「、、、?」ここは?白くて何もない。昨日の出来事は全て夢でもしかして此処が天国なのか!?白くて何もないから凄いところ感凄いよ!!
「やっと目が覚めたね。」声が聞こえた。その方向へと向く。そこにいたのは白い竜。馬鹿デカくて正直言うと怖い。
「俺はドラン。君は千景だね。」
「ああ。そうだ。お前は何だ?」梟を前にしたときより怖い。何なんだ?コイツは。
「一言で言うと竜だ。ただ分類としては精霊のうちに入る。」竜?精霊?俺の迎えに来たのか?でも何で神じゃないんだよ。不安になるだろ!!
「ん?君は死んだわけじゃないよ。」心の中も読めるとか、プライバシーの侵害だわ。
「ねぇ、君。俺と契約を結ばないかい?俺と契約を結べば君を守ろう。今君は面倒くさい呪いがかかっている。それは一生解けないだろう。」契約多いな。今度は俺が主人ってか。
「それはどんな呪いだ?」
「未来選択。自分の行動が未来に繋がる。行動によって未来が変わり、悪い選択をした場合その日の夜に予知夢をみる。予知夢は絶対であり、未来を変えることは基本出来ない。」
「まぁ、自分の行動が駄目だった場合訪れるのは悲劇で、それを悲劇が起こる前に知ることができるのに、何も出来ない。って感じだね。」もし、悲劇で大切な誰かが死んだら、それを知っているのに自分が何も出来ないなら、、、。イカれた呪いだ。俺への罰なのだろうか。人を沢山殺した癖に違う世界で和気藹々と暮らしていこうとする俺への罰なのだろうか。
「でも
「あー、それは未来が変わるほどの問題を殺した場合と、他人、若しくは自分の大切なものを対価として払った場合。大切なものの基準についてはかかれてないね。」嫌な呪いだ。
「で、どうするの?契約を結ぶの?結んだら微精霊操れるし、全ての竜に好かれるよ?あと俺に乗って空の旅出来るし、呪いについての知恵も貸すよ?どうするの?」結んでデメリットはないって感じか。それに面白い奴だな。信頼も出来そうだし、一緒に居て退屈しなさそうだ。
「契約、受け入れた。」そう言うとドランは嬉しそうに笑った。
「契約するに当たって条件を決めよう。これは主人の意見は考えずに精霊が決めるものだから文句は言わないでよ?」そう言うと少しの間考えたあと、こっちを向いた。
「契約条件 其の壱、互いを信頼する。以上!!」いや。そんなドヤ顔でこんなこと言われても、、、。
「それじゃあ契約完了ね。起きたらまぁまぁ大きい宝石がての中にあると思うけどそれ、俺の寝床みたいなやつだから。売り飛ばしたり、無くしたりしないでよ。それじゃあ現実で会いましょうー。」
白い空間が遠く成っていって、、、
「起きて!!チカゲー!!」二回目の天井、男なのに甲高い声。ああ、戻ってきたんだ。フェリスが何処か安心した様子のチカゲをみて心配している。昨日本人の口からはっきりと男だと聞いたが女の子にしか見えない。ふと右手の中に硬い感触を感じる。見てみればそれは白く輝く宝石。これがドランの入っている宝石かぁ。取り敢えず仕事をクルシュ様から聞きつつ、精霊と契約したことを報告しに行こう、、、、って道がわかんねぇぇぇぇ!!!!!内心おもいっきり叫ぶ。周りにひとは居ないわけ??キョロキョロと見渡してみるが誰もいない、、ように見えた。
「どうしたの?チカゲ♪」それは駄目だ。落ちてしまう。
「あ、そうだ。クルシュ様から服預かってた。執事用の服だって。」見てみればスーツだった。ヴィルヘルムさんは燕尾服だったけど燕尾服が劇的に似合わない俺はスーツに成っていた。フェリスから服を受け取ったあとベッドの周りにあるカーテンを閉めようとするがそれをフェリスがとめる。
「ん?どうしたの?フェリちゃんは男だよ?カーテン閉めなくてもいいよ?」ちょっ、ほんとマジで止めて。鎮まれ俺の性剣セクスカリバーァァ!!!
