STRIKEWITCHES ZERO THE ORIGIN 作:アレクサンデル・G・ゴリアス上級大将
私ラウ・ル・クルーゼは今、夢の中で驚愕していた。今夜は珍しく予知夢を見なかったので、要らない予知夢の記憶や神様から授かった知識の中で必要ない危険物(ソーラ・レイ、ジェネシスその他 NBC 兵器など)の設計図を削除するための整理を行っていたらとんでもない情報を発見したのだ。
《 君が前世でファンだったウィッチたちは必ず全員ニュータイプになるよ。しかも君に対して好意を持つ上少々ヤンデレ化するから火傷しないように気をつけてね by神様》
ご忠告どうも。刺されたりするのかな私は?まぁヘラクレス並みの戦闘続行スキルを持つ私だ、死にはしないと思うが・・・。
「 起きてください少佐。もう間もなく舞鶴に到着します。」
「 ありがとうアンジェラ。扶桑語はもう大丈夫ですか?」
「はい。“大方”。」
「よろしい。」
ニュータイプは頭も良いらしいな。私にとっても勉強になった。
そして一週間後
「 総帥、ヒスパニアの件お疲れ様でした。 陛下が(此度の功績に対し大佐への特進と功四級金鵄勲章の授与、終身の貴族院議員への勅任を以て応える。来月の授与式に出席せよ)とのことです。」
「 ありがとうございます岡田総理。必ず出席しますよ。」
「 それはそうと・・・ついに総帥にも春が来ましたかな?」
「 どういう意味です古田司令長官?」
「 ララサーバル殿のことです。彼女のあなたを見る目が普通ではありませんでした。あれは恋する乙女の目です。総帥もまんざらでもないのでしょうし、いっその事早くデキちゃってください。我らは総帥の夢の実現も願っていますが、それと同じ位総帥が人並みに幸せに生きられることも願っているのですから。」
「 私は“結果”です。それにふさわしい役回りを演じる・・・それだけです。彼女が私を求めたなら与えるだけのこと。」
「 古田君、 総帥が頑固なのは君だってわかっているだろう?そっち方面に関しては総帥に口出しは無用だ。」
「はっ。申し訳ありません。」
「 それはそうと総帥は来月には技術士官といえど大佐に昇進なさるのでしたな。副官はどうされるんです?」
「 副官は必要ありません。しかし技術方面の助手ということでララサーバル嬢を手元に置いておきたいので米内大臣、彼女を技術少尉か中尉に任じた上で私の元へ配属してください。」
「 わかりました。そのように計らいましょう。」
「 では今回はここまでとしますお疲れ様でした。あっ 申し訳ありませんが今回も北郷少将と竹井少将は残ってください。」
「 ・・・でお二方揃いに揃ってお酒の飲み過ぎで肝炎にかかって療養に専念していたから説得どころかティターンズの話すら彼女らにできていないと?」
「「 面目次第もございません。」」
「 仕方ありません。私自ら出向きましょう。その代わりお二方もついてきてください。」
「「はっ。」」
1ヶ月後 舞鶴 講導館
「北郷先生。」
「なんだい醇ちゃん?」
「 みんなを整列させていますけれども誰か偉い人でも来るんですか?」
「 我が講道館の師範である私の母が、君のお祖母ちゃんともう一人軍の高官を連れてくるからみんなを並ばせたんだ。」
「(お祖母ちゃんはともかく、軍の高官って誰なんだろう?)」
ブーーーン キーッ
「来たみたいだ。」
ガチャ
「諸君おはよう。」
「「「「おはようございます師範殿!!」」」」
「皆おはよう。」
「「「「おはようございます竹井少将殿!!」」」」
「 今日久々に戻ってきたのは他でもない。君達北郷部隊の上官とな新たなるウィッチを紹介するため、そしてその新たなウィッチが諸君を統率するに足る力量を持っていることを証明するため戻ってきた。彼が諸君をより良き明日へ導いてくれることを私は確信している。だから、諸君も安心して彼に命を預けてもらいたい。」
「「「「(彼?)」」」」
ガチャ バタン
「 初めまして皆さん!私はラウ・ル・クルーゼ海軍技術大佐。今度皆さんが配属される陸海軍共同ウィッチ部隊〈特務実験航空団〉司令を務めます。年齢は7歳、身長175 センチ、 好物は寒ブリ。扶桑皇国史上最年少かつ特例勅任での終身貴族院議員。功四級金鵄勲章受章。クルーゼ伯爵家三代目当主。クルーゼ工業三代目社長。そして男でありながら魔法力を持つ存在です。何か質問は?」
