re:死んだら始まった!?喰種の異世界生活   作:リョー

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CCG


〈g-arms〉g-arms計画によって作製されたクインケ。g-arms計画とは、Qsが自らの赫包を使ってクインケを作製する計画。
〈g-arms“白幻”〉g-arms計画:第0番試作型。
           赫包:師走特等 甲赫/鱗赫/尾赫 を使用。
         ギミック:error検閲規制 error検閲規制 error検閲規制 eroor検閲規制    


死んだと思ったら生きて

 「、、、?」

 

 見知らぬ天井。

何処だろう。ここは。

もしかして此処が天国なのだろうか。しかしそれにしては豪邸っていうだけだ。

起きてから疑問符しか頭に浮んでいない。

あの時確かに死んだ筈だ。考え込んでる俺を猫耳の女の子が覗き込んだ。

 

「起きたみたいだネー。気分はどうかにゃ?」

 

猫耳。見間違いだろうか。目をゴシゴシ擦ってもう一度見るが猫耳は消えない。

 

「私が可愛すぎて信じられないのかな~?」

 

女の子はそう言い俺に絡んでくる。

 

「此処は何処でしょうか?」

 

そう言いながら体を起こそうとするが全身に激痛が走る。

 

「ダメダメ。まだ起きちゃ。此処はルグニカだけど?どうしたの?海馬やられちゃったのかな?」

 

ああ。理解した。異世界転生ってヤツかな?前に才子とトーマに薦められて(押し付けられて)読んだラノベって本に書いてあった。

 これまでsss+レート喰種になって、はたまた特等捜査官になって、暴走して殺されて、、って感じで波乱万丈の連続だったけどして流石に異世界転生はない。流石に酷い。流石に。

 

「正直に言いましょう。俺は一度、他の世界で死にました。そして目覚めたら此処に居ました。状況が掴めません。」

 

 すると女の子はちょっと待っててね、といい部屋を出た。改めて大きい部屋だなぁと思いながら部屋を見渡す。そういえば、フレームはどうなったんだろう。暴走したときに聞こえた音はフレームが折れる音だろう。

 そしてベッドの横の机を見た。フレームを発見した。

 机の上にはクインケ鋼で出来た鉄屑が無造作に置かれてた。さらにクインケが2つ立て掛けてあった。どちらとも俺の物だ。クインケをなくしたのかと思ってたが、俺の相棒があって良かった。

 何しろこのクインケは俺の赫包から出来ている。だから馴染む。そうしている内に「入るよー」と言うこえが聞こえた。

女の子は深緑の髪の美女を連れてきた。

 

「私の名はクルシュ・カルステンだ。まず貴方の名を教えてほしい」

 

そう言えば、そこの女の子にも名乗り忘れていた。

 

「俺はチカゲ・シワスです。ところで今日って何月何日でしょうか。というか俺は何故此処にいるんでしょうか」

 

そう言うと女の子が答えた。

 

「私のことはフェリスって呼んでね。フェリちゃんでも良いよ。えーとね今日は12月18日だよ。そして君は血塗れで倒れてた所をクルシュ様が見つけて此処に搬送されたんだよ。ていうか君は違う世界で死んだ、とか言っていたよね。それってどういうこと?」

 

フェリスに続いてクルシュが口を開いた。

 

「私からも質問が2つある。君は何だ?そしてそこの武器と鉄屑は何だ?」

 

「何、とは。まるで俺が人じゃないような言い方ですね。当たりですけど」

 

クルシュは一瞬だけ目を見開いたが直ぐに元の顔に戻った。

 

「まずフェリスさんの質問に答えさせて頂きます。その通りです。俺は一度他の世界で死んで居ますよ」

 

フェリスさんとクルシュさんが俺に聞こえないように話している。会話は筒抜けだが。

 

「次にクルシュさんの質問に答えさせて頂きます。俺は人ではありません。群衆に紛れて人を喰らう悪鬼、喰種です。」

 

「喰種?」

 

フェリスが首を傾げる。成る程、この世界に俺以外に喰種は居ないみたいだ。

 

「喰種とは、人を食べることでしか生きていくことができない。人とコーヒーしか口に出来ない生物です。人に良く似ていますが幾つか違う点があります。例えば、、これですね」

 

閉じていた片眼を開くと今まで雪のような色だった眼は赤黒くなっていた。俺は天然の隻眼の喰種だ。片眼を見てフェリスとクルシュは驚き、そして畏怖を顔に浮かべた。

 

「そして、そこの武器と鉄屑についてですが鉄屑については僕の力を制御していたものです。そしてそこの武器ですが、取って頂けると助かります」

 

そう言うとクルシュが取って、渡した。しかし俺から距離を取ったのは警戒の証だろう。

 

「重いなその武器」

 

「そうですか。」

 

今までどっちとも片手で使っていたが。g-arms正式名称白幻の方を持つ。

 

「これは刀ですね。ただ仕掛けがありますがそれは又の機会に」

 

次にariaの方を持ち、話し出す。

 

「これは銃というものです」

 

窓を開けてariaのボルトを引いて戻す。

そして空へとariaを向けた。クルシュ達が何をするのかと見ている。

 引き金を引くと独特な銃声が鳴り、何もない空へ銃弾は飛んでいった。

ariaはよくQバレットに間違えられるがれっきとしたクインケだ。

しかも威力は望元のハイアーマインドを越すだろう。

過去に梟の腕を一本吹き飛ばした。

ボルトを引くと空薬莢が廃莢口から飛び出した。そして2つの武器をアタッシュケースへとしまった。

 

「まぁ。こんな武器です。」

 