「あ、もしかしてやらしいことを考えて股間が「あーあーあーあー」しているのかな?」良からぬ発言があったから即席テロップをいれつつカーテンを閉める。カーテンの奥から、
「クルシュ様には言わないでおいてあがるから安心してーーー」今の一言で安心出来なくなったよ!!
そうして無事(嘘)に着替え終わってフェリスに案内されてクルシュ様の部屋へ向かう。ドランの寝床は実はネックレスになっていたらしく首から提げることにした。
「ブウッッッッッ!!」クルシュ様が紅茶を吹き出す。仕事のことを詳しく聞いたところまでは良かった。駄目だったのはそのあとに言ったことだった。
「あと、竜?みたいな?精霊と契約したのですがどう致しましょう?」竜みたいな精霊といって指すものはこの世(異世界)にただ一つらしい。精霊竜ドラン、若しくは真精霊ドラン。この精霊は世界一の力を持っているとされる精霊だ。ただ、この精霊は人を選ぶ。そして今まで選ばれた人間はいない。だから千景が初めて選ばれた人間だ。
「取り敢えず庭に行こう。解放してみてくれ直接話がしたい。」クルシュ様に着いていき庭へと向かった。
「ドラン、出てきて。」そう言うと宝石の中からドランは出てきた。いや出てくると言うよりワープ?
「千景?どうしたの?」
「俺はここの執事だから俺の主人に取り敢えず挨拶?」
「なんで疑問形?」ここまでラフな感じで最強精霊とか。精霊ってみんなこんなもんなの?
「そうだね。だいたいこんな感じだよ。」だから心の声を読むな。プライバシーの侵害だぞ!!
「だって聞こえちゃうんだもん。」はぁ。もういいよ。
「楽しそうなところ済まない。私はクルシュ・カルステンだ。千景の主人でもある。」
「あー。そう言う堅苦しいの苦手だ。ドランだ。呼び捨てでいい。千景が下に就くと言うことは信頼して良いんだろう?」ドランの言う通りだ。基本下に就けとけと言われても相手を極めて決めると言うのが俺流だ。クルシュ様かは会って少し(2日)だが信頼出来そうだ。それに助けてもらった恩がある。
「で?俺は何をすればいいの??」ドランがそんな感じで聞いてくる。それは俺も分からずクルシュ様の方へ向く。
「ああ。済まない。ただの挨拶だ。千景、今日は仕事が終わってから街を見てくるといい。今日の仕事は掃除と昼食の料理、、、嫌、人の食事食べられないのなら料理は出来ないか?」フフフッ。この俺を甘く見ないでほしい。喰種なのに料理は得意なほうなんだ。一時期あんていくで料理人をやっていたこともあったしね。
「料理は普通に出来ますよ。」
「そうか。なら昼食も頼む。私とフェリスとヴィルヘルムの分だけだから時間はかからないと思う。あと給料は仕事が終わって街に行く前に渡そう。竜車の手配だが、、」
「ああ、それならドランにのれます。空を飛ぶんで速く着けそうですし。」
「!!」クルシュはあからさまに驚いた。精霊竜に乗れるなんて。この男は何者なんだと。
そうして執事1日目がスタートした。
コンコンコンと包丁がまな板に当たる音が厨房に響く。中には身長の高い白髪の男が一人だけ。
ああ。メニューは任せると言われても好みとか知らないからどうすれば良いか分からない。んー、と一人で前菜のレタスを切りながら考えていると厨房の扉のからひょこって顔が出てきた。ハイ!ヒョッコリハン!!そんな音声が似合うポーズでこちらを見ている。
「どうしたんですか?フェリスさん。」
「いや、音が聞こえたから今日のご飯が気になって、、、モジモジ」はぁ。ほんと可愛いなこいつ。マジで男なのか?
