STRIKEWITCHES ZERO THE ORIGIN 作:アレクサンデル・G・ゴリアス上級大将
はい~どうもこんばんは~クルーゼでございます~。ゑ?カズ〇ラの真似すんなだって?いいじゃんか前世で私は彼のファンだったんだから。まぁその件は置くとして、私は今ヒスパニア王国の首都マドリードにいます。宮藤博士も一緒です。ティターンズに加入してもらった上でガリア国立魔法研究所を辞してもらいました。あとは船で安全な扶桑本国へ私より一足早く帰国させ、わが社の工場のひとつを任せるだけの簡単なお仕事です。
「・・・ という次第です。このまま博士には横須賀にあるクルーゼ・エレクトロニクス第一分工場“スウィートウォーター”の工場長に就任していただきます。資金面では私が、技術面では陸海軍技術将校及び各財閥の精鋭技術者が、生活面においてはご家族があなたを補助します。スウィートウォーターには既に私が発案したほぼ全てのアイデアの設計図が置かれていますし、ご家族には事情を説明した手紙を送ってあります。これで全ての手筈が整いました。我がクルーゼ・エレクトロニクスは今後20年、あなたを不満足に陥らせないことを保障します。」
「 ありがとうございます総帥。作るには最高の環境を、しかも家族の近くに作ってくださったこと感謝に堪えません。これで娘孝行ができます。」
「 すべては計画の為。感謝していただく必要はありません。それより早くパエリアをいただきましょう。冷めてしまってはどれほど美味な料理も美味しくなくなります。」
ちなみに雇用条件として最低でも収入と支出を相殺させること、娘さんが興味を持ったならMS・ストライカーユニットに乗せてあげることを条件に入れておきました。あの予知夢が正しければ宮藤芳佳はニュータイプのはず。MSに慣れさせておくに損はない。どんな予知夢を見たかだって?8年後の原作開始時(赤城の危機)に彼女が乗っていたのがストライカーユニットではなくMSしかも私が状況が落ち着いたら作ろうと考えていたあのMSだったからだ。彼女はまだ4歳だったはず。ティターンズに加入させるのは原作開始後でいいだろう。打つべき手を打った。後は攻撃命令を待つのみ。
一週間後 マドリード郊外
「 マスター、軍令部から出撃命令です。それと追伸が。」
「 何と言ってきたんだいアデス?」
「 (義勇軍を派遣したカールスラント・ロマーニャ両政府、そしてヒスパニア政府に我が国からの義勇軍派遣を通告した際〈1名のみ〉を強調しておきました。思う存分暴れていいですよ)とのことです。」
「 そうか、では期待に応えるとしよう。行こうフリーダム!」
腕輪に待機状態だったフリーダムが装着される。
「 PS 装甲起動。」 ウィーン
「では行くとしよう。アデス、バックアップは任せたよ。」
「御意。」
「 ラウ・ル・クルーゼだ。フリーダム、出るぞ!」
数日後 カールスラント義勇軍「コンドル軍団」司令部
「 アドルフィーネ・ガーランド中尉、参りました。」
「 同じくヴィルヘルミーナ・フォン・トーマ中佐、参りました。」
「 おぉご苦労。ひとまずかけたまえ。」
「はっ。 してシュペルレ准将、小官とガーランド中尉をお呼びになった理由をお伺いしたい。」
「 ひとまずこれを見てくれたまえ。」
「 (カールスラント政府に通告する。我が扶桑皇国も貴国同様ヒスパニアの現状を大いに憂い、海軍から義勇軍として特務実験航空団のウィッチが1名のみ参加する。ただし侮ることなかれ。このウィッチとストライカーユニットは通常にあらず)ですか。これは一体?」
「 我が国の駐扶大使宛に扶桑がよこしてきた通告だ。情報によれば我が国同様に義勇軍を出しているロマーニャ、そして当事国のヒスパニアにも同様の通告を出している。本来の私なら(扶桑はやる気あるのか )とばかりにこの紙をビリビリに破り捨てるところだが、最後の一文が気になってね。陸空軍の現場指揮官たる君達に相談しようと思ったのだよ。」
「 (通常にあらず)この意味は一体何なのでしょう?」
「 私が推察するに、扶桑はモビルスーツを実戦投入したいのではないでしょうか?」
「「モビルスーツ?」」
~ガーランド中尉、MSについて説明中~
「 ほう。そのようなストライカーユニットがあるとは・・・。」
「 もしそのような化け物じみたストライカーユニットが今回投入されたら・・・」
「 はい。もう我々の出番はなくなるでしょう。」
バタン
「た た 大変です!!」
「ノック位せんかボニン少尉!!」
「 はっ。申し訳ありませんシュペルレ准将。」
「 それはそうとボニン君、君がそこまで慌てているということはよほどのことだ。何があったんだい?」
