STRIKEWITCHES ZERO THE ORIGIN 作:アレクサンデル・G・ゴリアス上級大将
U.C. 0007 地球連邦宇宙軍実戦部隊総司令部
月面基地リヒトホーフェン
「ねぇねぇ宮藤~ご飯まだ~?」
「ちょっと待って下さいハルトマンさん。唐揚げは今ナージャちゃんが揚げてますからもう少しで出せます。」
「ハルトマン君、君はもう少し待つという事ができるようになりたまえ。だからせっかく准将になったのに昇進できないまま7年たってしまうのでしょう。」
「むぅーーっ(机に突っ伏す)。」
「ラウさん、皿をもう一枚下さい。哨戒任務を終えて帰ってくるバルクホルンさんの分を取り分けたいんです。」
「わかったよ芳佳。」
「お母さ~ん。」
「どうしたの杏佳?」
「お父さんから仮面借りれたの~。どう?似合う?」
「お父さん同様格好良いよ~杏佳。」 ナデナデ
「えへへ~。」
「・・・ふむ。」
「どうしたのラウちゃん?」
「いや何、杏佳に私が海軍兵学校生時代に使っていた仮面をあげようかとふと考えていたのだよハルトマン君。」
「あーあの目のところが赤い趣味悪いやつ?」
「趣味悪いなんて言わないで欲しいのだがね。」
「まぁそれは置いといてだけどさ・・・ラウちゃんは杏佳ちゃんをどうするつもりなのさ?」
「それは杏佳が決める事だよハルトマン君。私や芳佳が口出しすべき事ではない。まぁ間違いないのは杏佳がどう生きようと私は賛同するのみだということだけだろうがね。フフッ。」
「私としては軍人になって欲しくないんだけどね~。杏佳ちゃん見たところニュータイプだし。しかも感受性結構高いし。高すぎる感受性も考えものだよ?妹雁淵が一時期精神が不安定になってめんどくさい事態になった前の件は忘れてないでしょうラウちゃん?」
「大丈夫だよハルトマン君。杏佳は芳佳の子だ。もし軍人になっても最強のニュータイプの精神が受け継がれている以上、まずい事態にはならんだろうさ。」
「帰ったぞ~。」
「おかえり~トゥルーデ~。」
「おかえりなさいバルクホルンさん。」
「バルクホルン伯母さんお帰りなさ~い。」
「ご苦労でした姉さん。報告書は明後日までに提出して下さい。ひとまず今は芳佳の晩ご飯を一緒に食べようじゃないか?」
「了解した。」
「「「いただきます。」」」
「はぁ・・・ヨハンナ早く帰って来ねぇかなぁ。」
「ポポワ君、ヨハンナちゃん率いる第5艦隊が帰ってくるのは明日だからもう少し待っていたまえ。」
「へいへい。」
「弟よ。」
「何だね姉さん。」
「ヨハンナに今回特殊任務を与えたようだが一体何をさせているんだ?」
「君は虫眼鏡で太陽光を集めて一点に集中して照射するとどうなるか知っているかね?」
「焦点が焼かれるだろう。そんな事小学生でも知ってるぞ?」
「要はそれをかなり拡大した武器システム〈ソーラ・システム〉を、敵拠点である“ソロモン”に照射しようというわけだ。仕事の話はここまでだ。早く食べないとせっかくの芳佳のご飯が冷えてしまうよ。」
「了解した。」
「ありがとう芳佳。今日もお疲れ様。」
「はい。」
「杏佳はもう寝たのかな?」
「・・・」
「どうしたんだね?顔が赤いが。」
「杏佳が、寝る時に私にお願いをしてきたんです。」
「どんな願いかね?」
「弟か妹が欲しいって。」 クルーゼを押し倒す
「何だね?したいならそう言えば良いじゃないかね?」
「あくまで杏佳のお願いを聞くだけです。他意はありません。」
「素直じゃない上に強引だね。」
「嫌ですかこんな私は?」
「いいや。むしろ大歓迎だよ芳佳。」
「今夜は激しくなりますよラウさん?」
「望むところ。」
こうして夜は更けていくのであった。
未来編を少し書いてみました。