「 いやいやいや総帥、そんないきなり機関銃のごとくまくしたてられて質問が浮かぶはずがないでしょう。」
~ 北郷少将、クルーゼの自己紹介を補足説明中 ~
「・・・ というわけだ。指揮に必要な最低限の知識は私と竹井少将そして米内大将閣下の3人がかりで教えたから問題ない。問題は戦えるか否かだが・・・剣で実際に証明してみせよう。若本君。」
「はい!」
「 彼と一戦やってみたまえ。固有魔法を使って本気でね。」
10分後
「オラァ!!」 パン
「グッ!」
「オラオラまだまだぁ!いくぜーっ!」 パン ガン ダン
「お祖母様。」
「どうした醇子?」
「大佐押されてますが大丈夫でしょうか?」
「 よく見なさい醇子。彼は今魔法力を展開してるかい?」
「 いいえ。でも魔法力なしにどうやって徹子ちゃんの攻撃をかわしたり防いだりできるんですか?普通できませんよ。」
「 彼は今若本君の攻撃・防御の方の情報を若本君自身の動きから貰い、最適な反撃方法を頭で検討中なのだよ。見ているのだ。もう少しで彼が勝つよ。」
「オラァ! 防いでばっかじゃこの俺には勝てねえぜ?」 ガ
「・・・全攻防パターン把握、最適な反撃解は・・・こうだ。」
パン パン ガン ドン
「何ぃ!?」
パァーーン
「痛っ!」
「 一本。勝負あり!勝者、ラウ・ル・クルーゼ。」
「 クソッ!どんな魔法を使いやがったこの仮面野郎!」
「 私は仮にも大佐なのだがね・・・若本さん、私は魔法力も展開していないしましてや固有魔法も使ってはいない。ただ君が北郷小佐から学んだ剣技の型の情報を馬鹿正直に流してくれるから隙を見つけ出して反撃した・・・それだけのこと。今回使った型はもう私には通用しないからそのつもりで。」
「 畜生!」 ガン
「 次の試合、総帥はこの専用の竹刀をお使いください。」
「何ですかこれは?」
「 私と北郷少将で手作りした今年の総帥の誕生日の贈り物の前払いです。」
竹井少将が細長い袋を開けると、そこには二振りの竹刀があった。だが柄の端がラケルタ・ビームサーベルの端みたいになっていた。
「 アンビデクストラス・ハルバードにできる竹刀ですか・・・。」
「 これで総帥も本気で戦えますぞ?」
「お気遣い感謝します。」
北郷小佐サイド 作戦会議中(ヒソヒソ声で)
「・・・しかし若がやられるとはね。」
「 でも徹子を倒すのに10分もかかっています。先生なら・・・。」
「 いや坂本、彼はヨーロッパで“蒼翼の妖精”だとか“1秒で達成されたエース”とか呼ばれている化け物だ。それにあの言い方からして講導館剣術の型は全て見切られているだろうね・・・このままでは私に勝ち目はない。」
「 先生が弱気になってどうすんだ!!」
「若・・・。」
「 こうなっちまったら一か八か先生の情報を与えずに済む短期決戦でやるしかねぇだろ?そしていざって時は先生の固有魔法、〈倍速化〉で攻撃すりゃ奴には勝てるぜ?」
「 うん、じゃあそうしようかね。(彼の固有魔法がわからないのがちょっと怖いところだがやるしかない)」
バン ガン ドン
「(よし、ここだ!)倍速化!」 ヒュン
「・・・。」
「(取った!!)」
「タイムアルター:・・・。」
「?」
「スクエアアクセル!!」 カァン
パァーン
「 一本。勝負あり!勝者、ラウ・ル・クルーゼ。」
「・・・ それで、ここまでやって私を上官として認めない人は手を上げてください。」
シーン
「よろしい。」
ってゆうか今日やっと長年の疑問が解けた。衛宮の固有時制御が何で私の固有魔法に入っているのかと思えば・・・北郷少佐の固有魔法の上位互換だったわけね納得。
「 まもなく正式な辞令が皆さんに発せられます。陸軍の飛行第1戦隊との共同任務となりますので仲良くやってください。」
ついに始動したクルーゼ隊。産声を上げるドゴス・ギア。動き出す MS たち。そんな中、扶桑本土を攻撃せんとやってきた航空型ネウロイの群れ。 奴らに対しドゴス・ギアは一発のミサイルを発射する。
次回、STRIKEWITCHES THEORIGIN 第5話 「 よく見ろネウロイ、そしてウィッチ諸君。これが戦争だ。」 君は刻の涙を見る。
北郷小佐の固有魔法はオリジナルです。