弁解はないのかね?」
「・・・智子と同じ理由です。弁解は致しません。申し訳ありません。」
「戦闘時以外物静かな君がこんな事するとは正直思ってなかったよ。後樫田君、君の胸ポケットに入ってる写真を出したまえ。」
「・・・。」 クルーゼに写真を差し出す
「この写真を撮った馬鹿者は誰かね?私の写真を撮ってはいけないとは言ってないしそれで金儲けをするなとも私は言ってないが、同意は得たまえ。これでは盗撮だ。」
最近K戦隊内外で私の写真(盗撮)が高値かつ秘密で出回っている。そんじょそこらの写真(ディライラやフラッシュと戯れていたり昼寝をしていた時撮られたと思われる写真とか)ならまだ良いが、樫田君の胸ポケットには普通の写真に混じって私の入浴時のほぼ全裸の写真が入っていた。これは流石にまずい。プライバシーも何も無いのと同じだ。
「江藤中佐、彼女達の処罰は任せます。本来は軍法会議行きですが、面倒は避けたい。貴女と陸軍上層部の面子に泥が塗られない範囲に留めて罰するように。」
「了解しました。」
「後ヒガシ君、次は無いからそのつもりでいてくれたまえ。」
「え?私何もしてませんよ?」
「K戦隊でカメラ持っているのは君だけでしょう?言い訳はやめた方が良い。」
「すいませんでしたァーーーーッ!」 土下座
「見たまえ醇子さん。貴女が欧州の新聞に大々的に載っているよ。『扶桑の赤いMS、まるで彗星のごとき獅子奮迅の活躍!』とのことだ。」
「凄いですね。私はクルーゼ司令官の命令に従っただけなんですけど・・・。」
「それだけその命令にきっちり従えるだけの高い技量が貴女にはあると言うことだ。自信を持ちなさい。」
「しかし、酷かったなあの戦いは。」
「何がかねアンジェラ?」
「・・・他を騙すことは容易いだろうが私達まで騙されると思わないで欲しいものだ。」
「・・・バレていたか。」
「何がですか少佐?」
「竹井飛曹長、君も気付いているはずだ。最近のラウは動きが僅かだがぎこちない上に鈍いと。」
「・・・今回の作戦で固有魔法を使いすぎたからクルーゼ司令官の身体が一層老化しているということですね?」
「そうだ。ラウ、貴方はあまたの固有魔法を持っている。もしかしたらその中にあるのではないか?若返りの類いの魔法が。」
「もしかしたらあるかもしれないねアンジェラ。だが現状見つかってはいない。気長に見つかるのを待つ他ない。」
「・・・。」
「そんな悲しい顔しないでくれたまえ。私も悲しくなる。」
「まるで他人事だな?」
「君も80年生きてみると良い。多少の差異はあれどこうなる。」
1938年1月28日
「ようこそ視察団の皆さん。歓迎します。」
めんどくさいから省略(←メタい)
要は視察に訪れた外国軍人の皆さんにMS・機動戦艦のデモンストレーションを行った上でMSのメリット・デメリットを提示、それでも購入したいなら以下の条件をのめと要求した。
1. 購入した国のいずれかがネウロイの攻撃を受け、なおかつかの国から救援要請が来たら、共同でそれを排除する事。
2. 1の事項が発生しなおかつ全ての国が協力しなければならない事態になった時はウィッチによる多国籍部隊の設立を積極的に行う事。
3. 扶桑皇国主導の下、平和と安全維持、経済・社会・文化などに関する国際協力機関の設置に協力する事。
4. クルーゼ・エレクトロニクス社が指定したウィッチには専用機を贈与し、当該ウィッチにかのMSの所有権も同時に与える。当契約に合意した国は当該ウィッチから専用機を取り上げない・研究しない事。例えそれが当該ウィッチの合意があったとしてもである。