「それが、皆様の好みが分からず何にしたら良いのか思い浮かばないんですよ。あ。フェリスさん好きな食べ物有ります?」フェリスにそう言うと、少し考えてからこちらを見ていった。
「何でもいいよ!!」その無邪気な笑顔は反則。まぁそんなことは措いといて、それなら今日はパスタにしようかな。俺が一番得意なのはパスタなんだし。幸い昼食まで時間も有りそうだから本格的なのが作れる。頭の中の自作レシピを思い起こし作り始める。そんな様子をフェリスは笑みを浮かべて見ていた。
ざっと一時間後、パスタは完成し良い匂いが漂っている。出来たパスタを大きめの皿に盛り付けてクルシュとフェリスとヴィルヘルムのところへと運ぶ。
<クルシュ視点>
さて料理を任せて見たのものの出来栄えはどうだろうか。私としても興味があった。人の食べ物を一切食べられないから味見も出来ないだろうに。それにしてもさっき廊下をみたら物凄く綺麗だったし、フェリスが言うには包丁の扱いも完璧だったと言う。前菜も完璧だ。そしてこの水。我が邸で食前に水が出てくる何て合っただろうか。まるで高級レストランだ。
ん、何だ?この匂いは。凄く良い匂いだ。匂いから察するに今日の昼食はパスタだろう。興奮が止まらない。食事にここまで興奮するのは久しぶりだ。あれこれ考えているうちに三人分のパスタを器用に運ぶ
「これは給料奮発しないとな」
<主人公視点>
パスタ、良い具合に出来たなぁ。あれを自分で食べられたら良いのになぁ。叶わない夢を抱きながら皿を洗う。クルシュ様やフェリスさん、ヴィルヘルムさんの笑顔を見られて良かったな、と思う。普段会ってまだ2日の相手には基本あまり関わらないし、興味も沸かないけれどこんな風に思うってことは俺は皆のことが好きなのかもなぁ。すべての皿を洗ったのを確認すると汚れている部分が無いか確認し布で拭く。皿をもともとあった場所に戻すとエプロンを洗濯籠に入れる。洗濯はヴィルヘルムさんの仕事らしい。なんかヴィルヘルムさんが洗濯している光景ってイメージしずらいけど。考え事をしているうちに自分の部屋を通り過ぎていたことに気づいて慌てて引き返す。鍵を取りだそうとポケットに手を突っ込むが、、、、無い!!鍵が無い!!取り敢えず部屋に入って考えようと(鍵も無いのに)して扉を開けようとすると開いた。ええーー。そもそも鍵を部屋に置いて行っていて鍵は部屋にある的な。一人で焦って一人で解決した。ああ。疲れた。街にいくまえに寝よっかな。安心して部屋に入るが、そこに居たのはクルシュ様だった。
「ああ、やっと来、「バタン!!」」一回部屋を出て部屋が誰の部屋なのかを確認する。書かれていたのはこの世界で千景を表す文字だった。そしてもう一度部屋に入る。
「部屋は間違いでは無いぞ。あと鍵はしっかりかけろよ。給料を渡しに来た。あと話をしに来た。」
「そうでしたか。」返事をしながら上着を脱いでワイシャツの袖を綺麗に捲り、一番上のボタンを外す。
「まず、これが給料だ。」紙袋を受け取って机の上に置く。
「有難う御座います。ですがこんなに貰って良いのでしょうか。」見たところ沢山入っている。
「働きに応じた金額を渡している。つまりチカゲはそれ程の働きをしたということだ。」そんなにやったかなぁ。まぁ受け取っておこう。
「それなら有り難く頂戴します。それで話とは。」
「話の前に、敬語は使わなくて良い。フェリスに話しかけるように普通に話してくれ。」まぁ本人が言うなら。
「分かりました。それで話とは?」何か変わってない気もするけど声のトーンなどは変わっている。口調は元々こんな感じだからなぁ。
「チカゲは執事などの経験は有るのか?」執事と真反対の殺し合う職業をやってたよ、何て言えねぇ。
「いいえ、無いですよ。」
「そうか。なら大丈夫だ。街では気を付けろよ、、、と言うかチカゲなら返り討ちに出来るか。まぁ楽しんで来いよ。フェリスが案内として着いてくらしい。私は仕事があって行けないが楽しんで来いよ。」
それから少し経った時の事。空から叫ぶ女性の声が聞こえたらしい。