BBB×FGO   作:warlus

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第7話

『それじゃ、一息淹れたところで、本題といこうか』

全員が紅茶を楽しみ、一息ついたところでダ・ヴィンチは本題を切り出した。

『つまるところ、我々の最終目的は魔神柱を見つけ、これを倒す事だ。その為にはまず魔力源を探すところから始めないといけない』

「そちらから位置を割り出すことは出来ないのですか?

魔力が検知できるなら大体の位置情報は出る筈では?」

ダ・ヴィンチの言葉に、マシュが疑問を投げかける。

『うん、本来ならそうなんだけどね。ところがこの街と来たら、あまりにも情報量が多すぎるんだ。

濃密な魔力濃度に加えて龍脈らしきポイントがあちこちで点在している。

とてもじゃないけど、遠くから探知ができる状態じゃない』

「つまり、現地に赴いて調査をする必要があると」

クラウスが言葉を引き継ぐと、ダ・ヴィンチはその通りと指を鳴らす。

「ならばこちらで細かな地図を用意しよう。

それに、こちらでもパターンさえ教えていただければ、探知を手伝えるかもしれない」

『おっとそれは心強いね。…ふむ、では二手に別れるとしようか。

つまり、ここで私たちと情報を分析する班と、街中を歩き回ってポイントの情報を収集する班だ。

藤丸君?君たちは行動班だ。それと、渡してある予備のデバイスをここに置いていってくれたまえ。

それでこの拠点と行動班で情報を共有できる』

スティーブンは少し考えるそぶりをした後、指示を割り振る。

「私達の行動班からはレオを出そう。彼はこの街の下町住まいだから、細かい道まで案内出来るはずだ。

行けるか、少年」

「うす」

スティーブンの問いかけに、レオは短く答える。

「それと、護衛役にビルの下で不貞腐れているザップを連れて行ってくれ。

どうしようもないチンピラだが、戦闘力は確かだ」

スティーブンが先頭になり、淡々と大雑把な方針が決まっていく。だが、それに待ったをかける声があった。

隣で様子を見ていたクラウスだ。

「待て、スティーブン。君はまず仮眠を取ってくるといい。

これで何日寝ていない?」

「…二日だが、この程度なら問題はない。頭はまだ動くさ」

「いや、ダメだ。この先大きな戦いが待ち受けているかもしれない。

君はこれから五時間の仮眠を取って来るといい」

クラウスは拒否は認めないとばかりに、じっとスティーブンを見つめる。

少しの間バツが悪そうな顔をしたスティーブンだったが、やがてハアと一つ諦めたようにため息を吐いた。

「わかった、少し眠らせて貰うよ」

そういうと、スティーブンはソファから立ち上がりフラフラと部屋から出て行った。

『いい上司じゃないか、ミスタークラウス』

「スティーブン昔からは無理をしすぎるところがある。

…さて、それではチーム分けも決まったし、行動に移すとしようか」

 

 

藤丸達は、エスカレーターを降りたところでくだを巻いていたザップと呼ばれる男と、もう一人魚人の様な相貌の男を連れ立って、大通りを目指して歩く。

歩きながら自己紹介をしつつ、藤丸とレオでカルデアについて説明をしていく。ちなみに、マシュとジークは二人でキョロキョロと辺りを見回しながら少し先を歩いている。

「ほーん、カルデアねえ」

ザップから出てきた感想はそんな曖昧なものだった。

ザップレンフロというこの男は全体的に軽薄な態度が目立つが、ライブラの戦闘員として、非常に強力な戦力なのだそうだ。

「ほーんって…もうちょっと何か無いんですか貴方は」

隣の青い皮膚の男が呆れた様な声を上げる。

彼はツェッドという名前らしい。人智を超えた技術によって作られた魚人だが、現在はライブラの一因として世界の均衡を守る為に力を振るっているらしい。

「つっても、トンチキな連中と肩を並べるのは今更だしなぁ…でも、お前らみたいなガキどもを現地に送り込む輩は初めてだがな」

葉巻を咥え、手をパンツのポケットに突っ込みながら歩くザップの姿は、見るからにチンピラのようで…というかチンピラそのものであったが、その言葉には一家言の含みがあるように藤丸には思えた。

「それは…しょうがないんです。カルデアの中でレイシフト適性があるのは俺だけだから」

藤丸が庇うように言うと、ザップは再び気に入らなそうに「ふーん」と適当に相槌を打つばかりである。

「まあ、見た目にそぐわない化け物なんざ、ここでは珍しくも無いがよ。なんだ、お前はただのガキで、目の前で目キラキラさせてる嬢ちゃんと白髪のガキはやれるんだって?」

「ちょっとザップさん、ダメっすよ彼女に粉かけたら」

レオが待ったをかけると、ザップは彼の頭をホールドして拳を額に押し付ける。

「ばーか、お前誰がケツの青いガキの尻なんざに手を出すかよ!俺が言いたいのは、戦えるのかって話だ!」

「いで、いでででで!ごめんなさい、ごめんなさいって!!」

二人のこうした行いはいつもの事なのか、ツェッドは特に気にした様子もなく、藤丸に声をかける。

「たしかに、現状傍目から見ている限りは、少し浮ついたただの観光客の様にしか見えません。

失礼ながら、いざという時は彼等は本当に戦えるのですか?」

「ええ、それはもう。ちょっとやそっとで負ける奴らじゃありませんよ」

藤丸も、そこだけは確信を以って答えることが出来た。

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