クルシュ達は苦笑いした。そしてクルシュさんは言った。

 

「時にシワス君、私の執事をやる気はないか?」

 

 

 

 「私の執事になれば給料もだそう。食事も毎日だす。取り敢えず食糧として私の血をあげよう。他にも損は無いようにしよう。だから私の執事になってくれないか」

 

クルシュはそう言い頭を下げた。願ったり叶ったりだ。仕事とかお金はどうしようかと思っていた。

 

「頭をあげてください。執事になります」

 

そう答えるとクルシュは微笑んだ。何故だろうか。その笑顔は脳裏に焼き付き、消えなかった。

 

「というか何故そこまでして俺を?」

 

そこだけが気掛かりだった。何故そこまでして俺を執事にしたいのか。初対面でもあるし、なにより人を喰う悪鬼の俺を。

 

「単純だ。お前が欲しいし、お前に興味がわいたからだ。悪人にも見えない。性格は問題ないし仕事もできそうだ。それに美男子は歓迎だ。悪鬼だの人喰いだのは正直さっぱりだ」

 

「あともう一つ。君は殺したい相手に自ら殺人鬼を名乗るやつを見たことあるだろうか。本当に喰いたい人間の前で、自分は人喰いだなんて言わないだろう。そういうことだ」

 

その後クルシュはナイフで指を切り、血を採った後俺に渡した。契約の証だ、と言って。

 

 

 

 クルシュさんの血を飲んで身体が回復したから庭に来ていた。

庭って言うより庭園だが。

身体の状態を確認するためだ。まず羽赫を出す。フレーム無しの赫子は捜査官時代よりずっと大きい。

 違和感をおぼえるが、その違和感も他の赫子を出している内に修正されていった。

 次にクインケを出す。動作確認をするが異常はない。

身体を動かすがいつも通りだ。体力は相変わらず人の7倍といったところだろう。

そうして素振りをしていたら一人の男が来た。

 

「貴方がこれから執事になる方でしょうか」

 

その男は強者のオーラを放っている。これほど大きな場所だとやはり腕の立つ護衛は必要なのだとう。

 

「はい。そうです。俺はチカゲ・シワスと申します。以後お見知りおきを。」

 

「申し遅れました。私はヴィルヘルム・ヴァン・アストレアと申します。ところでいきなりですが私と手合わせしませんか。察するに貴方は相当、いや私が見た人間のなかで一番強い。それに貴方は死地に生きる者の眼をしている」

 

そもそも人ではないのだが。

 

「そう言う貴方も強いでしょう。発せられる覇気が違いますね」

 

いつか感じた感覚。芳村のようだ。

 

「手合わせ、お願いします。それと気付いていますよ。フェリスさん」

 

物陰に向かって言うと案の定フェリスが出てきた。

 

「凄いね。君。私の尾行を見破るにゃんて。私としても気になるんだー。君の力」

 

「それなら丁度良いですしフェリスさんには審判をしてもらいましょうか」

 

「はいはーい。じゃあこのコインが落ちたらスタートね。魔法は無し」

 

そう言ってフェリスはコインを取りだし見せる。

そしてコインが宙へ舞い、落ちて甲高い音を響かせた。

真っ先に動いたのはヴィルヘルムさんだった。

俺は避けながら動きを観察する。

得物は普通の大きさの木刀。

俺のもつ長めの木刀じゃ相性が悪い。

そして振りが速い。

操っている本人自体もの強靭なまでに鍛えられた肉体を持っている。

そして冷静。動きが速い。有馬さん程では無いが。

さらに動きが速い癖に一撃一撃に力が込もっている。

見えた弱点は、肘、膝、股関節。

そこだけ動く時にタイムラグが生まれている。

 剣を振りおわった後に木刀の柄で肘を叩いて隙をつくって攻撃を入れるのが最適だ。

 

 

 

〈ヴィルヘルム視点〉

 ヴィルヘルムは焦っていた。

自分の攻撃が涼しい顔で避けられていることに。

しかも自分の動きが分析去れていることに。

彼は時折眼を瞑ったりするけれども、そこを突いた攻撃も全て避けられた。

要するにヴィルヘルムが抱いたのはこの男には勝てないのではないかという焦りと、生物として狩られるのではないかという焦りだ。 

 次の瞬間襲ってきたのは肘の衝撃。

やはり見抜かれていたらしい。

肘は傷めているのだ。

それにしても恐ろしい。この男は恐ろしい。

何があってこんなに強くなったのだろうか。

多分、剣聖の能力を使ったラインハルトとでも渡り合えるのだろう。

嗚呼。恐ろしい。

 

 

 

〈主人公視点〉

 1、2、3、今だ。

 三連撃の後の隙に肘を木刀の柄で叩いた。

そして大きな衝撃に身体をのけ反らせたヴィルヘルムの腹に連撃を叩き込む。

俺は腹を押さえ込んだヴィルヘルムに剣を向けた。

「降参ですか」

そう聞くとヴィルヘルムは剣を置く。

「参りました」

勝った。良いリハビリにもなった。

俺は胸から箱を取りだし、煙草を一本取ったあと火をつける。

何故か俺だけ喰種なのに煙草は吸えるようだ。普通に美味しい。喰種だから肺だって治る

 

「それでは食事会場に案内します」

 

ヴィルヘルムは俺が煙草が吸い終えた時にそう言った。

今日は12月18日。今日で20歳。

この世界に成人式はあるのだろうか。

元々の世界で真戸さんから隠れて煙草吸ってたのも今となっては良い思い出だ。

 

 

 




読んで頂き有難うございます。書いてみるとなかなか難しいですね。感想評価等宜しくお願いします。
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