「 はいガーランド中尉。ウルドゥニャ市周辺に200を超える航空型怪異が発生。現在ロスマン隊が迎撃中ですが、全滅するのは時間の問題です。航空ウィッチ全力出撃を命令してください。」
いや~またえげつない量湧いたなこりゃ~まぁ未来俯瞰でわかってたからいいが。それはそうと・・・
「 大丈夫ですかララサーバルさん?いきなり実戦で申し訳ありません。」
「大丈夫です。問題ありません。」
まさかひとりぼっちになってネウロイ共に追われていた女の子を助けたらまさかのララサーバル中尉だったという・・・まあこれも分かってたからしかるべき措置を取った。まず扶桑海軍への民間協力者として迎え入れ、その上でプロヴィデンスを与えた。彼女はニュータイプなので難なくMSを扱えるだろう。ちなみに彼女の家族は原作ではどうだったかは分からないが、他のほとんどのウルドゥニャ市民同様蒸発したという。おそらく陸戦型のクソッタレ共にやられたのだろう。そして命からがら逃げてきたところを私が保護し、復讐に力を貸す代わりに協力してもらうという取引を彼女として今に至る。
「 ひとまず目の前の航空型を撃滅し、然る後あなたの故郷を侵す輩を叩きます。よろしいですね?」
「わかりました。」
「では・・・こちら扶桑皇国ヒスパニア支援義勇軍ラウ・ル・クルーゼ海軍技術小佐である。ウルドゥニャ市周辺空域に展開するカールスラント空軍の航空ウィッチは応答せよ。」
「こちら・・・ザザッ・・・コンドル軍団・・ザザザッ・・・ロスマン軍曹です。」
「 直ちに現空域より離脱せよ。貴官等を援護する。以上通信終わり。」 ブチッ
「・・・ではお願いしますララサーバルさん。」
「了解。」
圧倒的じゃないか我が軍(2名のみ)は・・・こちとらハイマットフルバースト5回で済んだ。ララサーバルさんも15分で全ての敵を落とした。脇からそれを見ていたロスマン教官殿やガーランド中尉達は口をあんぐりさせて我々を見ていた。そしてなんだかんだ一週間後・・・
「 少佐は結局何機落とされましたか?私は121機です。」
「 150機です。」
「 航空型のみでですか?私は陸戦型も含めていますが。」
「 陸戦型を含めた場合240機です。本当に申し訳ない。」
「 何を謝ってるんです?」
「 あなたの復讐を完遂させてあげるつもりが、半ば私の一人芝居になってしまったことについて謝罪しているのです。」
「“奴等は一匹残らずヒスパニアから駆逐された” この結果だけで私にとっては十分です。」
「 そうおっしゃっていただけるとありがたい。それはそうと、ララサーバルさん。今後どう生きていくおつもりで?」
「 ロマーニャが募集をかけている外人部隊へ参加したいと思っています。」
「 そうですか・・・ララサーバルさん、あなたに一つ提案があります。」
「?」
「 わが故郷扶桑皇国には MS に乗りうる強力なウィッチがたくさんいます。しかし練度が低く実戦経験もない。戦えるのは私だけ。そんな中であなたが我が国へ来ればあなたの価値は外人部隊に入るよりもはるかに高くなるでしょう。私が軍へ便宜を図りますし、国籍・衣食住は私が用意します。従来のウィッチの倍以上のお給料とその他あなたが望むものは何でも用意しますですので、ぜひ我が国へ来ていただきたい。」
「 三つ条件をつけたいのですがよろしいでしょうか?」
「何なりと。」
「 一つ、飯は毎日小佐が作って下さい。 少佐のおいしい料理が食べられるなら私は小佐にどこまでもついていく。」
「構いませんよ。」
「 二つ、姓ではなく名で呼んで下さい。」
「わかりましたアンジェラ。」
「 三つ、毎日寝るときに少佐には私の抱き枕になってもらいます。」
「 また難儀な条件を・・・別に構いませんがなぜそのような条件を?」
「 少佐の匂いが祖父に似ているからです。なぜわずか7歳の小佐がこんな匂いを発することができるのか疑問ですが。この匂いを嗅ぐとなぜか落ち着ける。」
「( うっわ前世の秘密がばれたかと思ったわ~ヒヤヒヤする~) まあいいでしょう。ひとまず契約成立です。行きましょうアンジェラ。」
「はい。」
この三つめの条件のせいで、原作では仲の良かったアンジェラと竹井醇子が、この物語ではクルーゼを巡ってキャットファイトする仲になってしまうのだが、予知夢を見れるクルーゼですら知り得なかった。
ヒスパニア救援任務を終え舞鶴に帰還したクルーゼ。大佐に昇進し、向かうは講導館。人事を通達するのと同時に北郷部隊のメンバーと交流を図るためである。そして世界最強のウィッチと扶桑最強のウィッチ、そして軍神が道場で対峙する。
次回、STRIKEWITCHES THEORIGIN 第4話 「誕生!蒼翼の妖精(後編)」 君は刻の涙を見る。