ギムの街とロデニウス沖での戦闘に勝利した日本皇国軍は中央歴1639年5月2日、第七機甲師団と第一機動旅団がギムの街への集結を完了、翌3日の午前7時00分 戦車部隊を先頭にロウリア王国首都へ向け進軍を開始する。
同時刻、アメリカ合衆国海兵隊第三海兵師団を乗せた揚陸艦6隻を伴う合衆国海軍第七艦隊もロウリア王国首都近海を目指し侵攻開始。
数時間後、日本皇国陸軍侵攻部隊、クワ・トイネへ向け進軍中のロウリア主力軍と戦闘を開始、ワイバーンに関しては日本皇国第二艦隊に属する空母部隊の航続可能距離であったことから、空母部隊が航空支援を実施、ワイバーン部隊は航空支援到着後数分で全滅した。
この時の損害、戦車1両のセンサーが破損するに留まる。
そして、皇国陸軍侵攻部隊の最初の犠牲となったのは、ロウリア王国東部諸侯団であった。
本隊よりやや先行していた為に、最初に日本皇国陸軍侵攻部隊と遭遇することとなるが、彼らが侵攻部隊を視認する頃には、侵攻部隊は既に攻撃体制を整え終わっており、彼らは第七師団の誇る砲火力を諸に浴びる事となってしまう。
ロウリア王国東部諸侯団を束ねるジューンフィルア伯爵は、進軍中に遭遇した集団から何やら爆発した様な音と煙が出た事に驚いた。
「な、なんだアレは?勝手に爆発し……っ!!?」
彼が言葉を言い終わる前にそれは始まった。
ジューンフィルアの率いるロウリア王国東部諸侯団に、大量の砲弾が降り注ぎ、地面を兵士ごと耕していく。
ものの数分で三分の二の兵が吹き飛ばされ、ジューンフィリアは混乱と驚愕により、取り乱す。
「……な……な……なんなんだこれはぁ!!いったい何がッ!!!?」
しかし、それもすぐに強制的に止められる。
ジューンフィリアのいた場所に砲弾が直撃し、彼は何が起きたのか知る事すら出来ずに吹き飛ばされ、肉片へと変わってしまう。
十数分の砲撃によりロウリア王国東部諸侯団はほぼ壊滅、残りは戦意を失い恐慌状態となり逃走又は降伏した。
ロウリア王国クワ・トイネ征伐隊東部諸侯団所属、ワイバーン小隊 竜騎士ムーラは、上空からその光景をまざまざと見せつけられ、恐怖した。
「全・・・・・滅?」
そんなバカな・・・と続けようとした声が出ない。
グワァッ!グワァッ!と相棒のワイバーンが警戒の鳴き声を発する。
ワイバーンは東の方向を見ている。
バタバタバタ・・・微かな音、空気を叩く音が微かに聞こえる。
ムーラは目を凝らす。
竜騎士の視力は抜群に良いのだ。
そこには竜とは明らかに違うナニかがいた。
「あ、あの竜はなんだ!?」
そう叫ぶのもつかの間、そのナニかから火の塊の様なものが撃ち出される。
「導力火炎弾か!」
遠い・・・そして速い!自分のワイバーンの導力火炎弾よりも遥かに射程距離は長い。
これほどまでに遠いとは、ワイバーンロードをも凌駕しているかもしれない。
しかし・・。
ムーラは飛び立つ。いくら遠くから速い攻撃を受けても、気付いていれば避けることができる。こういった攻撃は、不意打ちでこそ効果がある。
敵の目は悪いようだ…そう思った。
「!!!ついてくる!!!」
敵の火炎弾は曲がって自分についてくる。
「うわぁぁぁっぁぁぁ」
全力で飛び立ち、ワイバーンで後ろに付かれた時の戦術、ジグザグ飛行を行うが敵の火炎弾は、その度向きを変える。
そんな攻撃は見たことも聞いたことも無い。
「導力火炎弾がついてくる!!」
ムーラは魔通信具に必死に向かって叫ぶ。
「ち・・・ちくしょう」
顔に叩きつけられる合成風、死の予感、脳の中を様々な思考が廻る。
(「いってらっしゃい」妻は、戦に行く時、笑顔で送り出してくれた。「ほら、お父さんにいってらっしゃいは?」「あっ、あっ」1歳になったばかりの娘が笑顔で抱きついてくる。「これ・・・お守り、持っていって」良く解らない軽い金属製の物体を渡された。いつもお守りとして腰に着けている。)
「死んで・・・たまるかぁぁあ!!!!」
急上昇、導力火炎弾は、やはり軌道修正し、自分に向かってくる。
急降下・・・で回避しようとすると腰に着けた妻からもらった大切なお守りが外れた。
火炎弾が迫る。
ドォーン!!!!!!!!