1、2はいわずもがな統合戦闘航空団の早期設立を促す狙いである。3は国際連合の創立・・・から地球連邦の樹立へ段階的にもっていくのが目的である。4は、強力な機体を相応しい者に与える為、そして危険な輩に技術を漏洩させない為である。後々になって贈与する際に面倒な手続きをするのが面倒くさいからというのも理由の一つである。当然どの国の視察団の人達も最初は難色を示したが、セクシー・アイを久々に使って屈服させた。この契約を交わせただけでなく、他にも色々収穫があった。マロニーとスパーツはブリタニア空軍、リベリオン空軍の後々のトップとなること間違いない存在だし、ウーデットとガーランドもカールスラント空軍最高幹部への昇格間違いない者達だ。今のうちに取り込めたのは幸いである。
横須賀
「中将昇進おめでとうございますラウ。」
「君も昇進おめでとうアンジェラ技術中佐。そういえば一つ君に提案があるんだがね。」
「?」
「海軍兵学校を一緒に受験してみないかね?この前のティターンズの会合で海軍の皆さんから言われたのだよ。技術士官では権限・昇進が制限されるからそれを取り払う為にも、是非受験すべきだ・・・とね。」
「我々ならその気になれば合格は出来るが・・・良いのか?海軍兵学校は陸軍士官学校と違って外国人あるいはそれに準ずる者は入学できないはずだが?」
「それなら先月私が取り払わせた。」
「・・・なら入るか。」
「そう言ってくれるとわかっていたから海軍兵学校に既に受験の申請をしておいた。兵学校関係者の皆さんいわく君はともかく私がこのまま受験・入学すると混乱が生じる上、常時貞操の危機に晒される危険を鑑み偽名を兵学校で使うようにと言ってきた。」
「どうするのだラウ?」
「学校ではフル・フロンタルと名乗るつもりだ。仮面もこの赤い目の新型を使うから私とはバレないだろう。」 執務机から立つ
「どこへ行くんだ?」
「宮藤家に行ってくる。宮藤軍医少佐・・・じゃない清佳さんが美味しい鯖の塩焼きを作ってくれるらしいからご馳走になってくる。」
「・・・その真意はわかってるのだろうな?」
「清佳さんは娘の芳佳を私にくっつけようとしている・・・君はそう予測しているのだね?」
「他に何があるというのだ?できることなら貴方を他の女に渡したくはないという私の心情を理解してもらいたい。」
「だが私はニュータイプの所有物。君や醇子さん、そして芳佳を含む他の3人のニュータイプと共にあらなければならないのだよ。そしてニュータイプを育てなければ私の計画に未来はない。それにニュータイプは強く広い心を持たなければならない。でなければ人を導くことはできない。アンジェラ、君は余りに嫉妬深すぎる。他のニュータイプにも寛大になりたまえ。それに君にはファースト・ニュータイプとして敬意を表して君の身の回りの世話を全て私がやってるじゃないか?それで勘弁してほしいんだが?」
「・・・そうだな。欲張ってすまない。」
「お祖母ちゃん、今日クルーゼさんが来るって本当?」
「お父さんと一緒に帰ってくるようじゃ。ご飯作るの手伝ってくれ芳佳。」
「はーい。」
「清佳、鯖は焼けたかい?」
「もう少しで焼けるわ母さん。」
後にラウ・ル・クルーゼのパートナーの中で最強のニュータイプとなる宮藤芳佳。1938年頃の彼女はまだ8歳であった。それから約20年後、彼女はMSで空を駆けるだろう。“扶桑皇国最高戦力”大将〈白獣〉として。
次作予告
時は1944年。特命を受けて坂本美緒中佐が宮藤芳佳を海軍に招く為に横須賀へ赴く。軍への入隊は躊躇するが、ひとまず父とクルーゼに会う為空母赤城に乗り込む芳佳。そして原作通り赤城に襲い掛かる大型ネウロイ達。たくさんの人達の危機を前に芳佳はクルーゼから貰ったMS《ツバサ》で人々を護らんと飛び立つ。
「宮藤芳佳。ガンダム、行きます!」
新シリーズ「STRIKEWITCHES RELOADED」近日公開。
今作は今回で終わりです。今作に不満を感じた方も多かったかもしれませんが、はじめてですのでどうかご容赦を・・・
そして近々新作を投入予定です。今作の反省点を鑑みてもっと上手く書けるよう頑張ります。どうぞお楽しみに!