ムーラの後ろで火炎弾が何故か爆発した。
しかし、あまりに至近距離であり、ワイバーンは負傷し、ムーラも傷を負う。
落下していくのをムーラは感じた。
ムーラは、もうダメか…と妻に心の中で生きて帰れないことを詫びた。
だが、地面にぶつかる直前に一瞬だけ浮遊感を感じる。
その直後にムーラは地面に投げ出されるが、不思議なことに意識はあった。
相棒のワイバーンが最後の力を振り絞りムーラを救ったのである。
ムーラはなんとか立ち上がると既に事切れている相棒へと近づいて、縋り付く様に抱きしめ、ありがとうと相棒へと感謝を伝える。
その後、ムーラは日本皇国陸軍部隊に発見され拘束、負傷していた為治療を受けることとなる。
そして、更に1時間後、ロウリア王国のクワ・トイネ侵攻軍の主力部隊と日本皇国陸軍部隊との戦闘が始まった。
日本皇国陸軍は砲兵による圧倒的な砲火力で主力部隊に大打撃を与える。
主力軍を指揮する将軍パンドールはこの攻撃に何らかの対応すら出来ずに部隊ごと吹き飛ばされてしまう。
彼は後にこう語る。
【あの時は確実に死んだと思った。私の前にいた兵がクッションとなり、奇跡的に生き残った様だ……もう、あんな体験は嫌だ…】
それ程までに強烈な砲火に曝され、主力軍も呆気なく壊滅し、日本皇国陸軍ロウリア侵攻部隊は、補給と小休止を挟みながら、道中の妨害などをあっさりと文字通り吹き飛ばし、翌日には首都へと迫るのだった…。
日本皇国陸軍侵攻部隊がロウリア王国首都へ迫るのと同時刻、アメリカ合衆国海兵隊は、ロウリア王国首都近海におり、沿岸部への上陸作戦を始めようとしていた。
アメリカ合衆国海軍揚陸艦 ハワイ 戦闘機も運用可能なこの艦は、ロウリアの残存船舶や航空戦力の殲滅、更に地上部隊の支援のため、今まさに戦闘機部隊の面々がブリーフィングを行なっていた。
そして、作戦概要の説明が終わる。
「異世界にきて初めての戦闘か…」
「?…びびってんのかお前?」
思わず呟いたパイロットに、隣に座る別のパイロットが茶々を入れる。
「そうなの、怖ーい、抱いて!」
「おいよせやめろ、気色悪い!」
今度は茶々を入れられたパイロットがお返しとばかりにそのパイロットに絡みつく。
腐女子が喜びそうだが、あいにくとこの場に腐女子が居るはずもなく、上官の目に睨まれ、そして目が合ってしまう。
「……何か言いたいことでも有るのかヒラー大尉」
険しい顔で問う上官に、ヒラー大尉と呼ばれたパイロットはハッキリとした口調でこう返した。
「いいえ有りません、敵のケツに早くぶち込んでやりたいだけです」
その言葉に上官は口をニヤリと歪める。
「ああ、かましてやれ、遠慮はいらんぞ!全力でやれ‼︎解散!!!」
「「イエッサー!!!」」
パイロットたちは解散後すぐに格納庫へ駆け出し、自身の乗機へと乗り込んでいく。
こうして戦闘機部隊は、上陸部隊に先駆けて出撃するのであった。
今更ですが、この世界のアメリカは史実とは色々違ってます。
というか、日本に完全なは勝利納めてないのと、対等な立場での講和の時点でだいぶ違いますが…。
それと、活動報告で挿絵募集しようかと思います。
詳しくは次回の投稿の時に後書きにて書かせていただきます。
今後登場させたい兵器第一弾 空中戦艦又は空母でどれを登場させれば良いですか?上位2つを登場させたいと思います。
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